競泳空想科学

聞いたことがある。
人間が思い描いたことは実現できると。
あとは行動するだけだ。

繋がり

2013年07月29日 | 水泳
山中毅さんを指導されていたのが故小柳清志先生。
萩ちゃんは清志先生の奥様の美智子先生のイトマン鯱出身。
平井先生は早稲田出身で清志先生も早稲田でコーチをされていた。
その萩ちゃんは今は平井先生の指導を受けている。
平井先生の書籍では、よく小柳方式を耳にする。
当時、山中さんが信頼をおいていた清志先生はローマ五輪の代表コーチにはなれなかったと聞く。
残念ながら53年前は金メダルを目指したものの、山中さんは最終調整は個人で行う事となり銀メダルとなったそうだ。
いろんな繋がりがある。
小柳先生を始め、水泳界のコーチの想いはセンターポールに日の丸を掲げる事。
銀メダルおめでとう。

伊藤健太もイトマン鯱出身。
今大会では鯱出身者が2名選抜された。
二人とも自由形の歴史を変えるというミッションを胸に挑んだ。
清志先生は水泳界にインターバルトレーニングを取り入れた方だったそうだ。
山中さんはローマ五輪の前年度には世界記録を樹立したそうだ。
今では当たり前かも知れないが当時の水泳界にしてみれば先端を走っていたと思われる。
今はスピードレースの時代。
逃げ切られたら追いつけない。
そういう事を肌で実感しなければトレーニングの中身は変えることは出来ないし、それを信じる事は出来ない。
だから健太には全力で戦っても(今の俺には)歯が立たない、と痛感して欲しい。
そうする事で何をしなければならないかがハッキリする。
ストローク長だけでも戦えない
テンポが速いだけでも戦えない
能力はすべてにおいて底上げするという意識でトレーニングを積み重ねなければ、取り残されていくのは目に見えている。
学生諸君もそういう思考で取り組んで貰いたい。

ライセンシング効果は厄介

2013年07月21日 | 水泳

「メルボルン大学の経済学者らの発見によれば、ライセンシング効果が最も生じやすいのは、人々が悪い行いに対して"罪滅ぼし"のためにお金を払う場合です。
例えば、家庭の電力消費によって二酸化炭素が発生する罪滅ぼしに、木を一本植えるための費用として、2.5ドル負担するなど。
すると、環境に悪いことをしているということ意識が薄れ、その結果、さらにエネルギーを消費しても構わないと思いがちになります。
その他ペナルティ制度に関しても同じような傾向が見られます。例えば、保育園で子供のお迎えに遅れた保護者にチャージを請求することにしたところ、かえってお迎えに遅れる保護者の数が増えました。
保護者は時間に遅れる権利をお金で買ったつもりになり、遅れても悪いと感じなくなったのでした。

ところが、人々が自然エネルギーを使用するために電気代を10%多く支払うなど、そのような時はライセンシング効果は全く見られません。

もし人に地球に優しい行動をとってほしいと望むなら「私は環境問題に関心のある人間だ」というアイデンティティを抱かせるのが賢いやり方です。
まちがっても、北極や南極の氷冠を溶かす権利を買ってやった、などと思わせてはいけないのです。」


抜粋しましたが、要は「正しいアイデンティティ」を持たないといけない訳です。

最後の文を置き換えると「良い成績をとったのだから、いいじゃないか!」になってしまうわけです。


取り組み方

2013年07月19日 | 水泳

「50m×20本」
これを持久力の練習にしなさい。

という問題が出たら、サークルを変える事がまず第一に挙げられるだろう。

では、続いて

スピード持久力の練習に変えなさい。
であれば、どうするだろうか?
サークルと特に泳速が関わってくるだろう。

さらに、

スピード練習に変えなさいならばどうだろう?

サークルは運動時間に応じて、その倍以上の休息を取るだろう。
しかもそのスピードはレーススピードと同様またはそれ以上だ。

そうすると50m×20本では50mのスプリンターにとってはあまりにも長過ぎ、あまりにも強度の低いトレーニングとなってしまう。

50mという単位距離では50mのスピードには全く届かない。従って単位距離を変えざるを得ない。

しかし100mのレースも出るとなると話は変わってくる。
先ほどのスピード持久力の練習に於いては、過去の自分にならば必ず届くのである。

諸外国はそのさらに先を行こうと必死である。

以前は50mのベストタイムを2倍にして5秒を足したタイムがスタンダードであったが、現在はプラス4秒で泳ぐにはどのような練習が効果的かを探るのである。

25m×40(45秒)
これはシエロフィーリョのコーチのスピード持久力トレーニングの一端だ。
プッシュスタートで11秒で泳がせるそうだ。
それは後半を24秒で泳ぐスピードを筋肉と神経系へ動きを刷り込まさせる作業であり、筋肉への負荷を高めるトレーニングである。
そして最後は無呼吸でハード!(ただの無呼吸ではない、息を吐き切ってからの、だ。しかし良い子は決して真似はしてはいけません。)


そういう「限界突破」のトレーニングを打ち込むにはやはり、肉体だけでは所詮無理な話である。

しかし、ひとたび意識がそこに到達したならば、ゆくゆくは世界と戦っているだろう。

勉強もスポーツも同じ。
やらされているうちは本当の力にはなりにくい。
シンプルに「強くなりたい」と思いながら打ち込み続ける。


ユニバーシアード終了

2013年07月18日 | 水泳
田中先生(鹿屋体育大)、八塚先生(法政大)、西脇コーチ(イトマン)、森谷先生(中央大)、倉澤コーチ(日本大)、武田コーチ(早稲田大)の皆さまの日本代表としての立場で、出し惜しみする事なく全てのコーチングをさらけ出して頂いたお陰で学生のみんなと過ごした約3週間でとても良いチームワークを育む事が出来ました。
とりわけ森谷先生には無茶なお願いをしてしまいましたが、それを完璧に遂行する辺りがやはり中央大学の強さへ繋がっていると感じました。
あのモチベーションDVDのお陰で一つにまとまるキッカケになりました。
選曲も素敵です。笑
また倉澤コーチとは以前から一緒に遠征に行きたいと思っていたのが、今回実現出来てとても嬉しかったです。
やはり「出来る男」でした。
次に起こり得る事を予測して素早く対応出来る状態を作っている姿はトラブルを最小限に抑える事に大いに役立ち、今回のユニバーシアード日本代表チーム運営には絶対欠かす事の出来ない存在です。
武田コーチは特にインタープリティションとして立ち回ってくれました。
明るい表情で現地のボランティアと共にバスの手配、プールの手配と駆け回り、頭が上がりません。
通常、ラップ表への記入は持ち回りでやるのですが、八塚先生がほぼ毎日率先して取り組んで頂いたり、西脇先生も若手のコーチが伸び伸びと動き回れるように気を遣って頂き(かつメダルも獲得させる)、田中先生においては鹿屋体育大の担当選手二名で金メダルを二つ、銀メダルを二つを獲得して頂く快挙を達成して頂けました。
更に地神、藤田、高田トレーナーの3名で38名の選手のケアをやって頂き、そのストレスたるや想像に難くありません。
それぞれの立場の皆さんが関わりを持ち、また各持ち場の仕事を責任を持って遂行する。
学生諸君も自分達がどういう立場で、ロシアまで何をしに来ているのかを充分理解していたので、高い意識でパフォーマンスを出す事が出来たと信じています。
またユニバーシアードで会いましょう、と言いたいところですが、次は皆さんはやはり世界選手権やオリンピックを目指すべきです。
という事で次は一つ階段を登った場所でお会いしましょう。

2016 「See You Again」

2015「繋心」

2015「HAC」

for you , to me