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秋の日の小旅行 その1~清和天文台・七里田温泉~

2012-10-08 13:44:58 | 温泉紀行

日に日に季節が良くなってきましたね。

今回の3連休はまめ八も久しぶりにフルにお休みが取れたので、秋を満喫しようと急きょ“安・近・短”の小旅行に出かけてきました。

 

目的地は2年前に訪れた事がある熊本県山都町にある清和天文台です。【過去記事

この清和天文台はリーズナブルな料金設定と本格的な天体望遠鏡で一般の方でも星空観測が出来るという事で隠れた人気スポットになっています。

ただ、現在、大型天体望遠鏡をリニューアルしているために、中型望遠鏡(それでも一般向けの望遠鏡より遥かに高性能です)と固定式の大型双眼鏡での観測だけなので通常よりはお客さんが少なかったみたいで、秋の3連休で、しかも直前の問い合わせであったにも関わらず簡単に予約が取れました。

 

星空観測以外にも、この清和天文台を訪れた理由はもう一つありました。

それは、【過去記事】をご覧頂くと事情をご理解頂けると思うのですが、息子が雑誌の“似顔絵コンテスト”で入賞し、漫画「ケロロ軍曹」の作者である吉崎観音先生のサイン入り色紙を貰える事になったのですが、待てど暮らせど送って来なくて、息子もガッカリしておりました。

ところが、前回ココを訪れた際にコチラの職員の方が「ケロロ軍曹」の製作スタッフの方とお知り合いである事が解り、息子から事情を聴いたその方が連絡を付けて下さったのです。その後、暫らく時間はかかったものの吉崎先生のサイン入り色紙が、無事息子の手に届きました。【その過去記事

それ以降、息子は「ケロロのおじちゃんのトコロにお礼に行かないと・・・」と言い続けていたのです。

2年目にしてようやく「ケロロのおじちゃん」との約束を果たすことが出来そうです。

 

しかぁ~し。。。

世の中、そんなに甘くはありませんでした。

前日まで抜けるような青空が広がって、天気予報も『曇りのち晴れ』。。。降水確率も20%→0%だったのに・・・

 

清和天文台のある井無田高原まで、今回は南阿蘇経由のルートを取ったのですが、阿蘇の山々も、蕎麦畑や金色に色付いた稲穂の田んぼも曇天の下。。。

 

 

雨こそ降りませんでしたが、結局この天気は夜まで続き、夜8時から行われる予定だった星空観測は中止になってしまいました。

しかも、「ケロロのおじちゃん」はこの日は非番だったそうで、とうとうお礼を申し上げる事も出来ませんでした。

 

・・・ところが天の悪戯か?はたまた、あわれに思った神様のお情けか?

9時ごろから急に雲が切れ初め、やがて満天の星空が頭上に広がったのです。

時間外だったので天体望遠鏡での観測こそ出来ませんでしたが、天文台のウッドデッキに腰かけて肉眼で見渡す星空の美しい事。。。

“天の川”を見たのはもう何年ぶりになるでしょうか?

ちょっと冷たさを感じるようになった高原の秋風に吹かれながら、眺める星空。。。余りに多い星の数にスマホの“グーグルスカイマップ”も殆ど意味を為さず、ただ木星、シリウス、プレアデス星団(俗に言う昴)などを確認することが出来ただけでした。

それでも、文字通り夜空に撒き散らかされた宝石のような星々を眺めていると心洗われるような気分になりました。

何時までも眺めていたくなる星空でしたが、流石に寒さと首が痛くなってきたので流れ星を4つ数えた所でロッジに撤収。。。

早めにベッドにもぐりこみました。

 

翌朝、6時半頃に起きて天文台周辺を散策しました。

この日は、昨日の天気が恨めしくなる位にイイお天気でした。

ひんやりとした空気に包まれて、鳥の声、虫の音の中、天文台は朝を迎えます。

 

 

色付いた桜と枯れかけた芝生が朝露に朝日を受けてキラキラと輝いています。

 

 

ススキの向こうには九州山脈の山並みが続いています。

 

 

文字通り、高原の朝って感じでしょう?

清々しい空気までお伝えできないことが残念!

 

 

天文台の敷地内にあるロッジ。全部で10棟あります。

宿泊客の皆さんは、まだお休みされている様子です。

 

 

東の空から朝日が顔を覗かせました。

 

 

清和天文台の建物も朝日に輝いています。

 

 

前回、訪れた時と看板は変わっていませんした。

 

 

敷地内に植えられた桜はもうすっかり紅葉し、時折吹き抜ける秋風にハラハラと葉っぱを落とし始めていました。

 

 

ようやく起きてきた家族が身支度を整えるのを待って朝食をとり、チェックアウトの時間までグランド・ゴルフをして遊びました。

10時にチェックアウトを済ませて清和天文台を後にしました。

 

 

次の目的地は、奥さんと子ども達のリクエストにより、大分県竹田市直入にある長湯温泉(ラムネ温泉)に向かいました。

清和天文台から長湯温泉までは80km以上離れているのですが、一部を除いて道路が整備されている上、車も少なく、そして何より、秋の阿蘇・九重の景色を楽しみながらのドライブですから、苦になる事はありません。

途中、当ブログではすっかりお馴染みになった阿蘇・高森の“月廻り公園”で小休止しました。

 

 

上の写真では解り辛いのですが、アップにしてみるとご覧の通り、7月の九州北部豪雨の爪痕が根子岳の山腹に残されています。(茶色の部分が土砂崩れの跡です)

 

 

高森から波野を抜け、産山へ。。。

その途中にあった“阿蘇望橋”です。

橋の形式は「屋根付き木造ラチストラス橋」。橋長41.6mあり、屋根付きの木造車道トラス橋としては日本一なのだそうです。

 

以前見た事がある映画『マディソン郡の橋』を思わせる姿です。

 

 

 

 

ここから大分県に入り、九重山麓から直入へ向かいます。

清和天文台を出てから約2時間で長湯温泉に到着しました。

ところが。。。目的地の“ラムネ温泉”に着いてみると観光客でごった返しています。

車を停める場所すらない。。。

この温泉はそんなに大きな施設ではないので、コレだけのお客さんが入っているとするならば、中は芋の子を洗うような状態である事は間違いありません。

それでは却って疲れに行くようなモノ。。。

さっさと諦めることにしました。

 

さて、それでは何処に行こうか?

そこで閃いたのが、この長湯温泉から8㎞ほど離れた場所にある同じ炭酸泉の『七里田温泉』でした。

早速、元来た道を戻りナビを頼りに『七里田温泉』に向かう事になりました。

 

辿り着いた場所が“七里田温泉館「木乃葉の湯」”です。

山里の田園風景の中、九重の山並みが間近に望める場所にあります。

 

 

長湯温泉のラムネ温泉ほどではありませんが、コチラの方もお客さんが結構来られていました。

 

 

この“七里田温泉館「木乃葉の湯」”は一風変わった施設で、温泉施設が、上の写真にある「木乃葉の湯」とココから50m程離れた場所にある「下湯」の2ヶ所に分かれていて、入湯料もそれぞれ別になっています。

入湯料は、「木乃葉の湯」が大人300円、子ども(中学生以下)200円。「下湯」が大人300円、子ども(中学生以下)200円、それに鍵の保証料が1000円(コレは入湯後、受付でカギを返却した際に戻ってきます)となっています。

 

「木乃葉の湯」も「下湯」も、ともに泉質は炭酸マグネシウム泉ですが、“ラムネ温泉”として名高いのは「下湯」の方なのだそうです。

どうせココまで来たのだから。。。という事で、まめ八は両方の温泉を試してみることにしました。

 

まず向かったのが、「下湯」です。

受付の人の案内に従って50m位歩くと集落の中の小川沿いに「下湯」がありました。

 

 

鍵を使ってドアを開け、中に入ると右が女湯、左が男湯になります。

 

建物の外観も古いのですが、内部も相当古く、以前は地元の方の共同浴場として使用されていたそうで、脱衣場、浴場とも10人も入ればすし詰めになる位の狭さでした。

このように浴場が狭いので、鍵を貸し出すことによって入湯者数を制限している事に後から気が付きました。

脱衣場から浴場を除くと、狭い湯船には先客が8名入っていてまめ八と息子が入る余地がありません。。。

どうしたモノかと思案していると、静岡から来たという男性2人が新たに脱衣場に入ってきました。

脱衣場で、服を着たまま途方に暮れるまめ八親子を見て、不思議に思ったのか、「どうですか?」とそのウチの一人の方が尋ねてきました。

「いやぁ~。。。お客が多くては入れないですよ~」

まめ八がそう答えると、「私たち、静岡から来たんですよ。だから試しにチョット浸かればいいと思って。。。」と言ってサッサと服を脱ぎ始めました。

 

ええ~ぃ!ママよ。

 

まめ八も服を脱いで浴場へ。。。

すると先客が3名、上がって場所を譲ってくれました。

そこで脱衣場でまだもたもたしていた息子に入るように促して、無事、入浴を果たしました!

 

ここのラムネ温泉。。。本当に凄いかったです。

まめ八は、コレまで幾つかの炭酸泉(ラムネ温泉)に入った事がありますが、間違いなく、炭酸濃度はココが一番濃いと感じました。

あっという間に体中に炭酸ガスの気泡が付着して、何とも言えない心地よさに包まれます。

湯温もコレまで入った長湯温泉やえびの高原の湯之元温泉【過去記事】よりもやや暖かく感じました。ちょっと温めの温泉って感じで、いつまでも入っていられます。

 

ただ。。。裸のオッサンが4人ずつ向かい合わせの状態で合計8人、狭い湯船に浸かっている場面を想像してみて下さい。。。

そのオッサンの間に一人挟まれた息子は酷く居心地が悪そうで、ずっと黙り込んでいました。

10分位ゆったりと浸かっていると、4人組のお客さんが新たに脱衣場に入ってきました。

そこで、息子も居心地悪そうにしている事だし、譲り合いの心でまめ八親子が先に上がる事にしました。

 

温泉から上がるとさらにビックリ。。。

炭酸泉の効能なのでしょうか?

体を洗っていないのに体中がサラサラしてとても気持ちがいいのです。

先に上がったまめ八は、壁越しに女湯にいる奥さんに先に出る事を伝えて外で待つこと20分(・・・「神田川」の逆ヴァージョンです。まめ八世代以上の人にしか解んないだろうなぁ?)

まめ八のイライラが限界に達する直前にやっと上がってきました。

何でも女湯の方は男湯ほど混雑していなかったそうで、ゆっくりと入る事が出来たのだそうです。。。まぁ、イイか?

 

その後、上の写真でご紹介した「木乃葉の湯」にも入ってみましたが、コチラは「下湯」に比べて湯温が高いので同じ炭酸泉でも気泡が体に付着する事はありません。でも、そこは炭酸泉ですから体の芯から温まります。

源泉かけ流しで、長湯温泉同様ちょっと濁りのある温泉水は飲む事も出来るそうです。

特に、露天風呂からは九重の山並みを間近に眺めることが出来てとても気持ちが良かったですよ~

しかも、コチラは浴場も広く、お客もそんなに多くはなく、しかも休憩所も無料という良心的な設定ですから、ゆっくりのんびり温泉を楽しみたいという方にはコチラの方がお奨めかも知れません。

 

さて、七里田温泉を楽しんだ後、昨年に続いて性懲りもなくコスモス畑を求めて、今回の小旅行の最後の目的地である「くじゅう花高原」に向かいました。

昨年は、満開のコスモスを求めて、10月の初めに「くじゅう花高原」を訪れて見事、フライングしてしまったまめ八でしたが、今年は如何に。。。

その結果は、次回に。。。

 

(・・・つづく)


コメント

--------これより以下のコメントは、2013年5月30日以前に-----------
あなたのブログにコメント投稿されたものです。

宮ちゃんNO1 [2012年10月8日 17:43]
こんばんは~ 宮ちゃんで~す!

三連休・・・深まる秋を満喫されたようですネ!
う~ん・・・ケロケロ軍曹からもう2年経ちますか~
ホント・・・月日の経つのが早いですね~
満天の星空・・・目に浮かぶようデス!
ラムネ温泉・・・やはり効能は噂だけないみたい(笑)

W650 [2012年10月8日 18:11]
こんばんわ!
超お久しぶりでございます。
ん~、相変わらず阿蘇の景色はいいですねぇ。
ちょうど、2年前の過去記事にもコメントしてましたね。
空が近いというか、山が近いというか・・・。
本当にいい場所で、秋を満喫されたようですね。
ラムネ温泉・・・。
非常に興味深いですね。

ヴェル24 [2012年10月8日 20:57]
こんばんは。

私は1年前の参戦なので、知らない話が結構有りましたが、ケロロ軍曹のお話は良い話ですネ。お礼は直接言えなくても伝言は残されて来たのでしょう?そうなら気持ちは伝わると思います。(微笑)

天の川初め、満天の星空を子供達に見せたいですネ。

下湯の男湯は想像したく有りません。ご子息はよく我慢されましたね。かなり勇気要っただろうなァ。炭酸泉を満喫する前に油汗でベタベタじゃないかな?最後に木乃葉の湯に入れて落着いただろうなァ(笑)
ビックなトトロ [2012年10月8日 23:25]
こんばんは~。

相変わらずの青空での景色いいですね~

そう言えば去年は私も数多くのフライングしてましたσ(^_^;)
今年はまと絞って行きたいです(^_^)

次回楽しみに待ってます\(^o^)/
まめ八 [2012年10月9日 12:12]
宮ちゃん、こんにちわ。
いつもコメントを頂き、有難うございます。

予約がなかなか取れなくて昨年は行けず仕舞いだったのですが、一宿一飯の義理ですから今年再訪した次第です。(;^_^A
でもあれからもう2年。。。月日の経つのは早い物ですね。
次にココを訪れるのは何年後になる事やら。。。

まめ八 [2012年10月9日 12:16]
W650さん、お久しぶりです。
お元気でしたか?
私の方は6月頃からちょっと体調を崩して暫くブログの更新を止めておりました。(;^_^A
ご存知の通り、今年は家の建て替えをやっているので、このブログで阿蘇を取り上げる機会が少なくなっているのですが、何とか四季折々の姿位はご紹介できればと思います。
近いウチに其方にもまたお邪魔させていただくつもりなので、今後とも宜しくお願いしますネ~。!(^O^)
まめ八 [2012年10月9日 12:25]
ヴェル24さん、こんにちわ。
いつもコメントを頂き、有難うございます。

ハハハ・・・獅子は我が子を千尋の谷に突き落とす。可愛い子こそ旅をさせろ。。。って言いますよね?
何事も経験です。(^_^;)
最初はビビッてなかなか湯船に降りて来なかった息子ですが、私が静岡から来られた方2人と世間話をしているのを黙って聞いていたようで、後から「言葉が違ったね」なんて言っていましたよ。まぁ、男の子ですから男の付き合いを垣間見るいい経験だったのでは。。。と思っています。!(^O^)
まぁ、入るまではちょっと勇気が要りますが入ってしまえば慣れてしまえば楽しい物でしたよ~!(^O^)
まめ八 [2012年10月9日 13:10]
ビックなトトロさん、こんにちわ。
いつもコメントを頂き、有難うございます。

う~ん。。。この青空が前日の夜ならば・・・って、言っても仕方がない事なんだけど、この写真を見る度に残念に思います。(T△T)
お互い忙しい身なので、フライングは痛いですよねェ~
元々、計画性のない家族なので。。。
でも、今年ばかりは時間がないのできちんと計画して行動していま~す。!(^O^)