オンマは辛いよ

~グチはゴミ箱へ、思い出は宝箱へ~

飲み込んだ一言

2008年08月26日 17時41分41秒 | オンマの話
 朝、起きてきた息子の目が真っ赤だった

 幸い、痒がっている様子もなければ、目やにが出ている様子もないが…
 でも、何だか心配
 病院、行っとこうか…。

 奥様に電話しようとした手をふと止めて、アッパ君に言った。

 「Y(息子)病院に連れてったってくれへん?」

 アッパ君の返ってきた一言は
 「会社やめたら?」


 いや、辞めようとは思ってるけど、私は今日、今のことを言っているのだ

 いや、奥様に言えば、子どもの病院くらいは気分良く行かせてくれるさ。
 そこだけは、いいとこだからね。

 でもさぁ。


 あなたは、家にいるんでしょ?
 私は、働いてるんだよっっ
 どんな職場だろうと、責任感の問題だ。


 でも、私は、この一言をグッと飲み込んだ。

 
 いたから、アテにしてしまったのだ。
 普段どおり、アッパ君が仕事に出ていたら、何てことは無い、私が連れて行っていたのだから

 それに、現在のアッパ君に向かって
 「私は働いているんだからね」
 という言葉は、あまりにも残酷な言葉であることは、ちゃんと分かっている。

 私の給料で、アッパ君が働けない穴を埋めるなんて、とうてい不可能なことも、ちゃんと分かっている。


 奥様に遅れることを伝え、息子を病院へ連れていった。

 診察してもらったが、幸い何事もなく、安心して帰ってきた。

 家で待っていた娘を拾ってそのまま2人を児童館へ送り、会社へ行った。

 奥様に事情を話すと、
 「へぇ、アッパは、あんたに働いてほしくないんや」
 「はい…」
 (正しくは、ここを辞めてほしいと言っているのだが…

 「残念やなぁ。アッパも家におるんやし、これから4時まで仕事してもらおうと思っててんけどなぁ」

 な、何だとぉっっ

 「いやぁ、もうねぇ、かれこれ2年くらい前からずぅっとアッパにやめろ、やめろって言われててね、全く理解がなくって、協力もちっともしてくれへんのですよぉ…」

 急に饒舌になり、少々大げさに話し出した私なのだった。
 飲み込む言葉が多い分、一旦吐き出すと止まりません