井上しんごブログ

北九州市議の井上真吾です。何かあったらいつでもどうぞ、私の携帯電話は070-5690-1423です。😄

令和5年12月議会   議員報酬削減決議案についての反対討論(1人会派:持ち時間5分、フル使用)

2023年12月15日 | 枝光地域

12月反対討論                         井上真吾


55番・井上しんごです。

私は議員提出議案第54号について、反対する立場で討論を行います。

まず、市民一人当たりの議員維持なるものの負担が高いというものですが、人口が減っている本市で、非課税世帯も含めて単純に割れば当然です。


また、報酬カットを掲げた市長が誕生し、議員報酬についても議論が進むかと思いきや、とのことですが、市長は自らが当選せんとするために、給与削減を訴え、ただそれを実行しただけです。


市長に続けとは、どんな論理でしょうか。私は市長と報酬について何ら、すり合わせをしたことはありません。

当選したから、何でもできる、うちらが正義なんだからというのは乱暴です。

10パー、20パーと報酬削減を訴えて当選した議員が過半数になれば、おのずとそうなるのではないでしょうか。


私達の任期は残り1年足らずで、選挙で掲げた政策や公約を、いかにやりきるか、その集大成の一年であり、私もその実現に苦闘しています。

本市は政令市で高齢化率が高く、多くの市民は経済の好循環や生活の向上を期待しています。


今我々が、いの一番にすべきなのは、市民の皆さんの日々の相談や、苦境を聞き、その生活を支えるために、大いに働き、その力を発揮することではないでしょうか。

議員にはそれぞれ報酬について考えや、思いがあります。意見が違うからと言って、対立を煽り、それを道具にするのは違います。


視察中もひっきりなしに相談の電話を受けている方、自腹で企業誘致をしている方、人を呼び込むために、イベントを企画して、最前線で活躍している方、そうした方を見ていると、もっともらってほしいとさえ思います。


報酬に見合う働きをしない人が、本市議会にいるでしょうか。

SNSの進化で、ネットだけも議員活動ができる時代かもしれません。しかし、広く市民の声を聞くために、酒の場でしか、聞けない声には、例え懐が傷んでも、最後まで付き合って声を聞く。体も壊すし、まさに身を削ってます。


対面でも、会合でもリアルに活動すればするほどに、経費もかかるものです。10パー削減、20パー削減。いやいや半分にと、キリがありません。それで市民生活が良くなり、もっと多くの声を拾えるならいいいでしょう。


しかし提案者の文章では、公共施設の利用料値上げや廃止など、市民生活に負担を強いる政策を示してきた。そこで・・と、続いています。

つまり、真の狙いは、市長も議員も身を削るから、これからの行財政改革で、市民に負担を求めますよということです。

市民一人当たり何十円の削減と引き換えに、市民にはその何十倍、何百倍もの痛みを強いる道理はありません。

それは市民生活の破壊であり、報酬削減はその呼び水です。


すでに、市の行財政改革の動きで敬老会や地域防災に関わる現場から心配する声も届いています。変革なくして成長なし、と言いますが、成長なくして変革なしです。


この決議案は若い議員の方が案分を考えて提案されたものです。見方を変えれば、若者の中に、自らを何か犠牲にしないと社会に受け入れてもらえないよな心配があるように思えます。


20年以上の非正規雇用などの人件費抑制政策によるコストカット経済と、行財政改革による低成長期を過ごし、夢を語るのを躊躇する社会になっているのではないでしょうか。

若者が夢を語れずに、カット、カットと身を削らざるを得ない未来がいいとは思えません。


政治家を目指す若者が、自らのクリエイティブな発想で、未来を開き、本市の発展に繋がるような政策を実現し、議員が、大いに語り、力を合わせて実行していけるような市政を目指していきましょう。

議場の皆様のご賛同と、市長並びに執行部の皆さんのご協力をお願いしまして私の討論を終わります。



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