友人のシェフが去り、足が遠のいていたお店が新しいシェフを招き、再びオープンしたと聞いていたのだが、なかなか行く機会がなかった。
しかし、前の店の時と同じマネージャーが引き続き頑張っているという噂を耳にし、以前この店によく一緒に行っていた友人と二人で、久しぶりに伺った。
食べてみなくちゃ始まらない。しかし半年振り・・・。足、遠のきすぎだよね
さてさて、乃木坂駅1番出口を出て乃木会館目の前の信号を渡ると、たたずまいは以前と変わらず、懐かしいドア。
そのドアを開けると、「いらっしゃいませ!」という声の後に、懐かしい顔が「あ!」っと声を上げた。
マネージャーの春木氏である。
半年も訪れなかった客の名前を覚えていてくれ、「お久しぶりです」と以前と同様、温かく迎えてくれた。嬉しい。
テーブルに案内され、差し出されたメニューを見ると、以前よりだいぶお安いお値段設定。
パスタランチが¥1200、その後に¥1800と¥2800のコースが続く。
アンティパスト、プリモピアット、セカンドピアット、ドルチェ、ともにプリフィクスで選べる。
最初だから色んな物食べたいし、ということで¥2800のコースをいただくことにした。
前菜、友人は春野菜のスープ、私はスズキのカルパッチョ。
二人でお互いの料理を味見(笑)
スープ、味は旨い。しかしチーズが沢山かかっていて、少し重たい感じ。
春先のスープならば、もう少しさっぱりした物でも良いかもしれない。冬に出されたら体が温まりそうだ。でも、若い人はこれくらいの物の方が満足度高いのかしら?
客層も以前よりだいぶ若返った感じだものね。
カルパッチョ、いいお魚を使っている。このお値段からいったら合格点。
塩の利かせかたもいい。(そうそう、全体からみても、このシェフは塩加減が上手だった)
しかし、オリーブオイルが余り良くない。これは良し悪しではなく好みなのかもしれないけれど、私はこのオイル好きじゃない。
バージンオイルの青臭い香りが全くなく、口当たりも重い。惜しい。
塩も、加減は上手いが、味わいが少し薄い。もっと美味しい塩を使えるといいね。
パスタはアマトリチャーナとプッタネスカを頼み、二人でシェアした。
両方とも美味しく頂きました。
同じトマトを使っていると思うんだけど、それぞれちゃんと違うトマトソースになっていた。
アマトリチャーナのソースも上手に乳化され、パスタとの絡みもいい。
もう少し旨い豚を使えばもっと旨いだろうな・・・って、このお値段では贅沢な要求?
プッタネスカは、好き~。うまうま。
メインは友人が鳥のグリルで私がスズキのグリル。
鳥は食べて無いのでなんとも言えないが、スズキは普通だった。(でも普通って普通に美味しいって事ですからね)
しかし、つけあわせが殆ど無いのがさみしい。
注文をする際に「こちらのシェフの得意な物は?」と聞いたら、アマトリチャーナや豆の煮込みなど、家庭的な料理が得意だと言っていた。
ならば、ほんの少しでいいから豆でも添えたらいいのに。
鶏も、グリルではなく、豆と煮込んでも美味しいよ。
こちらでもまた、オイルの風味が薄い。残念。
ドルチェは私がりんごのコンポート、友人がシュークリーム。
りんごのコンポートにはバニラアイスが添えられている。
コンポートは美味しかった。上手。
¥2800のランチにあまりに立派なドルチェが出てきてびっくり。
しかし、多分、牛乳が以前とは違うような気がしたんですけど、違いますか?
シュークリームはプチシューが三つ。
よく出来てるし、クリームも旨いし、美味しかったけど、何で同じ物三つなの?
中に入っていたカスタードクリームは生クリームを合わせた物だった。ならば、せっかく泡立てた生クリームがあるのだから、一つくらい生クリームのプチシューがあっても良いのでは?
一つくらいチョコクリームであってもいいよね。
客の満足度って、ちょっとしたところなのです。
終わりよければすべて良し・・・って事も無いけど、最後は大事です。
飲み物は付かないのでアイスオレを頼みました。
ここはHotよりiceのほうがおいしい(謎)
前のシェフが突然辞めてしまって苦労したという話を聞いた。
次のシェフも病気になり、後任を落合シェフに相談したのだそうだ。
だから店の名前がLa Lingua Ochiai
そして、いらしたのが今の柿沼シェフ。
お若い。これからの人だな、と思う。
しかし料理は安定している、という印象を受けた。はずれが無い。
また通ってみよう。フロアも気持ち良かったし!

気軽に寄れる店が、また一つ出来て嬉しい。
写真はパスタと、奥にあるのはパン二種。フォカッチャが、ハーブが利いていて美味しかった。
しかしもう一つのパンは、ちょっとつまらなすぎ。
美味しいオリーブオイルでも添えられていたらいいのになぁ~。う~ん。
追記
お化粧室に、ず~っと前に、私があげたドライフラワーのアレンジがまだ置いてあった。
やめてくれ~!!!!!もう、色も褪せちゃってるじゃない!
再オープンの時にどうして捨てなかったの?!と言うと、そこまで気が回らなかったのだそう。
もう!仕方が無いな!と思い、たまたま今日持っていたアレンジをプレゼントした。
みなさんが行かれた時に、どこかにドライフラワーのアレンジがあったら、それは私の作品です(笑)