博多住吉通信(旧六本松通信)

 ブログ主が2022年12月から居住を始めた福岡市博多区住吉の生活や都市環境をお伝えします。

東アジア海洋大気圏共同体 2

2009年10月21日 | 時事
(昨日の続き)
 そこでタイトルのような仕組みを考えました。
 タイトルの東アジア海洋大気圏共同体とは(当面は)日本と中国とで、大気保全・温暖化防止を目的とした共同事業を行うための国家間連携の枠組みです。日本で生産した方が温暖化ガス削減に有効と考えられる品目をお互いに選定融通し合って、結果として温暖化ガスの排出抑制を行うことが目的です。
 鳩山総理は「東アジア共同体」という枠組みを提案しました。この提案については、東アジア各国はEUのように文化基盤を共有していないから無理だとか、加盟想定国間で国の規模が違いすぎるので不公平が生じるとか、いろいろな批判があります。
 しかしEU(ヨーロッパ連合)にしても、キリスト教文化を加盟国が共有しているといっても、例えばドイツとフランス(両国ともEUの中核)は19世紀から20世紀の半ばまで何度も戦争をしていました。普仏戦争、第一次世界大戦、第二次世界大戦と両国で何百万人もの犠牲者を出して争ってきたのです。しかし現在の独仏両国家間は平和です。
 実際にEU成立までの道のりは平坦ではありませんでした。1958年独仏等の西欧各国で先ず「欧州石炭鉄鋼共同体」が成立します。石炭や鉄鋼等の産業の基礎資材の生産で提携することで先ず共同の基盤を形成したのです。その後欧州原子力共同体(ユーラトム)、欧州経済共同体(EEC)を経て、EUの前身であるECが1967年に成立します。EUはその後旧共産圏の国々をも吸収し欧州全域に広がっています。
 21世紀の東アジア共同体もEUのように地球環境、資源エネルギー保全のような共通利害に関わる連携から出発すれば、摩擦も少ないし、地球環境保全という大義名分があることで中国の人々の面子も立つのではないかという思いがあります。

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