自民党の香月団長が6月議会において新幹線の新駅の設置の質問をされていた。非常に面白い提案だった。市は現時点でやる気なしの感じだったが、私はこの新幹線新駅を作るにはどうしたらいいかを、考えた。土地区画整理方式で、保留地を販売または賃借して、市の手出しなく駅舎建設費用を賄えないか。
香月団長はすでに、国と協議をしたとのことだった。国は前向きだったということだった。当然、ハードルはあるが、直方や鞍手、久山に先をこされたら、絶対に駅はできない。小倉博多間で一つの駅設置はありうるが、2つ以上は到底無理な話である。
市の様子見の態度でいいのか。これだったら、今までと何も変わらない。市がしないなら、自民党と公明党とあとやる気のある議員、それと商工会議所、九州経済界と組んで民間主導でやることもできる。
果たして、市はそうなったときに知らぬ存ぜぬでいけるのかどうか。この新幹線駅に対する態度次第で、新市長の政治生命にも影響する可能性がある。市長、今こそ、この自民党からの提案を受けて立つしかない。もしたてなければ、次はない。かも。
- 新幹線新駅・仮称・北九州南駅
駅舎建設は100%地元負担で行う必要があり、200億円ほどかかると言われ、その財源が北九州市にはない。一方、この小倉〜博多間では、他にも直方市や久山町など、過去に新駅設置で動いた経緯もあり、仮にこのルート上に、本市以外の自治体が新駅を設置した場合は、本市における新駅設置は、不可能となる。まずは、先行して新駅設置で速やかに行動する必要がある。
※駅舎建設費用の確保については、仮称・北九州南駅ターミナル株式会社を設置し、民間企業を株主に加え、資金調達をし、駅周辺の土地を確保する。駅舎や周辺の土地の販売、テナント募集などの収益を駅舎の建設費に充てる。市の持ち出しは、ターミナル新会社への出資のみである。全ての開発費や建設費は、民間から調達する。
※駅周辺の開発については、八幡インター周辺はまだ開発の余地のある土地が残されている。現在は、山林や農地であるために、地元の合意などが必要になるが、新駅設置については、地元の熱意でもあるので、土地提供の協力は得られやすい。当然、都市高速、九州道のジャンクション近くなので、物流センターや、工場などは設置しやすい。また、本市は宇宙産業の誘致を進めている。現在、宇宙産業は欧米でも民間主導の参入が著しい。しかしながら、わが国においては、民間主導の宇宙開発は欧米に比べて出遅れている。
その原因として、ロケットエンジンなど、コア技術の基礎研究が遅れていることが挙げられる。エンジンの試作機を燃焼テストする場所の問題、テストロケットを打ち上げる場所などである。
本市は、北九州空港周辺での誘致を進めているが、この空港周辺空域は、宇部空港や築城基地などの航路が入り組んでおり、ロケットを自由に打ち上げられる環境にない。
また、ロケットエンジンの燃焼テストをする場所は、かなり広い平地もしくは、三方を山や丘に囲われた場所が必要である。八幡インター側は、このような条件の適地があるし、旧軍の山田弾薬庫があったエリアでも設置が可能かと思われる。
そうした新駅周辺での宇宙産業誘致やテストフィールドの設置も視野に入れるべきである。
最後に、この新駅周辺をつくば新都心のような、総合的な開発も必要である。良質な住まい、大学や企業の研究開発拠点、企業進出、ショッピングや食、文化など都市としての機能を持たせないと、駅と物流施設だけでは、全体の開発費を賄えない。イメージとしてこの北九州南駅周辺に人口規模20万人程度の中核市程度の都市規模が必要である。