
ブログ主はアルコールを滅多に飲まないのですが、甘口のワインは好きです。根っからの甘党です。ちなみに家内は大のワイン好きですが、甘口のワインは好みません。そんなブログ主が本当に美味しいと思ったワインがジョージア産のワインでした。欧州とアジアの境に位置するジョージアは、かつては旧ソ連を構成する共和国で、当時はグルジア・ソヴィエト社会主義共和国と呼ばれていました。旧ソ連の独裁者ヨシフ・スターリンはグルジア人でした。1945年2月に行われたヤルタ会談の際に、スターリンは故郷のグルジアワインをウィンストン・チャーチル英国首相に振舞ったところ、チャーチルは感激して、このワインを飲むためだったら家を売ってもいいと言ったとか言わなかったとかーそれくらい美味なワインだったのでしょう。ブログ主も、これまでに一回しか飲んだことがありません。ジョージアは世界でも最古のワイン産地なのだそうで、8000年も昔からワインが作られてきた形跡があるのだそうです。
さて、つい最近、ジョージアワインをテーマにした映画を鑑賞しました。「落葉」(オタール・イオセリアーニ監督 1966年)という映画です。1960年代半ばのソ連時代に若き醸造技師の主人公が、旧グルジア国営ワイン醸造所に就職します。醸造所幹部が政府から課されたノルマを果たすために十分に熟成していないワインを出荷しようとすることに抵抗する―そのようなストーリーでした。旧ソ連国営企業の内幕を良く描いていて興味深かったです。技術者と一般勤務員の微妙な対立などの場面が自然に描かれていました。イオセリアーニ監督は、このように旧ソ連社会の内幕をありのままに映画で表現していたため、次第に国内での発表ができなくなり、1979年にフランスに移住しています。ブログ主の好きなジョージアワインがどのように作られているかを知ることができたことは収穫でした。
(注)上の映画告知リーフレットは、https://natalie.mu/eiga/film/149261
から引用させていただきました。