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音読指導が振るわないとすれば

2012年06月07日 | 教育ノート
 昨日,国語科の校内研修会を開いた。
 今まで勤めていた二校では外部から著名な講師を招いた形で続けてきたが,今年はちょっと趣向を変えてみた。
 知人の指導主事がいるので,私と二人で最初に模擬授業提示をし,その後質疑応答,協議そしてまとめとして助言で締めてもらうというパターンを考えた。
 今月,来月そして秋と連続3回のセミナーっぽく行う予定である。

 最初の昨日は,音読を取り上げた。
 模擬授業を含めた内容の詳しい吟味はまだであるが,「緊張感」「多様性」「バリェーション」といった言葉とともに「楽しかった」という感想が多くあったようなので,ひとまずいいスタートをきれたと思う。
 来月は「読解」と大きく決めてある。詳細はこれからとなるが,自分自身も楽しみながら取り組めたらよいと思う。

 ところで,その研修会を行うにあたって,ちょっと読み返してみた文章や,事前に悩みを訊いたことなどから,ある思いがふと頭に浮かんだ。

 多くを学ばせてもらっている杉渕さんや堀さんが共通して言っていることに,「多くの教師は音読を大事と思っているが,あまり実践されていない」という認識を持っていること。
 そして,(おそらく多くの)教師に指導上の悩みを聞くと「個に応じた音読指導」と口にすること。

 これらたった二つから,「個に応じた指導ができにくいので,音読はあまりやらない」という強引な結論を導きだせるわけではないが,どこかつながっている気もする。

 音読に限らないことなのかもしれない。
 様々な活動と比較しながら検討することかもしれない。
 そこを承知で極めて直観的な考えを吐き出してしまうことになるが,二つ浮かび上がっている。

 音読指導があまり振るわない(とすれば,その)理由は…
 「声を出す活動に教師がしっかり向き合えない」
 「学習形態に即した指導の運用ができない」

 まずは範囲を限定して音読指導を組み立てる構えがあれば,改善に向けて歩みを進められるだろう。
 そしてその次は…と考えてみるが、進める前に確認が必要だな,と自分の課題を作ってみる。