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三つの角度から考える習慣

2008年09月27日 | 読書
 『七田式 フィンランドメソッドで「頭のよい子」が育つ本』(イースト・プレス)を読んだ。

 数多く紙幅が割かれているのは「マインドマップ」についてであり、そのメリットや具体的な例が繰り返し出てくる。
 まだ本格的に手を出していない手法ではあるが、興味があり試行錯誤している現在なので十分に活用できそうだ。

 天才「レオナルド・ダ・ヴィンチ」の7つの習慣に学べ、というパートが面白かった。
 7つそれぞれが関連を持ち相互につながっているのだが、特に納得させられたのは「いつも人と違う視点から見る習慣」である。

 少なくとも三つの角度から考えるという習慣が子どものころからあったのです

 ダ・ヴィンチは絵を描くにも、前、横、下から見る習慣を身につけていたという。
 ノートには発見や学び、ひらめきを書きつけていたというが、それもきっと複眼的なメモになっていのかもしれない。それはマインドマップ的な手法に通じていくのだろう。

 たとえば、昨日理容店にいったことのような日常的な出来事を思い浮かべても、これを自分の視点で書くか、店の人の立場で書くか、家族の立場で書くか…というように三つ程度ならすぐに可能である。
 要はそれをフォーマット化し、繰り返すことである。複眼的な見方や批判的な思考はそうやって養われる。

 読解力向上の決め手は「練習」だとフィンランドの教師は語るという。
 どういう練習を、どの程度やっていくか、これは授業づくりにも教科経営にも直結することである。