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ＭＶＰケルガンのＴＶ出演
リーグＭＶＰに選ばれたケルガンがＴＶ出演していた。
アナウンサー「ケルガンさんＭＶＰおめでとうございます。今シーズンの目標を教えて頂けますか？」
ケルガン「そうですね、何かしら結果を残していきたいですね。クラブにとっても自分にとっても。とにかく結果を残したいと思っています。それから・・・」
ケルガンは少し間を置いた。
ケルガン「ここに座るのは私ではなくエドガーかモーアだと思います。彼らはリーグ優勝に大きく貢献しました。私はリバプールをリーグ優勝に導くことができなかったのは悔やまれます」
アナウンサー「そうですか。しかし、ケルガンさんはリーグ最高評価点でリバプールに大きく貢献したと言ってもいいと思うのですが」
ケルガン「個人の数字は、たまたまに過ぎない。やはり、リーグ優勝に貢献している選手がＭＶＰに選ばれるべきだったのかもしれません。今季はリバプールのリーグ優勝を目指して、その上で、もう一度ＭＶＰに選ばれるように頑張りたいですね」
ケルガンはエドガーに勝ったような気はしていなかった。それなのにＭＶＰに選ばれた心境は複雑なものだったのだろう。
グレートブリテンは、リーグ優勝の影響で大手のスポンサーから数社メインスポンサーとしての名乗りを受けていた。
ＮＥＷＣＭＡｄという広告会社からは６０億円ものスポンサー料と、これまでのスポンサーと比べて格段に違う待遇を受けていた。他には、２１フレッシュマーケットから３３億円、製薬会社ゼロンファームからは３０億円もの提示を受けていた。
しかし、ロビンソンは懸念していた。ＮＥＷＣＭＡｄと２１フレッシュマーケットは条件として契約期間はイングランドカップ優勝で守れなければ違約金が発生する。ゼロンファームは選手を１人でも解雇したら同じく違約金発生である。違約金はスポンサー契約料の８５％くらいだ。
イングランドカップ優勝は不可能ではないが、一発トーナメントは必ずも強いクラブが優勝するとは限らない。途中で敗退も普通にあるのだ。そして、選手の解雇はクラブを強化するなら避けて通るのは難しい。確かに莫大な賞金が入ったグレートブリテンだが、他の一流クラブに比べれば貧乏球団だ。クラブ運営をしながら、途中で違約金を取られるのは相当の痛手なのだ。結局、唯一条件を出さなかった映画配給会社シネマリオンとスポンサー料１１億円で２年契約を結んだ。
ある日のことだった。
ジャンヌ「ロビンソンさん、お喜びください。素敵なお知らせがありますわ」
経理部長のジャンヌがテンションを高くしていた。
ロビンソン「どうした？ ジャンヌ」
ジャンヌ「海外のＴＶ局からグレートブリテンの試合を放送したいとの申し出がありましたわ」
ロビンソン「何だって？！」
クラブを運営してきて、こんなことは初めてだったのだから、ロビンソンが驚くのも無理はなかった。こんなことが起こったのは海外拠点をＬｖ２に上げたことが要因らしい。
こうして、グレートブリテンはMellockstick TVと放映権料１０億円弱の契約を結んだ。これで、スポンサー料を含めて、今季は７０億円弱の収入である。