青空と紙風船

就労サポートセンター紙風船の日常をBlogでお伝えいたします

ご心配おかけしました ~平成30年北海道胆振東部地震~

2018年09月07日 | 苫小牧

大きな地震がありました。

こう書いている今も、ニュースでは行方不明の方の話が出ています。

余震もあると言われている中で、油断はできませんが…

それでも、紙風船のメンバーは皆無事です。(ご家族も無事とのこと)

卒業して就労しているメンバーも、皆無事が確認できました。(ご家族も無事とのこと)

弊所スタッフも、皆無事です。

本当にほっとしました。

 

 

そして、ご心配いただいた皆様、この場でご報告とさせていただきます。

お声かけいただいたことがどれだけ力になったことか、感謝の気持ちでいっぱいです。

 


紙風船の建物の2階部分は、「グループホーム遊友荘」があります。

こちらでは、10名の方が暮らしていらっしゃいます。

 

遊友荘のメンバーもスタッフも皆無事で、怪我も無く、本当に良かったです。

 

でも停電が続き、まっくらの中の生活は、皆不安を募らせそして元気がなくなっていきました。

 

9月7日(金)朝、遊友荘の世話人さんが皆の朝食を心配して駆けつけてくれました。

一応、前日に準備したパンを少し食べていたのですが…

世話人さんが家でご飯を炊いて来てくれて、お味噌汁と目玉焼きも作ってくれました。

 

停電でしたので、電灯の無いやや暗い部屋での朝食。

それでも、湯気のたつあたたかな食事は、自然と皆を笑顔にしてくれました。

 

パンを「食べない」と言っていた方も、「ごはんだよ」という世話人さんの声掛けに応じ、食堂に降りて来ました。

 

そして、笑顔。

 

先ほどパンを食べている時は無口だった皆も、笑顔で、ちょっとおしゃべりしながら食べていました。

 

見ているこちらも思わずうれしくなっちゃう光景でした。

 


遊友荘のスタッフが、むかーしからずっと言い続けていること、それは「メンバーさんに手作りのあたたかい食事を出してあげたい」という言葉。

「中には、家族と疎遠の人達もいる。せっかく巡り合ったこのグループホームで、家庭で暮らしている様に『手作りのあたたかい食事を』」と。

 

住居資源も色んな法律の変更に伴い、世話人さんの人数や、何時間働くか等変化がありました。

そんな時も変わらず言い続けていたのが先程の言葉。

 

どうしても叶える事ができない場面もあり、そのスタッフはきっともどかしさを感じているのだと思います。

 

9月7日この日の朝食で、その思いが本当によくわかりました。

そして、あたたかい食事(もちろん、ご飯の温かさだけではなく、安心できる気持ち等もろもろ。)が皆を笑顔にする‐‐‐‐‐‐‐

最高でした。

(その部屋の照明は暗かったけれど、皆の心の明るさはこんな感じ。)

いずみまさこ

 

もうひとつおまけ。

9月6日の昼食時間。

地震の後、避難所へ行っていた私たち。

紙風船の建物に戻って来てみると…

「こんにちは~ おふくろ亭で~す!」と、いつもの明るいご挨拶。

なんと、注文していた今日のお昼のお弁当を届けてくれたのです!

(思わず撮影)

 

停電の中、作ってくれました!

そしてこの日の夕食の注文も、無理をいって受けて頂きました!

 

市内スーパーの食料品売り場が、停電にて軒並み閉店を余儀なくされたこの日。

コンビニからは一切の弁当やパン類が姿を消しました。

あっという間に売れ、また入荷もできなくなったからだそうです。

 

そんな中、本当にありがたいことに、

これまた美味しいお弁当を作ってくれました。

以上、ごはんで嬉しかったこと、そしてプロの仕事を見せて頂いたことの報告です。

コメント (2)
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