大きな地震がありました。
こう書いている今も、ニュースでは行方不明の方の話が出ています。
余震もあると言われている中で、油断はできませんが…
それでも、紙風船のメンバーは皆無事です。(ご家族も無事とのこと)
卒業して就労しているメンバーも、皆無事が確認できました。(ご家族も無事とのこと)
弊所スタッフも、皆無事です。
本当にほっとしました。
そして、ご心配いただいた皆様、この場でご報告とさせていただきます。
お声かけいただいたことがどれだけ力になったことか、感謝の気持ちでいっぱいです。
紙風船の建物の2階部分は、「グループホーム遊友荘」があります。
こちらでは、10名の方が暮らしていらっしゃいます。
遊友荘のメンバーもスタッフも皆無事で、怪我も無く、本当に良かったです。
でも停電が続き、まっくらの中の生活は、皆不安を募らせそして元気がなくなっていきました。
9月7日(金)朝、遊友荘の世話人さんが皆の朝食を心配して駆けつけてくれました。
一応、前日に準備したパンを少し食べていたのですが…
世話人さんが家でご飯を炊いて来てくれて、お味噌汁と目玉焼きも作ってくれました。
停電でしたので、電灯の無いやや暗い部屋での朝食。
それでも、湯気のたつあたたかな食事は、自然と皆を笑顔にしてくれました。
パンを「食べない」と言っていた方も、「ごはんだよ」という世話人さんの声掛けに応じ、食堂に降りて来ました。
そして、笑顔。
先ほどパンを食べている時は無口だった皆も、笑顔で、ちょっとおしゃべりしながら食べていました。
見ているこちらも思わずうれしくなっちゃう光景でした。
遊友荘のスタッフが、むかーしからずっと言い続けていること、それは「メンバーさんに手作りのあたたかい食事を出してあげたい」という言葉。
「中には、家族と疎遠の人達もいる。せっかく巡り合ったこのグループホームで、家庭で暮らしている様に『手作りのあたたかい食事を』」と。
住居資源も色んな法律の変更に伴い、世話人さんの人数や、何時間働くか等変化がありました。
そんな時も変わらず言い続けていたのが先程の言葉。
どうしても叶える事ができない場面もあり、そのスタッフはきっともどかしさを感じているのだと思います。
9月7日この日の朝食で、その思いが本当によくわかりました。
そして、あたたかい食事(もちろん、ご飯の温かさだけではなく、安心できる気持ち等もろもろ。)が皆を笑顔にする‐‐‐‐‐‐‐
最高でした。
(その部屋の照明は暗かったけれど、皆の心の明るさはこんな感じ。)
いずみまさこ
もうひとつおまけ。
9月6日の昼食時間。
地震の後、避難所へ行っていた私たち。
紙風船の建物に戻って来てみると…
「こんにちは~ おふくろ亭で~す!」と、いつもの明るいご挨拶。
なんと、注文していた今日のお昼のお弁当を届けてくれたのです!
(思わず撮影)
停電の中、作ってくれました!
そしてこの日の夕食の注文も、無理をいって受けて頂きました!
市内スーパーの食料品売り場が、停電にて軒並み閉店を余儀なくされたこの日。
コンビニからは一切の弁当やパン類が姿を消しました。
あっという間に売れ、また入荷もできなくなったからだそうです。
そんな中、本当にありがたいことに、
これまた美味しいお弁当を作ってくれました。
以上、ごはんで嬉しかったこと、そしてプロの仕事を見せて頂いたことの報告です。