すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

脳の気持ち良さを作り出す

2009年08月21日 | 読書
 『子どものための頭がよくなる読み薬』(武田利幸著 声の教育社)

 著者は学習塾の経営などで著名な方で、本県いや本町の出身者でもある。
 以前出した著書もなかなかおもしろかったが、子ども向けのこのような本も出されていたとは知らなかった。
 なんと本の帯には「文部科学大臣推薦」の文字が大きくあり、推薦当時の大臣の写真と談話が載っている。

 学習意欲を高めるための原則的なことは、よく言われていることが大半だが、わずか140ページほどの分量の中になかなか工夫が凝らされている。

 まえがきで「誓約書」の形式があって記入をさせたり、「簡単な実験」と称して5分間の手伝いをさせたり、「目標づくり」の文末を「~~習慣をつくる」と統一する形としたり…。
 また終盤で暗記法など具体的な学習の仕方も紹介されていて、これは実に興味深かった。

 一個増し学習法(累積法) 火事場学習法

 いかに繰り返すかという視点で考えだされたものだと思う。
 その意味で、この言葉が象徴的である。

 脳が気持ちよい状態で覚えたものは、思い出しやすいですよ。

 これは普通の生活感覚でも理解できる。
 こうした状態を授業の中で、日常の学習時間で、どう作り出すかが決め手になるが、本全体から導き出されるのは、メモ・チェック(書く)・リズムをくずさない・リラックスというキーワードかなと思う。

 授業づくりにも必須なことだと言える。

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