こんな動画を見ていた。
https://www.youtube.com/watch?v=KuJpQvkzuAk&nohtml5=False
まず、最初に触れておかなければならないことは、彼等は勝つ為に麻雀を打ってる訳ではないということである。
とはいえ、巷でこの打ち方でもある程度は勝つことは出来ると思う。
ちょっと勝てるくらいの勝ちだあろう。あくまで、大きく勝つことが目的ではないように思えた。
勝つ為に打たないで何が麻雀プロなの?と思えるだろう、
しかし、それは本質的なことが分かってない気がするし、そんな単純な話じゃない。
まず、打ち筋としては以下のような感じだ。
1、打点は意識しない。徹底した塔子重視。
78>34、67>45、56
の順で塔子を優先する。手役は一切無視する。
2、七対子はほとんど見ない。
3、クイタンはしないつもりで。
4、和了形、枚数重視。
ただ形ばかりを重視することではない。場に切れてる牌など枚数も加味しなければならない。
5、守備を厳しく強く意識。
第一打のヤオ中牌と字牌の比較まで厳しい取り決めまでしているらしい。
麻雀はほとんどアガれないゲームであるという所からきており、配牌時に方向性が決められることも多い。
6、門前重視
鳴かない麻雀に思えた。
翻牌を鳴くかどうかの問題については触れられてなかったが、できる限り鳴かないようにってことだろう。
鳴いた後の形は特に気を遣わなくてはならない。
7、平和を意識というよりも、愚形では曲げない打ち筋にする。
中ブクレ、連続形を基本重視する。
8、選択肢を残せる形にする。
困ったときはカンチャン、両面固定など。6ブロック打法。
9、完全一向聴は重視しない。
8と関連する。両面を引くことの方が多いので基本的に先切りしてもいい。
打点は基本無視という方針ではあるんだけど、鳴きを意識しないことで結果打点も意識しているのでは?という疑問も沸く。
面白い考え方ではあるが、パラドクスに思える。
それか、門前というのは手牌を狭めることがないので、守備重視していることなのだろうか?
ちょっと、これも短絡的に思える。
門前というのは場合によってはあくまで場合によってはだが、リスクがあることも多い。
門前に拘ることで、リーチも打つ必要があるし、他家と挟まれることもあるからだ。
そうすると和了が減るだけでなく、放銃も増えることになる。
ま、細かいそういった戦術的な話しはともかく、プロというのは麻雀はギャンブルではない、
より堅実な価値を見出すことを目的にしなければならない、ということは彼等の話しを聞いて、よく分かる。
私はこのヴィジョンに深く共感する。
目先の勝ちに拘るヴィジョンのないプロよりも、
目先の勝ちには拘らないヴィジョンのあるプロの方が奥が深い、
そういうのって何か麻雀に出てしまうような気がするのは、私だけであろうか?
また、それよりも一歩踏み込み、
麻雀は運によってではない、実力で決まるフェアなゲームでなければならないくらいのヴィジョンを打ち出して欲しいものだ。
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