THE ARCTIC - オーロラの地を旅する

北欧北極圏、アイスランド、グリーンランドの旅行情報

Kautokeino

2012-09-15 | 北極圏旅行2012秋
朝起きると、まだどんより曇っているが、雨は降っていない。Ifjordは天気予報では今日1日ずっと曇天もしくは雨のようだ。フィンランドのイナリなども天気は悪いが、西の方のAltaやKautokeino、フィンランドのKilpisvarviの辺は晴れるようだ。あてにならない天気予報だが、まあドライブも楽しみたいので、今日は西の方へ行ってみることにする。



コテージ前を流れる川

走っているうちに雨が降ってきた。雨のドライブは初めてだが、ちょうど洗車になっていいか・・・
ラップランドにしては、結構な降り方の雨だが、しばらく行くと止んでしまった。地面もそれほど濡れてなかったので、この辺は降ってなかったんだな。



そのうち、空も明るくなってきたが、またどんより曇ってきて、また雨が・・・そんな感じが繰り返されながら、Lakselvに到着。
給油したあと、Lakselvのインフォメーションに寄るが、閉まっている。まだ昼間なんだが・・・もうシーズンオフで営業してないのか?でも、用事のある人は電話して、と電話番号が書いて貼ってある。
しかも、建物そばはWiFi接続可能だ。天気予報をチェックしてKautokeinoに行くことに決める。

Lakselvを出発し、このあいだのSkoganvarreの宿を通り過ぎ、1時間半後にKarasjokに到着。Karasjokのインフォメーション&御土産物屋に着いた頃には雨が結構降っていた。買い物し、雨の中すぐKautokeinoに向けて出発。雨はすぐ止んで、西の方が明るくなりだした。西に進むにつれ、晴れ間が広がっていく。やはりこっちに来たのは正解だったのか?しかし最近はトナカイに会わないな。相変わらずトナカイ注意の標識はところどころあるのだが。
もうこの辺は、気温が低いせいか、木々の葉も落ちてシーズン終了な感じだ。人家もほとんどない。たまに家がぽつんとあったりするが、何を生業としているんだろうか?NordkappのあるMageroya島にも一軒家がぽつんとあったりするが、電柱も周りになかったりするので、電気もないのかもしれない。その点、ここは道路に平行して電柱がある。
Kautokeinoの町に近づくにつれてみるみる晴れていく。太陽の光が濡れた道路に反射して、運転している私の目を直撃する。晴れるのはうれしいが、これほど眩しくなるのは勘弁して欲しい・・・速度を落とし、目を細めながら運転するしかない。
大きめの集落が見えてきた。起伏のある土地にまばらに配置された家々を、雨上がりの太陽が斜めに照らしている。
今回は、あまり宿を下調べしていなかったので、インフォメーションによく置いてある北部ノルウェーのパンフレットに載ってあったキャンプ場に行ってみる。村の中心からは若干離れているが、外灯もあってオーロラ観賞にはベストな立地ではない。しかしパンフレットにはこの近くに他のキャンプ場はないし、もうすでに夕方になっていたので、ここに決めることにする。
Kautokeinoは人口2千人ほどの村で、ここは郊外なので夜は十分暗くなるだろう・・・
すぐそばのスーパーで今夜の食事の食材を調達。早く夕食を取らないとショウが始まってしまう・・・



Kautokeino のスーパー “Rema1000” 北部ノルウェーでよく見かけるスーパーだ

夜、雲はほとんどない。午後10時すぎ、オーロラが薄く東西に伸びているのを確認。眺めているとみるみる明るくなっていき、ゆらゆらと揺らめいたり、大きく渦を巻いたりしだした。
今度のは大きいぞ。まわりが若干明るいからか、薄いように思えるが、北の方から天頂までかなり広くオーロラの筋を確認できる。しかしキャンプ場を照らす外灯がじゃまだ・・・外灯の光が届かない、広場中央のサーメ人のテントを模した建物の外灯の明かりが届かないところに行くと、東から西へ途切れなくオーロラが伸びているのが分かる。薄くなり消えかけたと思ったら、また明るく波打ったり、1時間ほど繰り返されたあと、薄くかすかに空に浮かんだままになった。
再び、活発になるかと夜中まで外を観察したが、薄く広がっていたオーロラも徐々に消えていき、無数の星だけが輝く夜空となった。

今日の宿 Arctic Motell & Camping

4人用コテージ450NOK。トイレ、シャワー付だと700NOK。シャワーは別料金で10クローナコインを入れると6分間お湯のシャワーを浴びれる。