すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

センスとエネルギー

2008年03月24日 | 読書
 久しぶりに齋藤孝氏の本を読んでいる。

  『子どもの集中力を育てる』(文藝春秋)

 氏の本はずいぶんと読み込んでいるので、この本自体にことさら目新しい主張が発見できたわけではないが、読み直しの感覚でいくつか響いてくることばがあった。

 センスとは何となくの感覚ではなく、認識力です。
 
 スポーツのセンス、音楽的なセンス…結構簡単に言い切ってしまいがちなことばだが、教育の用語としてとらえると突っ込みどころのある言葉だ。

 環境が凝縮されると、エネルギーが逃げません

 場の広さや設定に気を使うのはなんのためか、子どもに対応する教師の動きはどうあるべきか、それらを子どものエネルギーの流れという意識でとらえることは興味深い。

 学校の目的は、上達の普遍的な論理を身につけさせることに尽きます

 どの段階で何をすべきか、「上達」と言い換えて考えてみたいことはたくさんある。

 などなど、新学期に向けて貴重な刺激となっている。
 引用した箇所は、齋藤氏得意?の太字体になっていないが、それも自分のセンスなのかなあなどと思ってみる。