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お金の、答え。の行方

2017年06月03日 | 雑記帳
 久しぶりに買った雑誌BRUTUS、何故かひと月ほど書棚で寝かせたままだった。特集は「お金の、答え。」。なんとなくBRUTUSのイメージとは違うような気もしたが、読んでみるとそこはやはりBRUTUS流?の味付けがなされている。「はじめてのお金の授業。」と題されたページは10時限と補講、放課後があった。


 (私と同い年の50円硬貨。穴なしでしたね。懐かしや))

 5時限目以降は「お金を増やす」ことの講義だ。興味があるから雑誌を手にしたわけだが、具体的な行動(株、為替等)は無理という頭があることにも気づき、この「授業」の価値は自分のなかでぐっと下降気味になった。ただ、概論的な話の「お金の使い方」「お金の機能」は生活を振り返るにはとても役立つ内容だ。


 例えば「お金の『使い方』には、投資、消費、浪費がある。」ふだん行っている消費は「買ったもの=支払った金額」であり、投資と浪費はその二つに不等号が入るということだ。浪費が「買ったもの<支払った金額」は確かであり、投資は、その逆を「目指す」ことになる行動だ。それは「時間がジャッジしてくれる


 「たった3つの『お金の機能』」が4時限目。誰しもわかる「交換」。これはふだんの「買い物」に該当する。次に「尺度」。金額という数字が価値を決めるということである。確かに目安としてよく使われる。もう一つは「貯蔵」。保管し、必要な時に利用できる。この3つの機能を掛け合わせるとパワーアップするという。


 そう言われても、凡人は日々の交換やささやかな貯蔵で精一杯だ。幼い頃10円玉を握りしめ、駄菓子屋に入って品物を選び、手の中で熱くなった銅貨数枚を出す時の喜びはどこに消えたのか。そこからの道筋をたどれば、お金の偉大さを認めつつ、お金以外による多様な「交換」「尺度」「貯蔵」に目を向けるのは当然だ。