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サイッ、余計なことを

2012年06月02日 | 雑記帳
 避難訓練があったので,「防災・減災」といったことをちょっと考えていて,ふと気になったのが「災」という字。

 上の「くが3本」は,川だろうなと予想を立てながら,ちょっと調べてみた。

 案の定,「川」から「くが3本」ができ,その字を「サイ」と読む。その字と「火」の組み合わせで出来たのが,「災」である。
 「くが3本」自体が,その中央に横線が入って,「水流が塞がれてあふれ流れること」つまり洪水の災難を表わしているという。

 水害に火を加えて,すべてのわざわいとしたところに,昔から「順調な生活をはばむ自然の出来事」という意味の重さを想像する。



 辞典を読んでいて関心をもったのは,他の「サイ」という漢字である。

 多くの同音語があるが,「裁(切りとめる)」「材(切った木)」「宰(切る)」などが,同系の言葉として紹介されている。

 そこから「サイ」という音だけ考えて,漢字を拾ってみると「殺」や「砕」,「切」「塞」「責」などがある。

 この音の持つ響きが,何かを切ったり,断ったり,絶ったりすることに合うのだろうか。発音自体がシャープ?なので,どちらかと言えば,厳しい印象の持つ字の読みにふさわしいのかもしれない。

 秋田弁では,「サイッ」もしくは「サエッ」という言葉を,「しまった」という場合に使うなあということも思い出した。

 そういえば「妻」という字もあった。

 余計なことを考えてしまった。