知って作る悪と知らずに作る悪とどちらが恐ろしいか?
阿難というお弟子がお釈迦様に
「悪いと知りながら造る罪」と「悪いと知らずに造る悪」とどちらが恐ろしいと思うかと尋ねました。
それに対して、
「知らずに造る悪の方がより恐ろしい」と答えられています。
悪いと知りながら造る罪の方がより重いように思いますが、お釈迦様は、悪いと知らずにやる罪の方が恐ろしいと説かれています。
なぜなら、悪いと知らないと歯止めが聞きませんから 無自覚のうちに、手加減なく、悪を造ってしまうので 大変恐ろしい。
逆に、自分の行いを悪だと知っていると、なるべく抑えようとするから、まだ、ましなのです。
何が悪なのかを知らなければ、気を付けることも止めることもできない。