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未練のピックアップ④

2017年06月21日 | 読書
 堅苦しく言えば「発達段階に応じた効果的な指導法」ということを、若い頃からずっと考えていた。

 発達学や心理の研修は興味深かった。

 手を伸ばせないままだったが、幼児教育の重要性はますます高まっていると感じている。



Volume57
 「ひとつのことを習得するにはどのくらいの努力をしなければ身につかないのかを、早い時期にひとつ知っておくのが大事。(略)習い事に限らず、大学で専攻したことすら仕事で使う人は少ないですから、将来何をするかにかかわらず、“出来るようになるレベルまで自分で到達する力”自体を身につけることが大切なんです。」


 糸井重里との共著『知ろうとすること。』を出版した物理学者早野龍吾が、なんとあの音楽教室スズキ・メソードの会長に就任した。
 インタビューで、自らのスズキ・メソード体験を語りながら、幼児教育についての考えを述べている。

 どんな教育機関、組織にあっても、述べられたようなことを目的として掲げているのではないか。
 では、なぜ、それが効果的に習得できるところと、あまりうまく進まないところがあるのか。

 おそらくは次の二つの差が大きいのではないか。
 一つは、対象者の可能性に対しての信頼度。
 もう一つは、言うまでもなく教育法(メソード)ということ。

 前者に関する見解は、特に「幼児期」教育の重要性と結びつくはずである。
 様々な媒体で取り上げられ、話題にはなっているが、今一つ進んでいない幼児教育への取組みは、「社会格差是正」への抜本的な切り札のように思えてならない。