宇宙エレベータ

　以前このブログで宇宙エレベータの話題を紹介したことがあります。
　（以前の記事のURLです。http://blog.goo.ne.jp/ss18m/e/5d88ecaf70a21db536f4f3cbd80ae382）
今年のサイエンスアゴラでは東京お台場にある国際交流館の展示会場で、宇宙エレベータの展示がありました。日本宇宙エレベータ協会（JSEA）という団体の展示で、宇宙エレベータの模型や動力装置の見本が展示されていました。写真はJSEAのパンフレットです（JSEAのサイトのURLです。http://jsea.jp/）。
　展示は国際交流館の正面玄関から直ぐのところにあって結構大勢の来場者を集めていました。私も一緒に模型を見ながら協会員の方の説明を聞いてイメージしたものは、芥川龍之介の「蜘蛛の糸」でした。お釈迦様が天上から地獄に垂らす蜘蛛の糸です。地上から36000キロ上空の静止軌道から垂らすカーボンナノチューブ（CNT）製の蜘蛛の糸です。宇宙エレベータの建設は、静止衛星から、ゆっくりとCNTの細いワイヤーを紡ぎながら地上に垂らしていくことから始まるようです。そして垂らしていった先の地上で蜘蛛の糸を固定しないことが重要なようです。ケーブルは地球の自転などの影響で少し揺らぐからです。ですから海上に浮かべた船舶などに地上基地を造る可能性もあるそうです。やっぱり蜘蛛の糸だと思いました。
　写真は協会のパンフレットです。