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結果をつなげる楽しみが

2008年03月15日 | 教育ノート
 今年度の研究テーマに直接結びついたものではなかったが、辞書引きは去年の三学期からの一つのポイントととらえていた。三月になって集約として、2年生以上の記録を測ってみた。
 好記録続出。素直にうれしい。
 ここから、来年度へどうつなげていくか。楽しみが湧いてきた。
 

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縷述 「つながる授業」34

 自ら積極的に課題や問題を読み取り、解決していこうという姿勢…本校児童に身につけさせたい点ですが、それを考えたとき「わからない言葉などを指示されなくても自分から進んで辞典で調べる姿」は、まさしく一つのポイントだと思うのです。そこを目指すためには、どんなことが必要か、新学年を前にもう一度振り返ってみてもいいのではないでしょうか。
 むろん、国語辞典は一つの技能でしかありません。しかし特化した何かを持つことは、他の活動にも波及しますし、子どもの自信にもつながります。あれもこれもが小学校の仕事ですが、ある程度焦点を定め、必達ラインを設定して実践することは、きっと「強さ」につながるはずです。(つながる授業14より)

 これは昨年の同時期に書いたことですが、今もまったく同感です。
 さて、今年度の「辞典早引き調査」を終えて、改めて次のように総括してみます。

 ①全体的なレベルアップは順調であり、学年による差もあるが妥当な範囲と考えられる
 ②上位の意欲的な子たちは、探すための読み書きの速さも優れていることがわかる
 ③記録の伸びが今ひとつの子は、単に辞書引き技能面だけでない問題を抱えているようだ

 この後も全校的な調査を継続していくかは検討の余地がありますが、例えば学年によって「全員○分以内」といった到達目標を掲げて取り組むことも可能ではないでしょうか。高レベルを目指せると思います。

 野口芳宏先生が何かの機会にたしか「言葉へのアタック力」ということを口にされたと記憶しています。もちろん辞書引きの速さだけではないのですが、言葉を追究しようとするときの大きな下地にはなっていくでしょう。

 社会科の名人である有田和正先生は、遠足に辞書を持たせたと言います。行く前に「遠足」を調べさせ、学校を出れば「校門」を調べさせ…、こうした徹底さも追究力を高めるきっかけになるはずです。

 語彙力のことはどこの学校でも課題としてあがりますが、「読書」以外にはあまり有効な手立てもないのが現状のような気がします。その読書の一分野として辞典類をとらえることもできますし、応用・活用という面ではこれほど可能性が大きいものは他にないでしょう。
 教室に多種類の辞典・事典を入れようと考えています。
(3/14)
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