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Snowmint

Ca m'est reste dans l'esprit.

読んだもの日記

2005-06-01 | BOOK
途中まで読んだがつまらなかったと、娘に本箱の隅に追いやられていた本を引っ張り出して読んでみた。
面白い!どうしてこんなに面白い本を放り投げたのが理解できない!
飛行の描写がいい。
攻撃機に乗ったことのない者でも、文字を追うだけで、まるで空でダンスをしているような気分になれる。
そして、主人公の「僕」
死んでしまったら明日飛ぶことが出来ない。それが生きる理由。
歩み続けなければならない私たちに投げ掛けられた言葉のようだ。
ラストの場面も好き。
絵が心に浮かぶ、心が空に開放されるような本だった。
森博嗣「ナ・バ・テア」


「永遠の出口」

2005-05-27 | BOOK
読んだもの日記

「永遠の出口」森絵都

懐かしい物語の沢山詰まった作品。
どんな未来も有り得た。そしてこれからも未来は続いていく。

森絵都さんの本を読んだのは初めてでしたが、同世代(私より5つ下)だからでしょうか、面白かったです。
特に小学生の時の思い出が。
あぁ、そうそう、こんなだったなと、懐かしかった!

読んだもの日記

2005-05-10 | BOOK
森博嗣「工学部・水柿教授の日常」
塩月弥栄子「上品な話し方」

森さんは好きな作家さん。≪犀川・萌絵シリーズ≫は、全て家にあります(^-^;
水柿教授が作者の分身であることは明らか。そこがおもしろいところ。

塩月さんは、裏千家14世家元のお嬢さまとしてお生れになったおばあちゃま。
「上品な・・・」という、あまりにストレートな表現に曳かれて(笑)手に取ったのだが、彼女が言いたいことは、言葉の言い回しのみのことではない。
上品な物言いというものは、相手に対する思いやりである、というようなことが綴られている。
接客業で、なにかを探している様子の人を見かけても、どちらへおいでですか、などと聞いてはいけない。先回りをして、お化粧室はあちらです、なんて言うのはもってのほか(笑)
ご案内いたしましょうかと尋ねるのが思いやり。
それから、口下手な人でも心のこもった言葉であれば気品は感じられる、などというお話や、あいさつの美しさについてなど。
よい本でした*^_^*


本の日記

2005-04-13 | BOOK
観た映画の感想を書いているのは、自分が忘れない為に、という理由でもありますが、
聴いた音楽や読んだ本についての感想を書いたことはありませんでした。
音楽はいつもそばにあるものだから、取り立てて目で見る物に置き換える必要はないなと思っていたし、本の感想を書くというのは、子供の頃学校で書かされた読書感想文を彷彿させて、イヤだったのです。
でも、読んだ本のタイトルくらい記録しておくのもいいかな~と思い、Bookのカテゴリーを作りました。
おもしろかった本、お勧めの本などを紹介していきます。

私の「本の読み方」は、とても変だと友人に言われます。
一冊の本を集中して読むのではなく、数冊の本を平行して読むのです。
だからなかなか読み終わらない(笑)
でも、それでいいのです。
大好きな人の本はなるべく長く読んでいたいから、ゆっくり読みます。
最後のページが来ると寂しいんですもの。
この読み方は、昔、『小説新潮』や、『すばる』などの月刊誌を読んでいた頃の癖かもしれません。
数種の物語を、一日に数ページずつ読み進める。
朝読む本、昼間持ち歩いて読む本、夜寝る前に読む本と、色んな場所に違う本があるのです。

最近読んで面白かった本は、
江国香織の「思いわずらうことなく愉しく生きよ」と、「泣く大人」
永井均「ルサンチンマンの哲学」
武田百合子「富士日記(中)」
来栖けい「美食の王様」
アラン・ド・ボン「プルーストによる人生改善法」「恋愛をめぐる24の省察」
唯川恵「こんなにも恋はせつない」
内館牧子「あなたはオバサンと呼ばれている」
乙一「石の目」

まだ読みきっていない本もあります。
なのに更に、今日、幸田文のエッセイを買ってしまいました。
好きなんですよ~、幸田文。

観ている映画を話すよりも、読んでいる本をばらす方が、人間を見られてしまうようで、
やっぱりちょっと、恥ずかしい(笑)