国内で4番目の世界ジオパーク(地質公園)に加盟認定 10/06
先日4日に、鳥取県から京都府にかけての山陰海岸が、国内で4番目の世界ジオパーク(地質公園)に認定された。まずはおめでたい事だ。
世界ジオパークとは
貴重な地形や地質、火山などがある自然公園。国連教育科学文化機関(ユネスコ)が支援する「世界ジオパークネットワーク」が加盟認定する。自然を保全しつつ教育や観光に生かし地域振興を目指す点が、保護を目的とする世界遺産と異なる。これまで21カ国66地域が加盟し、国内では2009年、洞爺湖有珠山(北海道)など3地域が初めて加盟した。(2010/10/04以前)
「砂丘は世界の宝物」再認識
山陰海岸ジオパーク認定
(2010年10月5日 読売新聞)
鳥取県から京都府にかけての山陰海岸が、国内で4番目の世界ジオパーク(地質公園)に選ばれた4日、官民を挙げて認定を目指してきた関係者は喜びを分かち合い、観光や地域振興への期待を膨らませた。
認定の一報はこの日未明、県庁に届き、電子メールや電話で関係者に伝えられた。県庁で行われた祝賀式典で、平井知事は「今日をスタートに様々な活動を進める」と強調した。
鳥取砂丘では、砂丘レンジャーの石橋和明さん(48)が早速、東京から訪れた年配の夫婦にジオパークについての質問を受けた。石橋さんは「砂丘は宝物だと世界に再認識してもらえるうれしさと同時に、素晴らしさを伝え、守っていく責任の重さもかみしめています」。
岩美町役場でも朝一番に「やったね! 浦富海岸 世界加盟!!」と大書した横断幕が掲げられ、記念式典で観光関係者らがくす玉を割って祝った。「山陰松島遊覧」社長で、町観光協会長の川口博樹さん(42)は「一度は認定を逃した経緯もあるだけに喜びはひとしお。訪れた人がジオパークを存分に楽しみ、勉強できるようにする取り組みに力を注ぎたい」と話した。
岩が柱状に割れた柱状節理が林立する「経ヶ岬」(京都府京丹後市)を東端に、地磁気の反転が確認された「玄武洞」(兵庫県豊岡市)、岩肌が武者の鎧(よろい)に似た断崖「鎧の袖」(同県香美町)、花こう岩の岩浜で多様な生物がすむ「田井の浜」(同県新温泉町)など多様な見どころ(ジオスポット)がある。
ジオパーク内での観光客の行き来はまだ盛んとは言えず、県は今後、京都、兵庫両府県と協力して広域の滞在型旅行モデルを開発するほか、小中学生向けの体験教室などを開き、情報発信を進める。
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