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桜と絵本と豆乳と

相変わらず学習できない自分

2010年01月27日 | 読書
 中谷彰宏といえば、いわゆるビジネス・自己啓発系書物の書き手としてはかなり有名だが、あまり読んだ記憶がない。

 今回、自称「整理下手の整理本好き」にふさわしい本?『なぜあの人は整理がうまいのか』(ダイヤモンド社)に目を通してみた。
 いや、さすがのベストセラー作家。内容をぐっと絞り込み、ずばりと斬り込み読者を惹きつける展開だなあと感心、感心。
 ちょっと長めの風呂であっと間に読了してしまった。
 ページの端を折り込んだ箇所だけを見直しても、目のつけどころにいたく感心させられてしまう。

 整理はアナログ→デジタル→アナログの順にする
 捨てる時のコツは、まず大物を捨てることです。
 2番手以降は捨てる。
 風通しをよくするためには、動かすことも必要です。

 実行できないまま暮らしてきた自分にとっては、きつい一言集なのだが、なぜそんなふうになったかということを見事に指摘している言葉が実は最初に書いてある。

 整理の考え方は、その人の根っこの部分です。

 整理は、そうそう簡単に身につくものではない。「片づける」という行為が持続するためには、どうも心の有り様が大きく左右するようだ。そうだなあと、自らを省みながら思う。あとがきには、こんな言葉がある。

 捨てるためには、テーマが必要です。

 自分のやりたいことがしっかりと定まっていれば、「とりあえずとっておく」などという考えに振り回されることもないわけである。その意味で、最後のポイント63は味わい深い言葉だ。

 整理からテーマが生まれ、テーマが整理をさせる。

 ところで、「運気のあるものは、人の間をグルグル回らない」という記述がある。
 実はこの本は、数年ぶりに中古本を扱う例の「BO」から買ったものである。しかも105円。さらにさらに2009年7月初版、9月の第5版というものである。…この本は運気があるのか、ないのか、とにかくたくさんの人の間を回っていることは確かだろう。

 さて、ここで捨てるべきか、とりあえずとっておくべきか…相変わらず学習できない自分がいる。

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