すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

解するという重み

2008年09月30日 | 読書
 リーダーの最も肝要な資質、条件はと問われたらどう答えたらよいだろう。
私は、躊躇無く次のように応える。それは「本質、根本を解する」ということである。これに尽きる、と思っている。

 『道徳教育改革 第7号』の連載に野口芳宏先生はそう書かれた。

 学級担任であれ、教科担任であれ、校長であれ、その場面でリーダーの役割を担うことが最も大きな仕事である。
 学級づくりとは何か、授業とは何か、学校とは何か…ひと通りの「本質」「根本」の理解はおそらくしている。
 しかし、この理解がどれほどの強さで沁みているのかどうか…この言葉を読むと少しぐらついてしまう自分を感じる。

 どこかで見かけた文章を単になぞる言い方をしているのではないだろうか。
 自分がその本質、根本として解したことを、日々の現場で実践していない限り、その不安は常に付きまとうことになる。
 借りてきた表現が借りっぱなしであっても構わないのは、しっかりと離れずその人格の一部になっている場合ではないか。

 解するとは、実際の行動の連続を指している。