青空と紙風船

就労サポートセンター紙風船の日常をBlogでお伝えいたします

「感謝の気持ちを忘れずに」~ピアサポート集会に皆で行って来ました

2019年10月16日 | 障害者福祉

2019年10月1日、ピアサポート集会という講演会が開催されました。

主催は、いつもはたレクでお世話になっている「胆振日高障がい者就業・生活支援センターすて~じ」。

16時からの開催ということもあり、紙風船メンバーおよびスタッフ10名程で参加してきました。(事情があって参加できなかったメンバーは、また別の機会にぜひ!)

 

紙風船でも、就職して働いているメンバーは多くいらっしゃいますが…改めてお話を聞く機会というのはなかなか作れていません。

今回は、事務職として働いていらっしゃる方のお話が聞ける良い機会を頂きました。

 

 

お話しして下さった方は、就職につながる前に病院のデイケアを利用していたそうです。

そこで、SSTを通じて会話のシュミレーションや

ワークセッション(ペア、ソロ、グループと色々な形で。)、

サイコドラマ(自分の体験を即興劇で再現)等を通じて主に対人関係を見直したり、ストレス対処を学んだりしたそうです。

その他、とても難しい̻資格試験にも臨まれ、見事取得されたとのこと!

 

何だかすごい人だなあと思いましたが、仕事についてお話しして下さる中には、紙風船メンバーにもとても共感できる事柄が多くありました。

 

◇仕事に影響するものとして…

・コンディション→その日の体調、気分は仕事にモロに直結するもの。優れないと思ったらすぐに対策を!

・プライベートが大事!→趣味はストレス解消の定石。遠慮なく増やそう!

 

◇ミスをなくすためのヒントとして…

・こまめな休養

・100%はっきりするまで確認

 

◇ストレス解消方法として…

・家族や信頼できる人に相談

・趣味に没頭

・大きな声で笑う、叫ぶ、歌う!

 

◇「仕事」を「ゲーム」と見立てて取り組むことも。

「一定のルールに従って、ある目的を達成するもの」としたら、スポーツ(ゲーム)に似ている。

 

◇自分なりの行動パターンの確立

・体調管理

・ストレス解消

・仕事上の相談相手

・仕事の進め方や手順

  +

「(企業に協力を得て)配慮をしてもらおう!」

 

紙風船の皆も、熱心に話に耳を傾け…

講演後、質問タイムになったときに何人かのメンバーが挙手を!

 

講師の話を、メモをとりながら聞いていたメンバー。

「なぜ、法律と論理学が好きなのですか?」

「ケアレスミスをなくすには、どうしたらいいですか?」

「空気をよむ、気持ちを読むのが苦手とは、どういうことですか?」

…3人それぞれに、ご自身が興味を持ったこと、自分も困っていたり気になっていることを積極的に聞いていました。

そしてまた、講師の方がとても丁寧にわかりやすく答えてくれました。

 

終了は18時過ぎ。

希望者は車で送って行きました。こんな機会もいつもと違い、少しワクワク。

車内では夜の街のネオンの話題で楽しみました。

 

いつもの紙風船の活動時間よりも2~3時間遅い終了。

さすがに皆も疲れていたようですが、とても貴重な良いお話を聞く事ができました!

 

最後に、講師の方が言っていた言葉をもう一度。

「感謝の気持ちを忘れずに」

ぜひ、皆さんも。(私も。)

いずみまさこ

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はたレク ~2019年7月26日~

2019年07月26日 | 障害者福祉

いつも木曜日に開催のはたレク。

今月は26日金曜日に開催されました!

土日がお休みのメンバーは、もともと金曜日を望んでいたた為嬉しかったそうですが…

金曜開催は今回のみとのこと。

 

久しぶりに「送って送って一致団結」という競技(ゲーム)が登場。

(先月紙風船メンバーが希望を伝えたところ、主催の「就業・生活支援センターすて~じ」のスタッフが願いを叶えてくれました!)

開始直前。

 

スタート!

 

 

さて、どんな競技かわかりましたでしょうか…?

 

トイレットペーパーの芯を使用します。

途中、ちょっと言葉が乱暴になります。

「あ~通らない!この!クソッ!」

(…と、皆それぞれスムーズにいかないと言葉が乱れてゆきます…。しかしながら、競技なのに、終了後に私から「『クソッ』はやめよう」という指摘ももれなくついてきます♪)

 

私も紐をしっかり握りながら参戦しているため、これ以上の写真が撮れませんでした~。

気になる方は、どうぞはたレクにご参加くださいな。

 

最後に、スタート地点の紐を握りしめていた方の手。

真っ赤です…。

 


もうひとつの種目は「野球盤ゲーム」。

 

今日もいいスイングしています!

 

 

 

気合、入ってます!

 

(このポーズでカメラ撮影を待ってくれていました。はい!撮ったよ!)

 

 

 

ヒット!一塁にて振り向きざまに。


合間のバスケ。

(バスケ好きで、マイボール持参している人がふたりいらっしゃいます!)

このシュート、入りました!

 

こちらも、入りました!

 

シュートが入った直後に両手広げてポーズ

 

2組、それぞれマンツーマン。

お!すごい飛び跳ねてる!

 

 

シュート後着地したところ。

いつも元気でパワフルなメンバー、まるでダンスをしているようなポーズです。


トラブル発生!!

ボールがね、ゴールの上に乗ってしまいました…。

 

 

「もうちょっとこっちこっち」と皆で声をかけあって…

 

無事、取れました。

 


はたレクは毎月あります。

また次回も参加して楽しみましょう!

(紙風船メンバーは帰りは車で送っています。バスの時間は心配しなくて良いですよー。)

 

はたレク会場で会い、「最近どうしてる?」と近況をお話しする方もいらっしゃいます。

競技の合間なので話し込むことはできませんが、それでもお顔をみて話せることはやっぱり嬉しいものですねー。

いずみまさこ

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はたレク ~2019年2月と3月~

2019年04月15日 | 障害者福祉

就業・生活支援センターすて~じさんが主催となって開催している「はたレク」。

不動の人気の「ボッチャ」と、最近おこなわれている「野球盤ゲーム」です。

 

塁に出てピースサイン。

 

豪快な空振りの後の…

 

おおっ~(このあと体もぐるりと一回転!)

 

さーて、次!

 

そしてクリーンヒット。

(もう一回登場)

 

野球盤ゲームは、台に置いたボールを打つ(バッティングのみおこなう)ゲーム。

守備はありません。

味方が打ち続けるため、ホームインしたらすぐに次の打席に立つという人も。

↓ 例えば、手前のイスに当たると、アウト(またはツーアウト)になってしまう等ルールがあります。

 

他、参加メンバーいいスイング見せています!

(「ジャストミート」っていう漫画が昔あったなあ…。)

 

こちらのメンバーも、気合、入っています!

 

 

 

かっとばせ~!!!

この後、こちらのメンバーはホームラン打ちました!


そして動きは少ないけれど、皆が楽しめるボッチャ。

白いジャックボールにどれだけ味方のボールを近づけるか。(ふたりとも「青いボール」のチームです)

投げそうで、投げない…。

はい、もう一度!

 

どうやって狙うか、作戦を考えている(真ん中にいる)メンバー。

両サイドの女性陣が盛り上がってしゃべっているのが面白い!

 

どうだ!

 

次!

 

 

計測中。

 

この時は皆が駆けよってきます。

 


ああ~体制崩れた~

 

気を取り直して次のショット!(ジャックボールのまわりに集まりすぎ?!!どうする?)

 

どお?これはどちらが近い?

 


空き時間は、それぞれに体を動かしていました。

体力持たない私はそんな皆を眺めて過ごしていますー。

(バスケが大好きなメンバー)

 

(野球が大好きなメンバー)

 

18:30開始で20時終了。

本日もお疲れ様でした!

いずみまさこ

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はたレク ~2018年12月20日~

2018年12月20日 | 障害者福祉

苫小牧市双葉町にある福祉ふれあいセンター体育館にて今月も開催。

初参加のメンバーもいて、この日も総勢30名程の参加者。

 

1種目は「ボッチャ」

以前にも書きましたが久しぶりなので改めて「ボッチャ」とは…

ボッチャは、ヨーロッパで生まれた重度脳性麻痺者もしくは同程度の四肢重度機能障がい者のために考案されたスポーツで、パラリンピックの正式種目です。

ジャックボール(目標球)と呼ばれる白いボールに、赤・青のそれぞれ6球ずつのボールを投げたり、転がしたり、他のボールに当てたりして、いかに近づけるかを競います。

障害によりボールを投げることができなくても、勾配具(ランプ)を使い、自分の意思を介助者に伝えることができれば参加できます。

競技は男女の区別のないクラスに別れて行われ、個人戦と団体戦(2対2のペア戦と3対3のチーム戦)があります。(一般社団法人日本ボッチャ協会HPより抜粋~)

 

 

さて、では競技に戻りまして…狙いを定めて…

 

最後、ナイスショット!

ピタッとジャックボール(白球)の横につけました!

 


もうひと種目は「玉投げ入れ」

競技開始直前…

よーい、スタート!

 

緑のかごにどれだけ多く投げ入れるかの勝負!

 

3分×3セット!…の白熱した「玉投げ」後。

個数を数えます。

 

 

勝利の笑顔、かな。

こちらリスチーム、49個入れました。(うふふ。この試合は圧勝でしたよ~)

 


空き時間は各自体を動かしていました。

 

 

 

ゴールを狙い…

 

…と思ったら別角度からシュート!

 

おおっ!ふたりともナイスシュート!


 

この日、18:30からのはたレクに向け、メンバー同士で夕食を食べに行くメンバーや…

17時過ぎまで現場で実習があり、その後何も食べずに会場に来て参加したメンバーや…

仕事後に帰宅し、家族の夕食調理を済ませてから会場に駆け付けたメンバー等…

皆それぞれの時間を過ごして集まりました。

 

働きながらの生活の中でも、誰しも趣味で何らかのサークル活動に参加したり…

習い事やスポーツジムに通ったり…

余暇の時間を楽しんでいる事と思います。

 

仕事や家事を済ませて夜に集まるのは、負担もあるかもしれませんが、リフレッシュ(※)には最適。

「はたレク」、他の皆さんもご参加いかがでしょうか?

いずみまさこ

※リフレッシュには「休息」と「気分転換」が大切。

休息は、やはり頭と体をほぐしたり休めたり。(紙風船では、ヨガやストレッチ、足浴の時間ですかねー。)

気分転換は何か活動をして気持ちを切り替えて楽しむことです。

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「あせらない、決してあきらめない」~平成30年度東胆振精神保健大会

2018年11月15日 | 障害者福祉

2018年11月10日(土)苫小牧市民会館にて、「平30年度 東胆振精神保健大会」が開催されました。

心のアート展の受賞者表彰式の他、

芸人「松本ハウス」の講演会が催されました。

 

「松本ハウス」といえば…

昔、テレビ番組「タモリのボキャブラ天国」に出演していたなあ…。

 

もうかれこれ20数年テレビの無い生活を送っている私でさえ知っている「ボキャ天」。

「懐かしいなあ」「変わっていないなあ」と思いながら講演者「松本ハウス」のポスターを見ていました。

 

松本ハウスのハウス加賀谷さんは、統合失調症を患っているとのこと。

世間では有名だったのかもしれませんが、私は今回初めて知りました。

講演の中でも、自分の思いを言葉にし、私たち会場の皆に対して丁寧に伝えようとしてくれているのがひしひしと伝わってきました。

 

 

病気のことをカミングアウトした当時のこと。

自分で決めたきっかけでカミングアウトしたのではなく、偶然鞄の中のお薬を見られたことで周囲に伝えることになったのだそうです。

 

…という話を聞きながら、私が思っていたのはこのようなことでした。

◇皆に伝えた時、不安だったんだろうな。

◇「不安」なんていうひとことでは表せないくらい、本当に不安だったんだろうな…。

◇自分で自分のことを伝える、今まで言っていなかったことを伝える、言いにくい事を伝えるって、本当に本当に…。

 

でも同時に、どうしてももっと詳しく気持ちを聞いてみたい事柄でもありました。

 


 

講演が終わり、フロアから質問や感想を言う時間が設けられました。

「本当に何でも聞いて下さい」

「どんなことでもいいですよ」

松本ハウスさんからもフロア全体に声をかけてくださったので…

遠慮なく聞いてみました。

 

「カミングアウトした時のお気持ちを、もう少し教えて頂けますか?」

ハウス加賀谷さんは…

「もうこれで、仕事は終わりだと思いました」

そうおっしゃいました。

本当に大好きでなったお笑い芸人の仕事。

でも、病気のことを伝える事は、「仕事は終わりになること」だと思ったそうです。

 

ただ、実際は終わりにはなりませんでした。

その後、病気の悪化にて活動できない期間が10年あったそうですが、その後また活動を再開していらっしゃいます。

 

偏見や差別がないとは言いませんし、お話の中でも、偏見や差別の目を向けられた言動も触れられていました。

…がしかし、ハウス加賀谷さんのまわりには、理解してくれる人、理解しようとしてくれる人がいた。その人たちがいてくれたおかげで、今の自分がいる、と。

 

 

「自分の病気のこと、症状のつらさをわかってほしいけれど、でも知られるのは怖い」

「自分も苦しさ、つらさがあるから、他の同じ病気を抱えた人たちの話を聞いてみたい。でも、聞くのも怖い」

これまでに聞いたことのあるフレーズです。

このような思いをもった人たちへ、何かメッセージをいただけませんか?と聞いてみたところ…

「自分が一番楽にいられるポジションを探すことが大切だと思います。」

「無理して言う必要もありません。自分にとって、負担のかからない方法を探すのが良いと思います。」

と。

 

 

また、「仕事を復活した当初は『元に戻ろう』としていた」と言います。

でも途中で気づいたことは、「元に戻るのではなく、新しい自分を受けとめていくことなんだ」と考えるようになったそうです。

 

ハウス加賀谷さんの言葉です。

「たくさん失敗していい。

失敗して、相談して、またチャレンジして…

すると成功したり、でもまた失敗したりする。

失敗から発見することがある。」

 

 

私の中で、「ボキャ天 爆発2秒前の松本ハウス」のイメージが大きく変わりました。

それは、人としての深みを知ったということかもしれません。(病気のことに限らずですよ。)

 

同時に、私の尊敬する医師から聞いた言葉を思い出しました。

「怒り、悲しみ、苦しみをくぐり抜けた人たちには精神的に深みがある」

 

 

そしてまた「人とのつながりの中で、人は、生きていけるんだなあ」と、あらためて痛感しました。


 

ブログの題名に書いた言葉は、ハウス加賀谷さんが治療や療養生活していた10年間で「2つの大切な事がわかった」と言っていた言葉です。

焦らない

決してあきらめない

 

あれ?

就労訓練でも皆とよく話している言葉です。

★焦らない

★決してあきらめない

 

松本ハウスさんの講演後、聞く前は買おうと思っていなかった(失礼ですみません)本、並んで2冊買っちゃいました。

とても良いお話を伺うことができました。

そして相方松本キックさんとのかけあいが、何より心地よく素晴らしい。

そう思いました。

お笑い芸人としてのライヴではなく、こういった普及啓発のための講演も全国でしているそうですよ。

もし機会があればみなさんもぜひ。

いずみまさこ

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Light It Up Blue(ライト イット アップ ブルー) in 苫小牧

2018年04月06日 | 障害者福祉

毎年4月2日は、国連が定めた世界自閉症啓発デーです。

そして4月2日~4月8日は、発達障害啓発週間とされています。

「自閉症」または「自閉症スペクトラム」という言葉と「発達障害」という言葉が使われていますが、厳密なことはおいておいて、この場合は同義語として捉えると良いと思います。

 

世界自閉症啓発デーとは…(日本実行委員会ホームページより)

国連総会(H19.12.18開催)において、カタール王国王妃の提案により、毎年4月2日を「世界自閉症啓発デー」(World Autism Awareness Day)とすることが決議され、全世界の人々に自閉症を理解してもらう取り組みが行われています。
 わが国でも、世界自閉症啓発デー・日本実行委員会が組織され、自閉症をはじめとする発達障害について、広く啓発する活動を行っています。
 具体的には、毎年、世界自閉症啓発デーの4月2日から8日を発達障害啓発週間として、シンポジウムの開催やランドマークのブルーライトアップ等の活動を行っています。
 自閉症をはじめとする発達障害について知っていただくこと、理解をしていただくことは、発達障害のある人だけでなく、誰もが幸せに暮らすことができる社会の実現につながるものと考えております。
 みなさまのご理解とご支援をお願いいたします。


ここ数年、毎年ブログにも載せておりますので、伝えたいのは同じ言葉です。

~人々が皆、人と人との違いを認め合い、尊重し合える世の中でありますように~


4月4日、紙風船に通所しているメンバーが「自閉症啓発ウォーク 2018 in とまこまい」に参加されたとのこと。

この日、メンバーは午後15:30までの実習に参加していました。

この実習は時に時間延長して活動することがあります。

ただしそれは強制ではなく、「残ることが可能なメンバー」に限られます。

この日、時間延長となり、「15分延長が可能な人?」と呼びかけました。

すると…「和泉さん、今日は5時に待ち合わせをしていて、残ることはできません。」と。

用事の内容は聞いていませんでしたが、翌日自閉症啓発ウォークに参加したことを教えてくれました。

 

今度はぜひご一緒しましょう!

緑ヶ丘展望台の噴水前より撮影。

 

撮影の帰り道、金太郎池の駐車場付近にて鹿ちゃん。

キラッと光る眼差しがすてき。

いずみまさこ

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紙風船の活動を発表してきました!(ハタケヤマさんが。)

2017年09月30日 | 障害者福祉

2017年9月30日、社会医療法人こぶし植苗病院の院内学会が開催されました。

その中で、就労サポートセンター紙風船も地域での就労支援の取り組みとしてお話しする機会を頂きました!

 

発表者はハタケヤマさん。

テーマは「就職後の支援」

紙風船の活動の中の、主にステップ3、4の取り組みについての発表です。

 

 

発表後には質疑応答の時間。

社会医療法人こぶし植苗病院の片岡理事長からも、感想と、そして質問を受けました。

 

皆さんの感想を聞いていて嬉しく感じたのは…

「丁寧な関わり」を感じて頂けたこと。

 

ただし、一番感じていただきたいのはメンバーの皆さんです。

メンバー皆さんには、「よし、チャレンジするぞ!」と踏み出す時の土台となる安心感や励みとなる力を感じてもらえたら…と。

ですので今回のありがたいお言葉に甘んじず、日々目の前のメンバーの思いに寄り添いながら共に歩んでいきたいと思っています。

 

「『就職』は『ゴール』ではない」

(この言葉、ハタケヤマさんが発表原稿の中で使用しているのを見まして、その後私はやたらと使用しております。)

 

 

メンバーそれぞれには、就職のことだけではない人生の大切なことがたくさんあります。

 

「良いことも苦労もどんなことでも人生を自分で選び、選べない時には迷い、時に立ち止まり、そしてその人のペースで歩んでいけるように…」

それが「自分らしさ」に繋がるのではないでしょうか。

紙風船だけでできることではありませんので、メンバーみんな、そしてご家族、就労に関わる各企業のみなさん、お友達、その他たくさんのまわりのサポーター(医療や福祉・教育の関係者、町内会のみなさん、ご近所さんetc…)どうぞこれからもよろしくお願い申し上げます。

いずみまさこ

 

おまけ

緊張して発表していたハタケヤマさんには申し訳ありませんが…懇親会での美味しい料理に舌鼓。

  

 

 

卒業生Aさんとツーショット写真撮りました!

後ろがつい立てなので色味が寂しい…

 

ちょっとデザートでも写してみましょうか。

…Aさんの表情がやや硬い??

 

はい、笑って!

こんなところでしょうか。

(まことちゃんに似ていると言われる)いずみまさこ

コメント (3)
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あと1回いける~

2017年08月21日 | 障害者福祉

8/20、「苫小牧心身障害者職親会」と「障害者就業・生活支援センターすて~じ」主催の“働く仲間との集い”に行ってまいりました。

苫小牧での開催は3回目となりますが、今年は初の「基礎体力測定」。

私は“首を寝違える”という不慮の事故により、断腸の思いで参加を断念いたしましたが、卒業生とセンター長が参加いたしましたので、その雄姿をご覧ください。

ハタケヤマ

↑会場の「苫小牧市福祉ふれあいセンター」

↑とても綺麗で「新築の香り」がします

→2015年9月16日の「働く仲間の集いin苫小牧 第一回目」ブログ記事はこちら

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ライトアップブルー(世界自閉症啓発デー)2017年4月2日

2017年04月02日 | 障害者福祉

毎年4月2日は、世界自閉症啓発デーです。

昨年も、苫小牧でのライトアップブルーの取り組みを掲載いたしました。

 

市内4か所が、シンボルカラーであるブルーにライトアップされます。

1)緑ヶ丘展望台

2)苫小牧信用金庫本店

3)駅前のふれんどビル

4)苫小牧駅前のシンボルストリート

 

点灯式には間に合いませんでしたが、4月2日、ライトアップされた緑ヶ丘公園展望台に行ってまいりました。

 

凛としてそびえたっています。

青が、映えています。

 

ちょっと違う角度から。

何か、超合金のマシンのように動き出しそうな展望台。

 

自閉症スペクトラムをもつみんなが暮らしやすい世の中を創れますように。

それは「特別な配慮」という捉え方もできますが、

皆にとって暮らしやすい世の中になるはずです。

変に話の行間を汲むのではなく…

相手の様子から気遣い、気配りをすることを「当然」とするのではなく…

何をどうしてほしいのか、相手に伝わるように伝えること。

それこそが本当の気遣いではないでしょうか。

 

言語化だけが表現ではなく、

思いの表現の仕方はひとそれぞれ。

お互いの違いを認め合える世の中でありますように。

 

→昨年2016年の自閉症啓発デーの記事はこちら。

同じようなことばかり書いてあるかもしれませんが、ぜひ飽きたといわずにお読み願います。

これらの思いが、当たり前の世の中になりますように。

 

世界自閉症啓発デーとは…(自閉症啓発デー日本実行委員会公式サイトより)

 国連総会(H19.12.18開催)において、カタール王国王妃の提案により、毎年4月2日を「世界自閉症啓発デー」(World Autism Awareness Day)とすることが決議され、全世界の人々に自閉症を理解してもらう取り組みが行われています。
 わが国でも、世界自閉症啓発デー・日本実行委員会が組織され、自閉症をはじめとする発達障害について、広く啓発する活動を行っています。
 具体的には、毎年、世界自閉症啓発デーの4月2日から8日を発達障害啓発週間として、シンポジウムの開催やランドマークのブルーライトアップ等の活動を行っています。
 自閉症をはじめとする発達障害について知っていただくこと、理解をしていただくことは、発達障害のある人だけでなく、誰もが幸せに暮らすことができる社会の実現につながるものと考えております。
 みなさまのご理解とご支援をお願いいたします。

 

自閉症とは…(同様に、自閉症啓発デー日本実行委員会公式サイトより)

自閉症は、「常に自分の殻に閉じこもっている状態」と考えられたり、「親の育て方が冷たかったということが原因ではないか」と思われることがありますが、これは正しくありません。
 脳の発達の仕方の違いから「他の人の気持ちや感情を理解すること」「言葉を適切に使うこと」「新しいことを学習すること」などが苦手であり、一般的な「常識」と思われることを身につけることも苦手です。このため、真面目に取り組んでいても、誤解されることがあります。
 なお、自閉症の人たちは、とても「純粋」で、自分の感じたままに話したり、行動したりすることがあり、感覚が過敏であったり記憶が抜群な人もいます。
 このような、自閉症の人たちの行動や態度の意味を理解していただき、愛情をもって支援していただくことを願っています。
 自閉症の人たちは、周囲の愛情と支援によって大きく育つことができるのです。

 いずみまさこ

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映画「みんなの学校」上映会&木村先生の講演会~苫小牧市ふくし大作戦2016~

2017年02月26日 | 障害者福祉

2月12日(日)、苫小牧市民会館で映画「みんなの学校」の上映会と木村泰子さんの講演会がおこなわれました。

 

2016年3月にも映画の上映会があり、その時もブログに感想を載せております。(→こちら 2016年3月 「みんなの学校」上映会

 

今回は苫小牧市の「ふくし大作戦2016」のイベントとしての開催。

そして映画だけではなく、当時校長先生でいらっしゃった木村泰子さんの講演会も行われるとのことで、ぜひお話をうかがいたく行ってまいりました。

 

映画は2度目ながら…うるうるしてしまうポイントも自分でわかりながら…「あ、もうすぐあの場面」と前もって感じるだけでうるうるしながら…学びの気持ちと感動とを味わって鑑賞いたしました。

 

講演会は17時ぎりぎりまでお話が続き、話の途中だけど時間の関係で仕方がなく先生が降壇されるようなバタバタぶり。

でも、気さくにフロアと意見を交わしながらお話されていた木村さんには合っているような感じがしました。

率直な感想は、「もっともっと子供たちのお話をうかがいたい。対話をしていたい。」ということ。また機会を探してぜひ行きたいと思っています。

 

 

講演の最初に、木村さんからフロアに「『人権、障害、共に』という言葉をよく聞くけれど、それはいったい誰のためなのか?」と問いかけがありました。

「人権」「障害」「福祉」といったことを、この言葉を使わないで説明してみて…というと、たいていの人が口を閉ざしてしまう。

「これらすべては、『自分のために、自分がすること』、と。

 

特別支援学級をつくらず、公立の小学校で地域の子供たちを皆受け入れるという大阪市立の大空小学校。

木村さんはまず「一番大事なのは、すべての子が安心して学んでいるという事実」と話されました。

「いろんな特性を持った子が集まっているのが地域の学校。

先生の言うことをきかなかったり、みんなと違って「あてはまらない」子供は、皆「発達障害では?」とレッテルを貼られる…。そして別室へうつることになる…。

それらを見ていた他の子供たちが大人になったら…

「『福祉』=『誰か困っている人に施(ほどこ)しをすること』と考えるようになってしまう。このようなことをとても危惧している。」と。

 

子供は、小さければ小さいほど大人の流れに合わせようとする。それは強いものと弱いものという関係ができてしまうのは人間の宿命。

でも、このことから学びを得るのか、いじめや暴力につながってしまうことになるのかを教えるのは大人の役割。

将来を担う宝物である子供たちに、周りの大人が教えていくこと…これを、学校の先生だけに任せるなんてもったいない。宝物はみんなで、地域で、守り育て教えていく。

社会は、予定通り想定通りにはいかないことがある。

災害がその最たるもの。

だから、「予定通りにはいかないことがあたりまえ」としてやっていくものではないか。

その、「予定通りにはいかない社会」の中でも、学ぶのは自分。

いろんな特性の子がいて、皆とは違う言動があったとして、「この子が邪魔」と思うか「この子からまわりの子は何を学べるか」と思うかが分かれ目。

 

(…木村さんのお話で印象に残った言葉が続きます。)

 

人は失敗をする。

失敗をするからやりなおしができる。

やりなおしをするから、チャレンジができる。

 

自分らしく、自分の言葉で語ること

…これは、決して話し言葉のことだけではない。いろんな自分の表現の仕方で「語る」ということを意味しています。

そして、周りのみんなは、「人として、相手をわかろうとすること」

このことが大切である、と。

 

 

 大空小学校で、唯一の決まりは、

「人にされていやなことは人にしない、言わない」ということ。

そしてこれは「人は人として対等に学びあえることの条件」と。

 

 

紙風船でもよく会話に出るのは「自分がされていやなことは、人にしないこと」という言葉。

これは、人と人とが接する上での大切なことだと私も常に思っています。

 

病気や障がいにて「相手の立場に立って考えることが苦手」と言われる人たちにも、まずはこの話をします。

 

自分にとって「嫌」と感じるのはどんなことか。

「嫌」とはどんな感覚なのか。

まずは皆それぞれに、自分自身を探るところから始めてもらっています。

 

「自分がされていやなことは、人にしない」

このフレーズではうまくいかないことも、多々出てきます。

ある講座では、人とのコミュニケーションにおいて「相手の顔(目からあごの間あたり))を見て話すこと」について取り組みました。

良くない例として、「相手の方を観ないで話す」ことを体験してもらい、どう感じるか聞くと…

「見られたら緊張するので、見ないでいてもらうとほっとする。」や「全然気になりません!」といった感想が出てきました。

 

そうか!そうだったのか!と、スタッフは気づきます。

「どうして自分がされていやなことを、人にしてしまうのだろう?」ではありませんでした。

「自分がされていやなこと」ではなかったのか、と。

 

その人のありのままを受け止めていくことはしますが、私たち紙風船は、いわゆる一般社会での就労を支援する事業所です。

本人と、企業とがうまくやっていくためには…両者に働きかけていく必要があると考えています。

だとしたら…

ご本人には、「教えること」。

「そうされると嫌な気持ちになる人がいる。だとしたら違うやり方を練習してみませんか?」と。

「就労を続けていきたいという思いがあるなら、人とうまくやっていくやり方を身に着けることが大切だし必要です」と。

 

場面によって、使い分けることができたら最高ですが、それは難しいことでしょう。

しかしながら、できないことができるようになるには、「知る」ことからが第一歩。

知って、受け入れることができれば、半分できたようなもの。

あと半分は、どう対処するかを学び、実践すること。(と簡単に書きましたが、なかなか難しい。)

 

そして周囲(人、企業、その他)には…

特別なことはありません。

ご本人におこなうことと、やることは同じです。

 

「教えること」

それは…

こういった人です。

こういう感覚をもっています。

そのために、周囲の理解があると助かります。

ぜひ、お願いします。

そうしていただければ、この人の良い部分が見え、ご本人も発揮することができます。

…というように、です。

単純じゃないことは重々承知しておりますが、それでも、やることは「人と人とがわかりあうこと/わかりあおうとすること」に尽きるのではないでしょうか。

 

木村さんは、

「子供たちのまわりの社会を育てていくこと」

「まわりの子を、育てていくこと」

をお話しされていました。

「トラブルメーカー」と言われてしまう子がいたとして、その子が安心して学校にいられるようになるには…

「まわりの子がその子を見る目が変われば、敵ではなくなる。安心していられるようになる。」と。

 

映画の中で、親の学習会の様子が出ていました。

そこに登場していた大阪市立大学の堀智晴先生が言っていました。

 

「まわりの子が変わる」

「親の見方が変わる」

(30年も経てば…)「地域が変わる」

 

特別なことではなく、日々の、日常の積み重ねが地域を変えることにつながる。

つなげるのは私たちひとりひとりだということなのです。


 

大空小学校の取り組みを、特別なものとしないように。

教育現場だけの取り組みで終わらせないように。

子供は、やがて成長して大人になる。

今、紙風船に通所しているみんなは、当然のことながらそれぞれの子供時代を経て来ている。

病気、障がいがあることでのつらい経験もそれぞれにたくさん味わってきている。

みんなに、何か施しが必要なわけではない。

 

人と人とがあたりまえに対話ができること

あたりまえに気遣えること

自分ができることを、精一杯表現すること

 

これらを通して、紙風船では人生の選択肢を増やす支援を今後も続けていきます。

お読みいただきまして、本当にありがとうございました。

マウスでスクロールした方、お疲れ様でした。

ここが終点です。

もし、よろしければ…戻っていただき、せめて「青い字」のところをお読みください。

木村泰子先生や映画の中の言葉で印象的だったものです。

いずみまさこ

※誤字脱字の訂正は、2月中に修正しますのでお許しを~

コメント
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