【スイング再生工場】絶滅危惧種のゴルフクラブ造ります

重いヘッド&柔らかシャフトを通し、ゴルフを考え スイングを学べるクラブを追求! 誰よりも振らず誰よりも飛ばすをモットーに

クラブの長さは『ロフト作用の一部』

2018年10月12日 14時52分37秒 | ゴルフ



ゴルフクラブの長さの役割は
勘違いされている方が少なくないと思います。

ゴルフクラブは その方その方、そのセットそのセットの
セッティング・設定が決まると
長さに応じて 装着されるヘッドの重量が変わります。



機種やヘッド性能、意図によってその幅は前後しますが
だいたい 半インチ(1.25センチ)で 7~9g程度
長くなるとヘッドは軽く
短くなるとヘッドは重く なります。

多くの人は 長いクラブは
ヘッドスピードが上がるから 遠くに飛ぶ
長さ(ヘッドスピード)が飛距離の源 と
信じているようですが、
100%間違い とは言い切れませんが
半分以上 6割がた誤って認識している
と言っていいかと思います。

ヘッドスピードに関してですが
長さが変わると一律上がる
長さに応じて一定の割合で上がる と考えがちですが、
例えば 36➡38インチ  44➡46インチでは
短いクラブの方が長さの変化に対して
ヘッドスピードの変化も大きいのです。
これは あまり知られていませんが
43インチを超えるような長めのクラブの場合
スイング時のクラブの移動に対し
ヘッド(主にフェース面) の投影面積よりも
シャフトの投影面積の方が大きく、
空気抵抗の関係から 長さを増やしても
ヘッドスピードは上がりにくくなるのです。

余談ですが 通常45インチのドライバーは普通になりましたが
それを46インチにしても ほぼヘッドスピードに変化はなく
振りにくさが増すだけ と考えてよいと思います。
特に 45インチを超えるような長さのクラブは
ラウンド中、スイングが風の影響を大変受けやすく
不安定なものになりやすくなります。

ヘッド重量が長さ分減って
長さ分ヘッドスピードが『数値上』増えたとしても
ボールを打撃する破壊力はほぼ変わっていないのが
本当のところ なのです。
では なぜ ドライバーは一番飛ぶのか というと
それは実は 「ロフト」 なのです。
シャフトが長くなると
ヘッドのボールにアプローチしてくる上下の角度
入射角度が緩くなります。
それによって ロフト角度が少なくても
打ちだし角度が取りやすくなるので
(勿論 そこにはヘッドスピードの作用もあります。
 ありますが、それそのものが主ではないということなのです。)
長いシャフトを使うと少ないロフトが使える かも?!
というのが飛距離の秘密なのです。



ゴルフクラブは 打撃の破壊力が単純には
ボールの速度・回転・角度に分散されますが、
入射角度が緩いほど(クラブが長いほど)
打ちだし角度が増えやすくなります。
ですので、例えば 破壊力が同じ とすると
同じロフトのフェアウェイウッドとユーティリティでは
ウッドの方が打ちだし角度が高く、スピン少な目、
ユーティリティの方が打ちだし角度は低め、スピン多め
になりやすいと考えてください。


スイングプレーンという話が続いていますが、
ゴルフクラブの製品のロフト とともに重要な
そのクラブの、その長さに応じて
アドレスがセットされた時点、
構えが出来た時点で決まり で
アドレスは方向という左右の角度とともに
距離・弾道という上下の角度が決まる のです。

ですから 理想論として
出来るだけ毎回似たような距離・似たような弾道に
するのには いつもその入射角度が安定する
クラブの扱い方をした方が良い ということです。
ヘッドをたくさん動かす
 腕さばきでスイングプレーンを作るスイング だと
ロフト姿勢・体の姿勢・ヘッドの入射角度 が
毎回ランダムに変化しやすく
左右だけでなく 飛距離や高さ、弾道も
毎回ばらつきやすいスイング ということなのです。

スイングを始めてみないと
どんな入射角度になるのかわからないような
振り方を目指すのは
目隠しで 番手を選んで打っているのと
大きな違いはないのです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

スイングプレーンという言葉が出てきたらまず疑え

2018年10月12日 14時49分27秒 | ゴルフ



この10年位ですかね。
スイングプレーンなんて言葉が広まったのは…。
まあ 昔はスイング軌道なんて言ってましたかね。

正しい定義としては
スイングプレーン/スイング軌道は
アドレス時の前傾姿勢を
     基礎に描かれるクラブの通り道
ということになります。


その前傾姿勢があるので
結果として クラブヘッドの描く弧は
斜めに傾いて「見える」訳です。

そして これも重要かつ
最近ではほとんど無視されていますが
クラブなり、クラブヘッドがその円弧を描くのは
その傾いた姿勢を基礎に体の向きを変えるからです。

ですので 前傾姿勢がなくなってしまえば
その傾いた円弧はなくなってしまうというか
それを腕のさばき、手さばきで作っても
意味はないというか
どうにでもなってしまうので
答えが見つからなくなります。

クラブヘッドの自分からの遠近も含めれば
無限の通り道になってしまいますから
それを追いかけては ゴールは決して見つかりません。

多くのアマチュアで
しかも そのスイングプレーンという言葉を
意識しているゴルファーは
前傾姿勢と体の向きによって
スイングプレーンが作られる ということを無視し
腕さばきで円弧を描いてしまいます。
それはまあ同じ意味ですが、腕さばきで円弧を描いたら
必ず 前傾姿勢は消えてしまいますから
前傾姿勢がなくなるから 腕さばきで円弧を描くのか
腕さばきで円弧を描くから 前傾姿勢がなくなるのかは
定かではないところです。
どちらにしても 体の回転で円弧を描くんだ
という意識がない限り
スイングプレーンという言葉を意識しても
百害あって一利なし 全く意味は成しません。

これも記事で書いていますが
スイングプレーンが 結果として
インサイドアウト に「見える」のは
右側にある時 クラブは起きていて
ヘッドは自分に近めのところを通り
左側にある時は遠心力の働きなどもあり
クラブは自分より遠いところになる
➡長いような状態になることから
結果として そう見えるだけであって
多くのアマチュアの犯している
「アウトサイドイン」と呼んでいるミスは
実際スイングプレーンの間違いではなく
単に体の回転でクラブを動かさず
振り遅れているから そうなるのです。
体を回してもクラブを動かさず
体が正面を向いてからクラブを振ったら
そりゃあ アウトサイドインみたいな軌道に
なるに決まってるじゃあないですか?!


それを 腕さばきによって
インサイドアウトに変えたら
問題はより一層深刻になるだけです。
ヘッドの軌道はインサイドアウトになったとしても
よりクラブは寝た、ロフトが開いた形になり
クラブヘッドは「アウトサイドイン」と時よりも
さらに遅れ 体に対し右にずれますから
より忙しい 煩雑で 繰り返しにくい状況が生まれます。


そこそこ名前の知れたレッスンプロでも
この振り方を教えたりする訳で
開いた口がふさがらない状況はもう10年になります。


アドレス時の姿勢に 画面上に斜めの線を描く…

なぜ アドレスに対してそれが斜めになっているのか
それは前傾姿勢とはどういう関係なのか
ということをちゃんと説明できない人が
スイングプレーンを唱えたとしたら
それは 自分の超絶技巧を自慢したいだけ
と考えても間違えではないような気がします。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする