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懐かしのスキー指導録

2010年01月28日 | 教育ノート
 私はスキーは上手ではないが、低学年初心者の指導についてはある程度の自信があった。(と過去形なのは、もはやスキーを履けなくなって十年近く経とうとしているから)
 スキー指導員資格を持っている面々に向かって、自論を偉そうに語ったこともある。若い。

 自分が不得手だったからこそ結構コツは学んだし、「やってみせなくても、指導の工夫はあるだろう」という思いが強かったからだろう。
 冬の寒い時期に、しかも低学年相手に、指導をするということは、いかに意欲を持続させるか、この一点にかかっていると言っていい。 
 久しぶりにスキー教室の様子を見ながら、自分が原則としてきたことを思い出そうと頭を巡らしてみた。

 取りあえず「斜面でプルークを指導する以前」と限定して、メモ程度に列記してみる。

◇準備、後片付けは極力手伝わない(もちろん、やり方を教える段階が済んでから)
◇スキー靴だけで歩く
◇スキーを一本だけつけて歩く
◇遊ぶ、ゲーム的な要素を取り入れて行う
◇スキーをはいて、片足ずつ上げる。足踏みをする。
◇その場で少しずつ回ってみる。
◇スキーをはいたままジャンプしてみる
◇緩い斜面で直滑降をする。そのまま止まるところまで。
◇直滑降しながら、ジャンプをしてみる。
◇滑りながらの一回ジャンプから回数を増やしていく。
◇直滑降しながら、歩くような動作をしてみる。
◇直滑降しながらの動作を自分で声をつけてやってみる。
◇タイミングをはかる声かけを忘れない。
◇絶えず賞賛する声かけを忘れない。
◇教師の立ち位置を目安とさせる。

 以上、まだまだあったかもしれない。
 そうそう「失敗した、うまくできない子」へ否定的な言葉かけをしないのもポイントだ。

 しかし、わがままを言う子に対して甘くならないことも必要だ。

 かつてスキー場で隣合わせて指導していた他校の先生が、私の一年生に対する非情さを驚きの声で語ったことがあるという。

 懐かしい(微笑)。

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