少しだけ新品特有の匂いが残る、真新しい学生服を身にまとい、秋田南高校の正門を通った入学式のあの日。
サッカー部に入部し、同じ中学校の同級生と会ってホッとし、初対面の同級生・初対面の先輩と初めてグラウンドで対面し緊張したあの日。
南高グラウンドで日々練習に汗を流し、試合で負けては悔しい想いを抱き、勝ってはチームメイトと喜び合ったあの日、あの時間、あの瞬間。
喜び、笑い、怒り、悔しがり、そして泣いた日、後悔もした日々。
これらは「一生の宝物」となり、大人になってからも「南高時代の記憶」として呼び覚ましてくれることでしょう。
2年と少しの間、チームメイトと過ごしてきた時間は「この大会」でもって幕を閉じることになります。
「第68回秋田県高等学校総合体育大会サッカー競技」は6月27日(金)に開幕。
秋田南高校サッカー部は、1枚しか手に入れることのできない「徳島行き切符」を賭けて今年もこの大会に挑みます。
5月23日(月)、60周年記念交流大会が開催されていた西目カントリーパークサッカー場にて、
毎年恒例の「全県総体現役生激励会」をOB会で主催してまいりました。
2年と少し前から世界で猛威を振るっている新型コロナウィルス感染症。
我々から「日常」を奪い、「いつもの生活」ができない日々が続きました。
現役生たちは部活動の中止、試合の延期や中止に直面し続けました。
おそらく、日々苦心し、ぶつけることのできない怒りを溜め続けたことでしょう。
また、コロナ前であれば、控え選手が太鼓を鳴らしメガホンでありったけの声援を送っていました。
各高校がそれぞれに特色のある応援合戦をおこないました。重要大会の決勝戦、準決勝などでは華やかな全校応援もありました。
観客席からは、選手の父兄やOBらが、ピッチ上で戦う選手を鼓舞すべく、たくさんの声援、激励の言葉を発していました。
しかし今はそれ(=声援を送ること)が叶っていません。
もうじき、観戦ルールの緩和がなされ、声を出しての応援ができるようになるかもしれませんが。
声で伝えられない「勝って欲しいという願い」「闘いぬいて欲しいという願い」そして「生涯の宝物となる試合として完全燃焼して欲しいという願い」を伝えたく、
秋田南高校サッカー部OB会はその伝えたい気持ちを「横断幕」に記し製作、その完成した横断幕現役サッカー部員に寄贈してまいりました。
その「横断幕」がこちらでございます。
まずは、安井誠悦OB会長(14期卒)が、OB会がこの横断幕に込めた想いを伝え、全県総体に挑む選手への激励のご挨拶。
選手たちは、安井会長の言葉の一つ一つに真剣に耳を傾けています。
安井会長のお言葉を聞くその表情はキリっとしていて真剣そのもの。
心の奥底にあった「闘志」がフツフツと燃え上がっているようにも伺えました。
そして安井会長から、3年生キャプテン10番君に横断幕の寄贈。笑顔のグータッチです。
チームを代表し、3年生キャプテン10番君の決意表明。
支えてくれる方々への感謝の気持ちを忘れず闘い抜くことを誓ってくれました。
10番君は小学生のころから存じ上げておりますが、本当に立派な高校生になりました。(*^-^*)
責任感が強くて、「俺が引っ張る」という気概をプレーで体現できる選手です。本当に心身共に成長しました。
最後に選手・マネージャー一同と安井会長との集合写真を撮影。ここではみんな笑顔で。
「PRIDE OF NANKO」。
「2年と少しの間、秋田南高校のサッカー部員として日々汗を流してきた誇り」
「ベンチ入りできない部員の想いを背負った責任感」
「決して自分が満足し喜ぶためだけではなく『チームの勝利のために』『チームを勝たせるために』走り、闘う気持ちを持った連帯感」
我々秋田南高校サッカー部OB会は、「伝えたい気持ち」を横断幕に記し、応援席から南高サッカー部の勝利を願い、そして観戦いたします。
秋田南高校サッカー部は、27日(金)の1回戦に試合は無く、28日(土)2回戦から登場。
OB会関係者の皆様、ご都合がよろしいようでしたら、ぜひ現地会場で母校サッカー部への応援をよろしくお願いいたします。
※ ※ 第68回全国高等学校総合体育大会サッカー競技秋田県予選 2回戦 ※ ※
2022年5月28日(土)13:00キックオフ
会場/男鹿市 男鹿市総合運動公園陸上競技場
秋田南 - (大館国際情報・秋田)の勝者