ベンチプレスで100kgを上げることを想像した場合
95kgが上がるから残り5kgくらいは楽に上げることは出来ると考える場合と、120kg上がるから100kgは楽に出来ると考えた場合、一見どちらも達成しそうに思える。
しかし95kgの人はその「あと5kg」がどれだけ難しいかを分かっていない。(想像の世界)
120kgを上げた人は100kgは上げられる世界。(経験の世界)
しかし、以外にも前者の水泳選手は多い。
練習中に達成していないのにも関わらず、本番では出来ると考えている。
ジュニアの時は成長期も手伝って「練習中よりも(またはベストよりも)速い記録で前半を回った」は、私自身ジュニアのコーチ時代には、何度も経験したことがあります。
成長が停滞した時にいつまでもジュニアの感覚のままトレーニングを積むと、練習が充実していなくても「達成できる」と思ってしまう。
体の成長の停滞が始まった時に「より困難なことに」チャレンジしてトレーニングを積まなければ、従来の記録を上回るのは非常に難しい。
したがって、前半のスピードはあくまでもトップスピードを上げることで、楽に感じるのである。
ストローク数を減らすのも同様で、ストローク数は結果であって、ストローク数を減らし続けるとスピードが上がらなくなるのは当然の結果である。