はうあっっ!!

あと１０分で仕事が終わる、という時、

外から帰って来たばかりの奥様におつかいを頼まれた私

「お前、外で何しとったんじゃ！」

と、心の中で毒づき、もう仕事を続けるのは不可能なので、机の上をきれいに片づけ、預かったお金とだけを握りしめ出発

買い物を終え、会社へ戻る道、赤信号でメール着信

…そう、本当に、魔がさしたとしか言いようがない。

停止していたので、を手に取ってしまったのだ。

開いて画面を見たとたん、けたたましい笛の音。

驚いて窓を見ると…はうあっっ

対向車線の方に警官がいち、にぃ、さん…４人も立っていた

「はい、今携帯見ましたね。ちょっと来て下さい」

私は、素直に観念した

「はい、じゃぁね、免許証見せて下さい」




え…？




…はうあっっ（２回目）




免許証、会社に置いたまんま…



「すいません、会社に置いてます」

「はい、不携帯ね」


…最悪や…





自慢じゃございませんが、ワタクシ、ゴールドカード保持者だったのです




結果、減点ナシ、罰金9,000円也




「差し支えなければでいいのですが、何をご覧になってたのですか？」

「え？…あ、メールが来たんです」

「お友達からですか？」

「…」

私は、黙って画面を警官に見せた。

メールは、ひょうご防災ネットから来た『新型インフルエンザ対策に関するお知らせ』


これには、警官も苦笑。

「はは、まぁ、何とも皮肉な…ねぇ」


ねぇ、じゃねぇっっ




私が調書を取られている間、シートベルトで一人つかまった人がいたのだが、どうやらゴネておられるようだった。

「何かね、『小さい頃に心臓の手術したから傷口が痛む』とか言ってるんですけど」

おぉっっ、テレビでよく見る、関西の交番らしき光景だ




そう、関西では、素直に従うのは「アホ」なんですね


現に、会社に戻って事情を言ったら奥様には

「アホやなぁ。『ちょっと買い物頼まれただけやから、会社すぐそこなんですよ』って言ったら、不携帯なくなったかも知らんやんか」

と、さんざん言われてしまった


そもそも、お前が買って帰ってきたら、私はあの道を通ることはなかったんだよっっ!!