銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

弘善湯(東京・三軒茶屋)

2018-12-01 07:14:22 | 銭湯



三軒茶屋駅から歩いて10分ぐらいのところ弘善湯がある。途中の商店街は祭りの日だったらしく、お囃子が流され賑やかだった。
そんなハレの空間でケとも言うべき昔の生活感を残しているのが弘善湯だ。



▲三軒茶屋駅


▲渋谷方面に歩く










▲洋食屋さんを右折


▲右折したところ


▲あとは道なりに進むだけ







 




▲太鼓に集まる人たち


▲帰り際にみた踊りのグループ






▲この白い建物の隣が弘善湯だ


▲左に曲がったところ


▲煙突がみえる


▲入り口側


▲到着


入り口に入ると下足箱があり、左側が男湯。古びた下足箱に靴を入れて「故障中なので静かに閉めてください」というメモ書きとおり静かに開けると、受付は番台。
白髪の70代ぐらいの女性が座っていた。元気はあまりない様子。


脱衣場は、真ん中に島ロッカーと左の壁際にもロッカーがあるが、とても古い。
それと手前左側に古いマッサージチェアとプラスチックのベンチ。そこから、坪庭もみえる。
かつては鯉などが泳いでいたであろう池だが、いまはすっかり乾いており庭の手入れもされてない様子。
それと洗面台はあるが、ドライヤーや扇風機など基本的な物がない。銭湯にとって最低限のサービスだと思うのだが…。


あと、ここのトイレはちょっと変わっていて、扉を開けると左にもう一つの扉。さらにその扉を開けると、もう一つ扉がある。それを開けるとようやくトイレだ。シツコイ! 扉は戦前の家にあるような作りで(あくまでも個人的なイメージ)薄暗く気味の悪い雰囲気だ。
しかしその扉を開けると、意外にもトイレは最新式。ボタンを押して流すタイプだった。


浴室に入ると、ここもちょっとばかり変わった作りをしている。
左手前にミストサウナ。それと奥に島カランがあるが、その島カランの裏側(左側)に立ちシャワーが4つも備わっている。立ちシャワーはハンドシャワーをわざわざ固定したもの。
それと真ん中に島カランと、右側の壁にもカラン。 


奥には浴槽があって2つに分かれている。右が深浴槽で、バイブラ。左が浅浴槽で赤外線。
ともに薬湯(なんら解説なし)で、温度は45℃ほど。


壁絵は古典的な富士山でひび割れなどが散見されるが、屋根は白く艶のある色をしていたので、意外と最近塗り直されたのかもしれない。


客層は、自分以外は全員高齢者。ほとんど地元の人たちなのだろう。会話をしてる人たちもいたが、基本的に静かだった。


それとカランのシャワーは冗談かと思うほど出が悪い。立ちシャワーも同じでハズレが多い。
それと真夏ということなのだろうが、水がぬるく、ほとんどお湯に近い状態。


一事が万事こんな感じで、古い銭湯が好きな人には堪能できるかもしれないが、ドライヤーなしとかシャワーの出が極端に悪かったり、トイレの扉が無駄に多かったりと機能面では色々と不満を感じる銭湯だった。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 三軒茶屋
経路 商店街を歩く
周辺の環境 商店街

●空間演出
建物外観 古い建物
壁画・眺望 富士山
統一感 あり
置物 特になし
照明 ふつう

★設備
休憩所 脱衣場兼
脱衣所 余計な物が少ない
シャワーの出 基本的に悪い。一部立ちシャワーの勢いは良かった
浴槽の種類 深浴槽(バイブラ)、浅浴槽(赤外線)
サウナ ミストサウナ
温度 45℃
棚 なし
男女入れ替え なし

■サービス
接客 覇気がない
清潔さ ふつう
貸しタオル なし(円)
備え付け なし

◆人
受付 70代ぐらいの女性
客層 高齢者ばかり


【案内】

住所
〒154-0002
世田谷区下馬2−36−15

電話番号
03-3410-4126

アクセス
東急田園都市線「三軒茶屋」駅下車、徒歩10分

休日
土曜

営業時間
15:30−24:10

※東京銭湯ホームページ転載