オンマは辛いよ

~グチはゴミ箱へ、思い出は宝箱へ~

そこに愛はあるのか~い?

2009年10月22日 16時59分33秒 | アッパ君の話
母というものは、本当にいつでも眠たい生物である、と思う






幼い頃、母が昼寝をさせようと私ら子どもを寝かせ、一生懸命話をしようとするのだが
(恐らく、自分が寝たかった為、子どもも一緒に寝かそうという算段だったのだろう)

「そこへ、大きな桃がどんぶらこ~どんぶらこ~…zzz」

から先に話が進んだ試しがなかった

起こすとまた話は最初の「むかぁしむかし」から始まるからだ。

いつも、気付くと母が一人で寝ており、子どもらは別の部屋で遊んでいる、というカンジだった





そんなんだったから、朝もよく寝坊していた。

たいがい父の「おい、おい!」という不機嫌そうな声で慌てて起きていたような気がする。

父は、朝ごはんは食べない人だった。

起きたら、トイレに篭り、歯磨きと顔を洗い、コーヒーを一杯飲んで出かけていた。

「寝かしとったったらええのに」

と、私は蒲団の中で(笑)父に腹を立てた時代もあったなぁ





結婚して、自分が母になって、何であんなに母がいつも眠たかったのか、よぉく理解できた。

私も、いつも、いつでも眠れる生物になっている





アッパ君は、父と違って、私を起こそうとしない。

寝坊して慌てて1階に降りると、玄関には無造作に放り込まれた新聞が

「ごめんなぁ」

「かまへんで」

携帯で話す、私たち夫婦の朝のあいさつ…





ところが、だ。

「寝かせといてくれる」ことが、必ずしも愛情なのではないということに、愚かながら最近気づいた私


最近では

「何で起こしてくれへんかったんよぉ

「いやぁ、かわいそうやなぁ思って

と、朝の挨拶が変化してきた。





先日は、目覚めると同時に階下で玄関の開く音がっっ

ダダダダダダダダダダダダダダダダ

階段を駆け降りると、新聞を投げ込み、ドアが閉まるほんのちょこっとの隙間から
いけずそうにニヤリと歪んだ笑みをした横顔が…



くっそぉぉぉぉぉ~




この日は、ゴミの日。




アッパ君がやってくれる数少ない家事の一つだ。





「知っとって起こさんと行ったやろ」

「いやぁ、よう寝とったから、起こすのんかわいそうかなぁ思って」

電話の向こうから、ほくそ笑んでいるのが分かる。




あのね。

それは、親切でも、いたわりでも、ましてやなんぞでもないの。

子どもも学校送り出さなあかんし、私もお仕事行ってるやないの




きっと、夜更かししている私への、アッパ君のささやかな復讐なのだろう





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