銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

平和湯(東京・池袋)

2018-12-08 07:21:43 | 銭湯



池袋駅を下車して、西口から平和通りに向かい10分ほど歩いた先のビル地下に平和湯がある。
平和という名前にしてはいかがわしいお店と怖い人が多い地域にあるが、湯冷めしにくく熱いお湯が堪能できる銭湯だった。





▲池袋駅


▲サンシャインなど健全な建物は反対側にあって、こっちはどちらかという大人の街である


▲まずは線路沿いを歩く












▲ここではす向かいに左折


▲横断歩道を渡り、ドン・キホーテがある方にむかう。写真には写ってないが、左側には風俗店が建ち並んでいる






▲横断歩道を渡ると


▲へいわ通り入り口。断固として平和な雰囲気の場所ではない


▲路駐が目立つ






▲ピアゴがみえてきたら左に曲がる


▲すると、平和湯がみえてくる


▲到着




▲ここはビルの一角にある



▲階段はこんな感じだ






▲けっこう深い




▲ようやく入り口にたどり着いた。看板にはB1とあったが、実際はB2階あたりではないか


下足箱に靴をあずけて中に入ると、思ったよりも小綺麗な感じのロビー。銭湯というよりも、地方のホテルのような雰囲気がある。
右側に受付のフロントがあって、座るのは20代後半から30代前半ぐらいの女性。
決して横柄だとか高圧的というわけではないのだが、ほとんど目も合わせず冷たい感じの対応だ。
貸しタオルは2種類選べて、とりあえずフェイスタオルをかりることに。それとロッカーの鍵を渡される。


男湯は奥の方にあって、のれんをくぐると、地下の割には意外と広い脱衣場。それと無駄なものを排しており、古い施設ながらすっきりしていて綺麗。
掲示物もパソコンで印刷したものを全部ラミネートしており、運営はしっかりしてる印象だ。


ロッカーは奥の方に並び、右側にトイレ。左側が浴室入り口で、入り口近くに体重計と簡素な物置。それと長いすと対面に扇風機が置いてある。


浴室入り口は珍しいことに自動扉。
開けて中に入ると、最初の印象としてはかなり古い浴室だなと思った。決して汚いわけではないのだが、天井部分が所々黒ずんでおり、その辺の老朽化が目に付く。


手前右側に立ちシャワーが2つ。それと、真ん中に島カランがあって、左右の壁にもカランがあるが、右側は立ちシャワーの奥にあるため、3つほどしかない。
そもそも浴室全体がかなり狭い。左側のカランも6つほどしかないので、一般的な銭湯と比べて半分とまでは言わないまでも、かなりコンパクトである。
それと反比例して客数は意外と多く、常時10人前後いるので、カランもおおかた埋まっていてかなり窮屈だった。


肝心の浴槽は奥にあって、ひとつしかない。したがって白湯である。右側にジェットバスがあり、左側にバイブラ。
そして東京の老舗銭湯らしく、お湯がかなり熱い。一応、温度計をみると43℃だが、最低でも45℃はマークしてるはずだ。肩まで浸かるのにだいぶ時間が掛かった。
ほかの人はどうかというと、意外とすんなり入る。常連客はやはり慣れてしまえばこれぐらいは平気なのか。


それとここの銭湯の特徴として挙げられるのが沸かし方で、ヒートポンプ方式である。
ヒートポンプ方式とは自分もよく分かってないのだが、「空気で温める」と書いてあったので、冷媒を利用し空気を圧縮してお湯を沸かしてるものと思われる(という知識をWikipediaから引っ張ってきた)。
このヒートポンプ方式だと暖めても水質が変わらないので、湯冷めしにくいとプレートの掲示物に書いてあった。
ホントだろうか?
こういう類はたいてい眉唾なので、今回はべつに関心も持たず(というか温め方で違いなんかあるのかと懐疑的だった)そんなに長湯せず、サッと出てきて外を歩いてみたのだが、本当になかなか湯冷めしないことに驚いた。あとで考えてみたら「あ、これがヒートポンプ効果か!」と気づいたぐらいだ。
なので興味ある方は是非、このヒートポンプを体験してもらいたいと思う(体感の個人差はあるだろうけど)。


客層は、場所柄のためか高齢者が少数派で、もっぱら中年、もしくは若者ばかりだった。入れ墨の人がいなかったのは意外だった。


ここは地下深くにあって閉ざされた空間ということで、銭湯としては珍しいのだが、いかにも東京らしい感じがした。外部と遮断された秘密の場所という雰囲気もあり、そういう世界観が好きな人には居心地のいい空間だろう。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 池袋駅
経路 東口から出て平和通りを目指す
周辺の環境 飲食店や風俗街

●空間演出
建物外観 ビル
壁画・眺望 なし
統一感 あり
置物 なし
照明 ふつう

★設備
休憩所 ロビー
脱衣所 ちょっと広い
シャワーの出 ふつう
浴槽の種類 ジェットバス、バイブラ
サウナ なし
温度 45~47℃の間と推測
棚 あり
男女入れ替え なし

■サービス
接客 冷淡
清潔さ ふつう
貸しタオル あり(50円)
備え付け なし

◆人
受付 20代後半か30代前半ぐらいの女性
客層 中年や若者が多い


【案内】

住所
〒171-0014
豊島区池袋2−64−11

電話番号
03-3971-7820

アクセス
山手線「池袋」駅下車、徒歩5分

休日
月曜

営業時間
15:00−25:00

※東京銭湯ホームページ転載

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (sun-sun)
2021-04-01 00:45:59
こんばんは。

東京銭湯ホームページを見てて、女湯が田中みずきさんのペンキ絵になったと書かれていたので、早速、久しぶりに行ってきました。
雰囲気変わりました〜!新しいところに来たみたいでした。
ここのご主人、横浜の人だそうです。お若いです。
閉店する銭湯が多い中、こちらはこれからも頑張ってくれそうなので安心しました。
ヒートテック、違う、ヒートポンプ、ヤバいです。風呂上がりの帰り道、汗だくでした!
Unknown (southandnorthface)
2021-04-01 06:38:26
sun-sunさんへ

おはようございます。

新しい情報ありがとうございます。
平和湯懐かしいです。ずいぶんと地下を降りていく、いかにも都会らしい銭湯という印象のところでした。
経営者が若いのはいいですね。しかも横浜人! おなじ同郷として嬉しいです。
高齢者が悪いというわけではないのですが、やはり若い人にバトンタッチしないと先細りするだけですし、新しい感性で、新しい形の銭湯を作っていってもらいたいと思います。
田中みずきさんの絵は個人的にも好きで、実は田中さんが運営されているブログにも応援メッセージを書いたことがあるんです。しばらく経ってから返事をもらえて、その時に壁絵は油絵じゃなくてペンキ絵なんだと教えてもらいました(笑)

ヒートポンプは、熱かったですねぇ。あれはやっぱりほかと違うのか、帰りもポカポカで、春先だと汗だくになるでしょうね。自分も帰り道はアチーと思いながら帰ったことを思い出しました。恐るべしヒートポンプです。

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