井上しんごブログ

北九州市議の井上真吾です。何かあったらいつでもどうぞ、私の携帯電話は070-5690-1423です。😄

令和5年12月議会 井上しんご質問原稿 ①市民に痛みを与える行財政改革の放棄を ②人口増対策(少なくても輝く校区を活かせ、新たな街の設置、新幹線新駅による街づくり) ③河内へのトイレ設置

2023年12月04日 | 枝光地域

12月質問原稿①                             井上真吾



井上しんごです。只今より一般質問を行います。

まず初めに、行財政改革は改革でなく、街壊しという点で伺います。

市は市政変革推進室を設置し、新たな行財政改革を推進するため、市民に関係する事業も含めた約3,000事業の廃止も含めたゼロベースでの棚卸を実施しています。また、棚卸の対象外となった内部管理費について、一律10%の削減要求もでていると、聞いています。市民生活に対してものすごい痛みが降りかかろうとしており、町内会や防災、食品衛生に関わる所から心配する声が届いています。

私は市長の100万人復活や、チャレンジする人を応援する北九州市というのはとても好きです。先日も市長の市政報告会へ参加しましたが、人口増や市内GDP4兆円へのチャレンジの政策など、ワクワクしました。稼げる街となって、その税収増を教育や福祉に活かしていくというのも賛成です。

しかし、一方で、現実に行われたことと言えば市長、副市長給与の削減。私は市長の語る宇宙産業や、人口増に向けた企業誘致や産業振興などのイケイケの夢のある提案と、実際に、市長がこれから、やろうとしていることが矛盾しているように感じます。

市政変革推進会議のやり取りを聞いていると、身を切る改革とか、住民の反対運動が予想されるので市幹部の覚悟が必要だとか、公共料金の引き上げで住民に痛みをお願いするなど議論がある一方で、引き上げには反対だと、諭す意見もありました。ここでの議論で現実に市民に痛みを伴うプランが出来上がると思うと背筋の凍る思いがしました。

北九州市にはポテンシャルがあると言われています。相撲で言ったら、中学生で身長が180センチ、体重100キロで、まだ力士としての体は仕上がっていないが、入門して、しっかり稽古すれば、将来立派な関取になる、そんなイメージでしょうか。

しかし、行革で身を削ってしまい、ひょろひょろで相撲が取れるでしょうか。相撲部屋に入ったら飯は5食、米や肉や魚、野菜、腹いっぱい食わせてもらえます。そして鍛えて、しっかり相撲がとれる体になっていくものです。

今、北九州市がやろうとしていることは、立派な体を持ったポテンシャルがある本市から、身を削り、痛みを与え、飯を食わせず働かせるようなものです。これでは、せっかくのポテンシャルなんて活かせるはずはありません。

アクセルとブレーキは同時に踏めません。横滑りします。アクセル全開で本市のGDPを4兆円に増やし、それで増えた税収で、市民に痛みではなく、恵みを与えていくことが武内市長の真の思いではないでしょうか。市民に痛みを与える行財政改革を放棄することを求めます。市長の見解を伺います。


次に、人口を増やすために、具体的な取り組みについて伺います。

大きく対策は二つあり、人口減少している小学校区での定住を増やすことと、人口増に見合う新たな街の創設です。

私は、この二つの取り組みを通じて、市内全域を見渡して、このエリアで新たに人口何千人、何万人、このエリアでのGDPはいくらといった具合に、具体的な数字を挙げて、積み上げ方式による、人口100万人、GDP4兆円を目指せればと考えます。

まず一つ目に、人口減少している小学校区での定住を増やすことについてです。

市内には126の小学校区、八幡東区には11の小学校があり、一学年では1クラスか2クラスの小学校が一番多く、児童数の多い学校でも1学年3、4クラスで、すべての児童の名前を覚えている先生もおられ、落ち着いた環境で学ぶことができます。

子どもの数が減ってきている中でも、より一層、地元の地域やPTAは子ども達に様々な経験を積ませたいと、祇園山笠での太鼓教室や、市民センターの祭りの子ども店長、童話大会、キャンプなど、様々な行事を行っています。

市長の言われるように子育てするには最高の環境にも関わらず、人口減少が続いています。私はこれだけ、地域の大人が、子ども達のことをここまで大切に考えている、これも北九州のポテンシャルではないでしょうか。市はこれまでこうした小規模校については学校規模適正化だとして、その充実した教育環境を積極的に内外にPRしてきませんでした。

しかし、全国的に少子化が進む中、地域文化も含めた、いい環境で子育てをしたいとのニーズは高まっています。小さくても、光輝く学校にもっとスポットを当て、この校区で子育てしたいと若者を呼び込む政策が必要です。人口が減っている校区には当然空き家も増えています。その校区の学校や地域の魅力とセットの空き家対策や、良好な宅地の開発と販売、マンション建設の後押しなど、民間と協働した定住人口の増加対策が必要です。定住人口が増えれば、地域の宝である学校を活かし、守ることができます。

そこで不動産事業者などに、もっとその校区や地域の魅力をアピールすべきだと考えますが、見解を伺います②


そして二つ目の人口増に見合う新たな街の創設についてです。

以前、私は議会の日中友好議員連盟で天津市に行き、その時の視察で広大な平野に大学、オペラホールを有する人口30万の都市を作ると説明を受けました。日本からも名だたる大企業が大挙して、このプロジェクトに関わっていました。天津市の人口はこの10年で見ても大幅に増え、1,500万人を超えています。

今、人口増加が著しい福岡市では破綻寸前だった人工島に、総合体育館、学校、病院、ホテル、中央市場、物流センターからなる新しい街を作り、この度、全ての土地が売れ、152億円の黒字となったそうです。人工島の人口は約14,000人。また福岡市東区の千早ではJRの操車場跡地に新たな街をつくり、人口は約17,000人ということです。

北九州市は広大な筑紫平野の一角である福岡市と違って、平地がそれほど多くありませんが、新たな街の設置が可能なエリアとして、北九州空港島や、下北道路接続予定地である西港周辺、クロサキメイト、八幡インター周辺、大規模な工場跡地など、市としてアンテナを立てて、一から街を作っていく気概でことを進めていくことも視野に入れるべきです。

また新たに作られた街には、多くの人を呼び込むことができるため、北九州市も同様に、地権者の理解が得られた工場跡地や高速インター近くでの産業誘致や物流センター設置、及び民間によるマンションや宅地の開発などで、どこに何棟建設して、人口は何万人にするなどの具体的なプランのもとに実施していくことが必要です。

ただこれまでのように郊外型の広大な住宅地を作るだけでは、意味がありません。そこで働き、生活できる街を作る。その開発費は民間の投資で賄い、行政は全体の構想と企業とのマッチングを行い、できるだけ市の予算の持ち出しのない形で行うなど検討が必要です。

そこで、2点伺います。

1点目に、市内の九州自動車道の八幡、小倉南・東、門司インターなどは、その周辺に大規模な物流センターがある福岡都市圏と違って、その拠点の特性が生かされていません。すでに開発の検討がされている地域もありますが、早急に物流センターなどの開発計画が必要かと考えますが見解を伺います。③


2点目に、令和5年6月議会では、八幡西区の南部地域において、新幹線の新駅設置を求める質疑ありました。これまで小倉・博多間では直方市において新駅設置の検討がされてきましたが、実現していません。鉄道会社は、鉄道沿線の開発での人口増に伴う鉄道利用者数の増加との相乗効果で、会社を大きくしてきました。小倉博多間で新駅設置があるならば、1か所。よそが作ったら永久に北九州市に新駅はできません。市長が言われる半導体関連企業の誘致で土地が無かったなどの産業誘致と、住宅街の設置、この新駅周辺には域内GDPはいくら、域内人口は何万人など、具体的な数値を持ったプランを検討し、早急に最後のチャンスである物流・産業団地も含めた新幹線新駅設置に向けた研究をすべきと考えますが、見解を伺います。④



最後に、観光による流入人口増加についてです。

私は福岡市の観光産業振興議員連盟の発会式に参加しました。福岡市内ホテル関係者からお客さんにお薦めの観光地を案内するときに、太宰府天満宮ぐらいしかなく、市内にも観光スポットを作ってほしいという意見でした。

振り返って北九州市を見る、門司港に始まり、小倉城、皿倉山、河内、平尾台、若松北海岸などに加え、日本製鐵や安川電機、TOTOなどの産業観光、日本一の夜景もあり、北九州市は恵まれていると感じました。しかしながら、ホテルの数や観光客などの数で言うと圧倒的な差があります。まさにポテンシャルの状態でとどまっている状況です。

とはいっても近年外国人観光客の方も増加し、市内観光地のさらなる魅力の押し出しや、福岡市内ホテルへの北九州市の案内、河内や若松北海岸、門司港へのホテルや観光関連産業の誘致などに取り組んでいかなければなりません。そのために、観光バスの駐車場や、若松北海岸、河内貯水池などへのきれいなトイレの整備など、今後増え続ける市内外の観光客を受け入れるソフト、ハード面の体制整備が急がれます。

そこで、今回は特に、近代化産業遺産の河内貯水池周辺の千本桜や紅葉などで最も利用者の多い堰堤駐車場へのトイレ設置を求めるものです。市の見解を伺います。⑤




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