Snowmint

Ca m'est reste dans l'esprit.

「巨匠ピカソ 愛と創造の軌跡」「巨匠ピカソ 魂のポートレート」

2008-11-23 | Art
六本木国立新美術館

巨匠ピカソ 愛と創造の軌跡」と、

ミッドタウンサントリー美術館

巨匠ピカソ 魂のポートレート」で、PICASSOのはしご。

2場所での開催ということで、作品の数は多い。
特に国立新美術館には、大きな作品が、いくつも来ていた。
作品の好みから言うと、サントリーにあった物の方が好きな絵が多かったが、
サントリーの展示は、ガラス越し。
それは、とても残念だった。

新国立美術館では、彼の年代を追っての作品展示になっている。
彼の絵に対する気持ちの変化に乗りながら見ることが出来るのは、見やすいことだと思ったが、
その変化と共に変わっていく、愛する者や対象のモデルたちを眺めることも、また興味深かった。

どちらか一方のチケットを見せると、200円の割引がある。

12月14日まで。


ヴィルヘルム・ハンマースホイ 静かなる詩情

2008-11-23 | Art
上野、国立西洋美術館で開催中の
ヴィルヘルム・ハンマースホイ 静かなる詩情」に、出かけた。

ハンマースホイは、生前人気のあった画家であったが、没後は忘れ去られていた。
しかし近年また、注目され始めている。
今回の展覧会は、日本初の大規模な物だが、その出展数の多さに驚いた。

ストランゲーゼ30番地、室内の絵の殆どが揃っている。



必要以上に家具を排除し、そして誰もいない室内。
開け放たれたドア。
絵を見ているうちに、なぜか他人の家を覗き見しているような気分になる。
そして、時折姿を見せるのは、後姿のイーダ、画家の妻。
見たことの無い、不思議な室内画だ。

会場には、この家を再現したCGの映像が流れていた。
それと対比しながら見るのも、面白かった。

光は人に差すのではなく、場所に差す。
人はそこに、立ち入るだけ。
そんな画家の言葉が聞こえてくるような絵画だった。

開催は、12月7日まで。