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すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

年度最後の読み聞かせには…

2025年03月29日 | 絵本
 年度の最終週になっても、施設(こども園)での読み聞かせはある。定職を持たない者にとってはごく普通の日常だが、訪れる場所はやや雰囲気が違う。どことなく慌ただしさが感じられる。そして、卒園式を終えた子どもたちは来月からの新しい世界への希望が心の中に詰まっているだろうと想像する。そんな時に…。



 これは、落語家の桂文我が手掛けているシリーズの一つ。山の中にある小学校の入学式に、タヌキの親子が化けてもぐり込むお話。変身する動作も面白くみんなが見入る。フィクションであってもこんな学校があれば楽しいだろうと、新生活の想像をしてくれたかな。落語仕立てなので、オチがついているのも良い。



 1月に『ウィルとふゆのおきゃくさん』を取り上げた。このお話はいわば冬の季節の「暖かさ」がテーマと言えるが、これに続く『ウィルとはるのおきゃくさん』は、春の「さわやかさ」「希望」が感じられる。たった一人の「おきゃくさん」が運んできてくれる季節の意味、そして助け合い、励まし合う姿の大切さ。




 最後に短いお話を一冊。これは以前一年生に向けた最初の本として使った。初めに「一本橋」の説明をして入っていくのが常道だ。筋の単純さにみんな喰いついてきてくれた。どんな渡り方であっても、仮に落ちたとしても這い上がって、これからの学校生活を進んでほしい…と心の中でほんのちょっぴり思っている。


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