銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

松の湯(横須賀・県立大学)

2021-11-16 06:55:00 | 銭湯
#松の湯






京急本線
#県立大学駅

▲京急の県立大学駅




▲ここは海に近く、上空では入道雲がいくつも連なっている


▲場所はこんな感じ


▲出口にむかい


▲階段をおりて


▲右に進むと改札口がある


▲改札口を抜けて駅を振り返る


▲左にファミマがみえると思うが、この道をまっすぐ進む






▲歩いて1分ほどで到着


▲どうやらマンション銭湯らしい




中に入ると、むかしの銭湯らしくカゴや傘などが乱雑に置かれていた。よく言えば昭和の香りがする。
左に進めば手前左にフロントがあって、座るのは80代ぐらいの女性だ。
「こんにちは」と挨拶したあとに「貸しタオルありますか?」と訊ねると、「え?」と聞き返されて、「貸しタオルありますかー?」と聞き直すと「タオルは50円、こっちは無料よ」と言われる。
見るとフロントの右側にフェイスタオルが積んであった。「こちらでお願いします」と無料のフェイスタオルをかりることに。「中にはなにもないけど大丈夫?」と言われたので、「はい、大丈夫です」とこたえる。入浴料のみで490円だった。
女湯は左側で、男湯は右側。
浴室に向かう途中で再び声を掛けられて、「財布を持ってるからロッカーに入れてね」と言われた。
最初は「ん?」だったが、脱衣場に入って納得。脱衣場の真ん中に堂々と荷物を置いてる人がいた。入浴客のほとんどは気心しれた地元の人たちばかりなのだろう。
ちなみにフロント奥側はロビーになっていて、こちらもとにかくごちゃごちゃしたところだ。
マッサージチェアや椅子などが置いてあり、自宅の延長のような雰囲気である。


出典:神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合ホームページ引用


脱衣場に話を戻すと若干狭いスペースで、右手前にロッカーが並び、奥は常連客用の棚になっていた。
左側をみると洗面台があるが、ここも雑然としており、洗面台の下にはガムテープで補修された掃除機が置いてある。
浴室の入り口頭上をみると、家具調の細長い古いクーラーが取り付けられていた。ウンともスンとも言わず、おそらくもう使えないものなのだろう。
おとずれたのは暑い時期だったが、体を冷やすのに扇風機を使うしかなかった。


出典:神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合ホームページ引用
▲写真は女湯


左手前が立ちシャワーで、ハンドルに色が表示されてなかったためどっちがどっちか分からない(使ってみたところ左が水で、右がお湯だった)。
その立ちシャワーの隣からは(左の間仕切り側は全部)奥まで浴槽になっている。
浴槽は端の部分が斜めに切り取られていたのでちょっとした意匠を感じさせるのと、タイルの張り方がいかにも昔らしい。
浴場に向き合って見ると、左(入り口から見たら手前)が主浴槽で、10人ぐらいが入れそうな広さ。バイブラとかジェットバスなどは一切なし。温度は44℃ぐらいとそんなに熱くなかった。
右隣(入り口から見たら奥)が薬湯で、この日は生薬と表記されていた(たぶんジッコウ)。赤黒い色をたたえ、漢方の匂いが立ちこめる。
こちらも温度は44℃かちょっと低めの43℃ほどか。
ただ入る前に先客が大量の水で埋めてしまったので、正確な温度は分からなかった。たぶん主浴槽とそんな変わらないだろう。


出典:神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合ホームページ引用
▲こちらも女湯


そして浴室の右側をみると、カランはヨの字に沿ってシャワーが並んでいた。
手前側は広く、奥は狭い。幅が均等ではないのは浴槽の大きさに合わせて作ったためだろうか。
天井はマンション銭湯ということで低く、入り口の上には大きくて古い監視カメラが設置してあるが(脱衣場もあった)、埃を被っていたので使われていないと思われる。


客層は全員高齢者で、男湯では会話はまったくなかった。一方で、お隣の女湯からは最初から最期までマシンガントークが炸裂していた。


全体的に生活感と雑多感にあふれ、決して現代風に秩序あるところではなかったが、逆にそれが肩肘張らずに過ごせて、心地よいゆるさのある銭湯だった。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 県立大学
経路 すぐそば
周辺の環境 住宅街

●空間演出
建物外観 マンション
壁画・眺望 なし
統一感 あり
置物 なし
照明 ふつう

★設備
休憩所 ロビー
脱衣所 雑然としてる
シャワーの出 勢いがある
浴槽の種類 白湯、薬湯
サウナ なし
温度 44℃
棚 なし
男女入れ替え なし

■サービス
接客 マイペース
清潔さ 雑然としてる
貸しタオル あり(0円)
備え付け なし

◆人
受付 80代の女性
客層 高齢者


【案内】
住所
〒238-0012 
横須賀市安浦町2-22

電話
046-823-3833

営業時間
14:30〜22:00

定休日
毎週金曜日

※神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合ホームページ転載

健康ランド末広湯(東京・要町)

2021-11-13 07:24:00 | 銭湯
#健康ランド
末広湯






東京メトロ有楽町線
#要町駅

▲有楽町線、もしくは副都心線と共有する要町駅




▲皇居を真ん中にすると要町は、


▲左上にある。池袋のとなりだ


▲階段をのぼり


▲右手に改札口がみえる




▲改札口を抜けた先に地図


▲要小学校のやや下あたりになる


▲改札口を出て右に進む


▲ぐるっと回ると2番出口がみえてくる




▲階段をのぼっていって




▲左から出てきたところ。ちょうど出口の左(写真だと真ん中)にパチンコ屋さんと自販機に挟まれて小さな階段があるが、そちらに入っていく


▲進んで


▲突きあたりが見えてきたら右


▲右にむいたところ


▲あとはひたすらまっすぐ進むのみ












▲このへんでかすかに見えてくる


▲手前のマンションには健康ランドを案内したラミネートが張られてあった




▲なかなか大きな建物






▲驚いたのは、なんとコインシャワーがあることだ。銭湯になぜコインシャワーが併設?


▲サウナが別料金で400円とは東京でもかなりお高い印象


▲ウイルス対策もバッチリだ


建物の中に入って下足箱に靴を預けると、右の入り口に目を向ければ、大きな水槽に大きな金魚がおよいでいた。
入ってすぐのところがロビーで、テレビが手前にある。その奥にフロント。座るのは60代ぐらいの男性。
ちょうど女性客と楽しそうに話をしている最中だった。
「こんにちは。貸しタオルありますか?」と訊ねると、奥の棚からタオルを出してくれた。
「480円です」と言われたので、貸しタオルは無料。
横にいた常連客っぽい女性は、「タオル忘れたら貸してもらえるんだ」と驚いていたので初めて知ったようだ。
意外と貸しタオルサービスはあまり知られていないのかもしれない。


のれんをくぐって中に入ると、かなり広めの脱衣場になっている。
真ん中に座るテーブルがあり、マッサージチェアや寝るマッサージ機、椅子などがある。
洗面台は入って右側のところに2つあり、ドライヤーは有料(3分20円)。
ロッカーは壁沿いに設置してあった。数はけっこうある。
二階にもロッカーがあるのだが、こちらはサウナ利用者専用のスペースになっていた。
面白いのは、右側のところに外へでる扉があり、それが露天風呂に通じる扉だったことだ。ただ、正面からお入りくださいと注意書きがあったのと、その扉の前には椅子が置いてあり、出入りはできないようになっていた。なぜはじめはこういう設計にしていたのか不思議だ。
脱衣場にはヒーリングミュージックが絶えず流れていた。


扉をあけて浴室に入ると、浴室もやはりほかと比べてけっこう広めなのと、浴槽の数がとても多い。
カランは島カランが2つあって、左壁にもカランが並ぶ。ただし右側の島カランは片面だけなので、事実上、島カランは一つだけである。
カランはすべてハンドシャワーで、温度調節ができるスーパー銭湯と同じタイプ。
右手前には立ちシャワーが2つあった。こちらもハンドシャワーで温度調節ができたので使いやすい。


浴槽の並びは、奥と右側にある。
奥から見ていくと、左端はいきなり水風呂。しかも水風呂というけれどもほぼ不感の湯に近い温度である。あまり感じたことのない水温で、具体的に何度か推測できなかったが、あえて推測すると30度前後ぐらいかなと思う。スーパー銭湯にある不感の湯(36度前後)と比べてすこし冷たかった。


その右隣は薬湯で、延寿薬湯と書かれてある。たぶん漢方薬だろう。こちらもマイルドな温度で、41℃ぐらい。匂いは漢方にありがちなキツい薬草臭はなかった。
そして最後の右側がジェット関連設備の湯船。
左側は座湯で、ちょうどいい案配のジェットだった。
右側がバイブラで、めちゃくちゃ勢いがある。温度は、42℃ほど。
奥にある浴槽の裏側は窓になっていて、換気のためか少し開いていたのだが、その奥の壁にチップタイル絵が描かれていた。
頭上には虹が差し掛かり、カッパの女児?らしきキャラクターが、魚や亀の上に乗って楽しんでいる様子だった。


右側の浴槽をみると、こちらは奥側が単なる白湯で、浅浴槽。手前側は寝湯仕様で、ジェットとバイブラだった。
水枕はしっかり機能しており、温度は42℃ほどか。


それとこれで終わりではない。
右側の浴槽と奥側の浴槽の間には通路があって、そちらを通ると左側にサウナがある。スペースはかなり小さめで建物の制約から仕方ないだろうが、それにしても追加料金400円を考えるとウーンという感じだった(入ってないからなんとも言えないけど)。
奥に水風呂。こちらの水風呂もかなり狭くて、詰めれば2人がギリギリ。通常だと1人で入るスペースだろう。
水温はガッツリ冷たくて18℃前後。
その右側に露天風呂がある。


露天風呂は住宅街の真ん中にありながら風情ある景色になっていて、壁側が溶岩で作られ、観葉植物が奥(脱衣場側)に並ぶ。
ただ横幅が狭いのと、白濁湯で足下が全く見えない。複数の段差になっており、滑りやすいので怖い思いをした。みんなよく大丈夫だなと思った。
お湯は、那須高温泉と命名されていたが、匂いはほとんど感じなかった。ただ、自宅に帰ったあとでも温泉の匂いが残っていたので、湯の花を入れていることにその時になってはじめて気づいた。
この温泉は日曜日のみらしい。
温度はぬるめの40℃ぐらい。
壁からは、高いところから二本のビニール管を通してお湯が流れており、微妙な勢いだったので打たせ湯かどうか判断に迷うところだ。
頭上をみると遮るものがいっさいなく、完璧な露天。そしてお隣がマンションで、階段の部分(だと思うが)がパーティションを乗り越えたら丸見えだが、客は高齢者ばかりだから好きこのんで覗く人はいないだろう。


出典:東京銭湯ホームページ引用


こんな感じで、浴槽の数はめちゃくちゃ多くて充実ぶりが半端ないうえに設備管理はしっかりしているので、快適でつい長湯してしまった。
建物自体はかなり古いが、故障箇所が全くないのは凄いと思った。
かなりの人気店らしく、ずっと満員状況で、カランを確保するのが大変だった。
入浴客はほぼ高齢者だが、一部で20代ぐらいの男性がチラホラ。


要町駅周辺には優れた銭湯が多いが、ここも例に漏れずよく出来ていて、近場に住んでるなら利用しない手はないほどコストパフォーマンスの優れた銭湯だった。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 要町
経路 西に進む
周辺の環境 住宅

●空間演出
建物外観 ビル
壁画・眺望 カッパの女の子
統一感 あり
置物 なし
照明 明るい

★設備
休憩所 ロビー
脱衣所 きれい
シャワーの出 勢いがある
浴槽の種類 水風呂、薬湯、ジェットバス、バイブラ、寝湯、露天風呂
サウナ あり
温度 30~42℃
棚 あり
男女入れ替え なし

■サービス
接客 丁寧
清潔さ きれい
貸しタオル あり(0円)
備え付け あり

◆人
受付 60代の男性
客層 高齢者がメイン


【案内】

住所
〒171-0044
豊島区千早2−14−13

電話番号
03-3957-6274

アクセス
東京メトロ有楽町線「要町」駅下車、徒歩7分

休日
金曜
祝日は営業

営業時間
16:00−24:30
日祝は15:00~

※東京銭湯ホームページ転載

アドミュージアムー電通が手がける広告博物館

2021-11-11 07:13:00 | 博物館








コロナと新聞広告展

2021年8月7日(土) - 9月11日(土)

世の中の状況をすばやく反映し、人々に直接届く新聞というメディアに着目。新型コロナウイルスと向き合ってきた広告コミュニケーションをご紹介します。

アドミュージアム 東京
東京都港区東新橋1-8-2 カレッタ汐留 03-6218-2500

入場無料

開館日 火一土 11:00-18:00 ※当面の間12:00-16:00 に短縮

日本で唯一の広告ミュージアム

アドミュージアム東京は、 入場無料で一般公開 しています。

開館日

火曜日~土曜日 11:00 18:00 (入場無料)
※当面の間 12:00 16:00

※臨時休館あり。 詳しくは下のカレンダーをご確認ください。

出典:アドミュージアムホームページ引用



アドミュージアムの最寄り駅は新橋もしくは汐留駅になります。今回は新橋を起点に紹介したいと思います



南改札口を抜けると左に向けば汐留方面になります



左に進んで右の階段を降ります



階段です



降りたら、まっすぐ行くだけ



ずんずん進みましょう



ここで右手に日テレ本社があります



そのまま進むと





吹き抜けの場所にでます



見上げれば電通本社。広告代理店の蓄財ぶりを見上げる思いです



左側にカレッタ。ここの入り口で記念撮影をしてる人が沢山いますが、ほとんどは劇団四季目当ての人たちです



中に入ります



デザインに凝った建物です



そのまま右の自動扉を開ければアドミュージアムがみえてきます



この時はコロナの新聞広告が企画展として展示してありました



広告代理店が手がけるミュージアムです。さすがオシャレ

 

入り口です


ここは無料ですが、コロナ渦ということでホームページには事前予約をするように告知されてありました。上限に余裕があれば、予約しなくても入れるようです。
時間指定制で、観覧は50分間だけと制限されています。中のボリュームを考えると、さすがに50分は短かったです



さっそく順路通り中に入ります。ここは原則的に写真撮影は許可されていますが、CM動画や商業目的の撮影は禁止されているので注意しましょう



ぶら下がってる雲のようなところにテレビがはめ込まれていて、過去の作品を見ることができます



日本の広告の始まりは江戸時代からだそうです。芸術作品が一般市民にも浸透していく過程と一致してますね


 
江戸時代では、越後屋が引き札を始めました。歌舞伎役者には自社商品を使わせる企業タイアップもあったとか。この頃になると錦絵も出現してきます



アイドルに広告出演をお願いするのは、いつの時代も変わらない鉄則です。どんな時代も人の関心は常に「人」にあるということなのでしょう



吉原はむかしも今も風俗街として有名ですが、多彩な企画を立ち上げて集客努力がなされていたようです



この頃はラクダを呼び寄せて広告活動までしていたとか。はるばる日本に呼び寄せられたラクダには同情を禁じ得ません



広告ほど時代の変化を敏感に反映する業界はないでしょう





明治時代からすでにこうした娯楽があったことに驚きです



広告という言葉は新聞から生まれました





大正時代になるとカルピスが出現します。こんなに古くからあったんですね



表現の模索が始まる時期でもあります



これは今でも通用する絵柄ではないでしょうか



戦争時代になると一気に戦争に関するものばかりになります







戦後になると広告の多様化が一気に花開きます





オリンピックがあったり





プレイボーイの表紙は、ライオンの口が女性のお尻で表現されています



ファミコンやゲームボーイ。家庭用ゲーム機と携帯ゲーム機の草分け的存在。メディアが一方的に受け取るものから主体的に表現するものへと移行していきます



AIBOやマックのパソコン。デジタル化への幕開けの頃です



テクノロジーの進化とともに広告の形も変わりはじめています



ここまでが常設展で、奥が企画展になります



コロナと新聞広告がテーマです



初期の頃のコロナに関する広告。まだ新型コロナに関する知見が出揃ってなかったせいか、国民の危機感が一番強かった時期ではないでしょうか


 
世間では卒業式をあげられないことが話題になりました。この世代の大学生や高校生は本当に可哀想でした



テレワークが推奨されると、働き方を変えようというとする動きが生まれます(現在はテレワークが非効率のため反動が起きてるようです)



大井競馬場の広告。現在は新型コロナワクチンの接種会場になっています



飲み会は感染リスクが高いと認知されてきたのもこの頃です








コロナではたらくかぞくをもつ、キミへ


 
コロナ(会社名)がとんだとばっちりをうけての表面でしょうか



飲食店への時間短縮がはじまりました



部活動の規制が大きく取り沙汰されました


経済問題を解消するためgotoトラベルがはじまりました



 
オリンピックの延期





政府への怒り(Yahoo!のコメント欄では宝島が逆に批判されていましたが)



ワクチン接種の案内





過度な自粛の問題。いつの時代も常に矛盾を抱えながら前進するしかありません



オリンピック開催の是非を巡って世論も割れました。ワクチンを巡っても分断が起きています



広告を通して見えてくるのは、いつの時代も誰かに共感してもらいたいという想いなのかもしれません


中島館(横浜・弘明寺)

2021-11-09 06:30:00 | 銭湯
#中島館



出典:神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合ホームページ引用



横浜市営地下鉄
#弘明寺駅


▲地下鉄の弘明寺駅。京急もこの地域にある駅を弘明寺駅と名乗っており、鉄道会社が違うのに同じ駅名を名乗ってるのはかなり珍しい(ふつうは区別できるように配慮するのだが、お互いが譲らなかったのだろうか…)






▲市営地下鉄は、こうした一般市民の作品を飾ってある


▲素晴らしい絵だ


▲階段をのぼり


▲改札口


▲地図をみるとすぐ近くにある


▲出口2から出る




▲この案内に従う




▲ちょうど商店街の入り口に出る


▲アーケードの中に入っていく






▲ちょっと歩けば不二家が見えてくる


▲不二家のところを右折


▲スクールゾーンゾーンを歩き




▲到着。歩いて2~3分といったところだろうか




▲訪ねた日は運が悪いことに長期休暇中だった。仕方なく出直すことに


▲そして出直したところ


中に入ると、左右に下足箱があり、手前にはアルコールスプレーが置いてある。
奥には休憩のロビー。その真ん中の右手に受付のフロントがある。
座るのは、50代ぐらいの女性。
とても感じの良い笑顔で対応してくれて、全身から品が感じられる。貸しタオルをお願いすると後ろの棚から出してくれた(50円)。
お金を支払い、今回はどっちだろうと眺めていると、「2階です」と伝えられる。
ここは男女の入れ替えがあるらしく、今回は前回とおなじ二階だった。
エレベーターもあるので、足が不自由な人も心配ないだろう。



出典:神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合ホームページ引用
▲この人ではなかった


チリ一つ見あたらない綺麗な階段をのぼって二階に到着すると、脱衣場はかなりの人でごった返していた。
そもそも広くない脱衣場に10人近くがいたので、窮屈感は半端ない。
入って左右にロッカーが並び、コインリターン式のため事前に100円玉を用意する必要がある。
奥にはベランダのようなスペースがあって、長椅子も用意されていた。
ほかは洗面台と体重計。スペースの都合上か、最低限しかない感じだ。


浴室の扉を開けると、浴室もとても綺麗で美しく輝いている。
右手前にはサウナがあり、やや小さいけれども追加料金が110円と安い。さらにそのサウナの奥側に水風呂がある。水風呂は黒色をたたえた冷鉱泉で、水温は20℃前後ぐらいだろうか。詰めれば4人ぐらいは入れそうな広さだ。


出典:中島館ホームページ引用


奥側にはカランがある。カランは横列に並び、壁沿いをぐるりと囲むのと島カランがある。
左に目を転じると、手前に立ちシャワーが2つあって、その奥左側がここの主浴槽である。
主浴槽の中をみると、右側に電気風呂、左側はハイパージェットと、座湯、ボディジェットが並ぶ。すべてボタン式だった。温度は、41℃ほど。誰でも入れる温度だろう。


出典:中島館ホームページ引用


主浴槽の奥にあるのが露天風呂で、こちらも冷鉱泉を温めた黒湯。
マンション銭湯にしては大きな湯船で、入ってみると思ったよりも熱く、43℃か44℃ほどと思われる。


出典:中島館ホームページ引用


全体を通してとても綺麗で安心できることと、スーパー銭湯同様に設備が揃っているので若干狭いがコストパフォーマンスに関しては満足度が高い。


客層は幅が広く、高齢者もいれば若い人もいて偏りがみられない。客数もかなり多く、ひっきりなしに入れ替わり立ち替わり出入りしていた。
毎度のことであるが、スーパー銭湯のように設備が豊富なところだと、刺青を入れた人をたくさん見かける。スーパー銭湯は刺青があると入れないので、こうしたところを利用しているのだろう。

 
こんな感じで弘明寺駅(地下鉄)からとても近く、清潔にあふれてて受付の対応も素晴らしく文句はないのだが、もう少し独自の色があってもいいかなと感じた。設備があまりにも素直すぎた印象だった。
逆にいうと外れがなくて、万人向け。
とにかくスタンダードな銭湯だった。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 弘明寺(地下鉄)
経路 すぐそば
周辺の環境 商店街

●空間演出
建物外観 マンション
壁画・眺望 なし
統一感 あり
置物 なし
照明 明るい

★設備
休憩所 ロビー
脱衣所 きれい
シャワーの出 使いやすい
浴槽の種類 電気風呂、ボディジェット、座湯、ハイパージェット、水風呂、露天風呂
サウナ あり
温度 41~44℃
棚 あり
男女入れ替え なし

■サービス
接客 とてもいい
清潔さ きれい
貸しタオル あり(50円)
備え付け あり

◆人
受付 50代の女性。帰りは40代の女性
客層 高齢者や若者


【案内】

住所
〒232-0055 
横浜市南区中島町4-75

電話
045-731-5309

営業時間
12:00〜24:00

定休日
毎週金曜日

※神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合ホームページ転載

喜楽湯(東京・三河島)

2021-11-06 06:28:00 | 銭湯
#喜楽湯






JR常磐線
#三河島駅

▲常磐線の三河島駅




▲上野から近い駅であるが、のどかな風景


▲階段を降りて








▲改札口


▲近くの地図をみるとすぐそばだ


▲ひだりに曲がって






▲ここで止まると


▲右の横断歩道を渡る


▲渡ったところ


▲ここでストップ


▲八百屋さんのところを右に曲がる




▲すると喜楽湯がみえてくる












玄関口に入って自動扉を開ければ、目の前はロビー。
昭和の面影をくっきりと残すそのロビーの奥側にフロントがあった。座るのは70代ぐらいの女性だ。
「こんにちは。貸しタオルありますか?」と訊ねると、「はい、ありますよぉ」と出してくれて、お金を差し出すと「電話鳴ってる? 電話鳴ってる?」と突然言われたので、電話の音がまったく聞こえない自分としては反応に戸惑った。
女性が目の前にあるバッグを取り出すと、どうやらバッグの中で携帯電話が鳴ってたようだ。
超自然体の女性だった。


男湯は右側で、女湯は左側。
のれんをくぐると、比較的広い脱衣場になっており、着替える時に快適だった。
壁沿いにはロッカーが並び、真ん中付近には座るテーブルがある。これがあるのとないのとでは、高齢者にとっては大違い。
左の間仕切りに洗面台。ティッシュや綿棒が置いてあり、ドライヤーは有料。
右壁には小さな坪庭がみえるが、特に整えてる様子はなく、どちらかというと放置してる感じだった。
脱衣場では有線が流れ、常に音楽が響いていた。


浴室の扉を開けると、最近になってペンキを塗り直したのかとても綺麗に見える。
島カランが真ん中にあって、左右の壁にもカランが並ぶ。
右手前にはサウナ。
左手前は立ちシャワーがひとつだけあった。
ここのカランは勢いがあって使いやすいが、全体的に古いせいか出がまばらだったり、ハンドルがもげてたり、ヘッドがそれぞれ違ったり、かなり誤魔化しながら使い続けてるようだ。
ちなみにここの水は井戸水を使ってるらしく軟水らしいのだが、肌音痴のため全然きがつかなった。


浴槽は3つに分かれているが、それぞれ並列にならぶのではなく違った形をしている。
右側にあるのが水風呂で、2人が入れるぐらいのスペース。水風呂が溢れるとカランのところまで水が流れてくるので、時折足が冷たい。
ただ水温はとくに冷たいわけではなく、20℃前後ぐらいかなと感じた。


奥の真ん中にあるのがここの主浴槽だが、特に広くもなく最低限の設備を揃えた感じの白湯である。
主浴槽の振り分けをみると、左がバイブラで2人ほどが入れる広さ。向き合えば4人は入れる。その右部分が深くなっていて、座湯、ショルダージェットと続く。
最初は足を入れた瞬間に熱いと思ったが、よくよく慣れてみるとそんなでもなかった。43~44℃程度だろうか。


最後は左にあるのがミストサウナ(森林浴)と書かれてアクリル板で覆われた湯船だ。
ミストサウナと書かれてあるから文字通りミストサウナなのかと思ったら、露天風呂ぽい湯船があるだけ。
どうやら密室にして湿度を高めてなんちゃってミストサウナと命名したのだろう。当然ながら森林浴の要素もまったく見当たらない。
温度は42℃ほどで、主浴槽と比べて若干低め。湧出口のところに石が置いてあり、特に説明もなくなんの効果があるか分からなかった。


壁絵は古典的な富士山の絵で、これもパッと見は綺麗に見えるのだが、よくよく見ると端っこの部分が剥がれていたり、それなりの年季を感じる。


客はほぼ高齢者。帰りの時は親子連れとすれ違ったので、一部若い人や家族から利用されてる銭湯のようである。
全体的にゆるさがあって気張ったところがなく、店名通りに“気楽”に入れる銭湯だった。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 三河島
経路 北へ
周辺の環境 住宅

●空間演出
建物外観 宮造り
壁画・眺望 富士山の壁絵
統一感 あり
置物 なし
照明 日が射していたので明るかった

★設備
休憩所 ロビー
脱衣所 広い
シャワーの出 勢いがある
浴槽の種類 水風呂、バイブラ、座湯、ショルダージェット、ミストサウナ?
サウナ なし
温度 42~44℃
棚 なし
男女入れ替え なし

■サービス
接客 ネイチャー
清潔さ きれい
貸しタオル あり(0円)
備え付け なし(フロントにミニパックが山積みだったので、言えばもらえたのかもしれない。確認しそびれた)

◆人
受付 70代の女性
客層 高齢者


【案内】

住所
〒116-0002
荒川区荒川3−59−11

電話番号
03-3805-2005

アクセス
常磐線「三河島」駅下車、徒歩3分

休日
月曜

営業時間
15:00−24:00
(入店は23時半まで)

※東京銭湯ホームページ転載