271828の滑り台Log

271828は自然対数の底に由来。時々ギリシャ・ブラジル♪

シーソーの分類

2009-02-28 07:18:15 | 遊具
木曜日に会社のサイトの「ロッキング」のカテゴリーを更新しました。これまでYouTubeに上げた動画を埋め込んで遊具の動きを説明しています。これがYouTubeの正しい使い方だと思っていますが、いかがでしょうか?その作業中に気がついたことです。JPFA-S:2008の遊具の分類では揺動遊具とシーソーは異なるカテゴリーですが、リンク式のシーソー「シーガル」はロッキングのカテゴリーに入っています。リンクのジオメトリが少し異なるだけで力学的には殆ど同じだからです。

シーソーは構造が単純なのでブランコ・滑り台と並んで遊具の定番と言えます。多くは重力を復元力として利用して遊びますが、スプリングやゴムを補助的な復元力として使うシーソーもあります。最も単純なのは木の板を中心で支え、左右にグリップをつけただけのものです。

何も細工をしていないので、無負荷の場合は左右どちらかに傾いて安定します。左右に人が乗らない時にも傾かないように工夫して、シーソーの重心より上になるように吊り下げたタイプが存在します。力学的には「やじろべえ」です。


同様な考えで、木馬のように製品の下部を弓形にしてあるもの、これは重心が弓形の曲率の中心より下にあり、この重心の軌跡がトロコイドを描きます。でもこのタイプは固定できないので家庭用に限られます。


こうして見るとシーソーにまでリンクを応用した例は稀だということが分かりました。


この動画をシーソーのページに埋め込むか悩みました。やはり遊んでいる様子を改めて撮影したいと思っています。でもやむなく埋め込むことも考えています。

次に弾性体を補助的に使う例です。


最近良く見かけるスプリングを仕込んだシーソーです。この例では中心に軸受けが設けられていますが、軸受けを省略したシーソーもあります。


金属のコイルバネの替わりにゴムを使った例です。この動画だけではゴムをどのように使っているか分からないのですが、修理の時に撮影した画像を掲げます。

かなり長く使ったらしく天然ゴムが底面と角度45度で割れています。イソプレンは2重結合が多いのでここがオゾンに犯され易いのです。ゴムは単位質量当たりの歪エネルギーをスプリング鋼より800倍も吸収出来るので小型化には好都合ですが、耐久性が常に問題になるのです。


スプリングをやじろべえにくっつけた快作ですが、注意しないとお友達を跳ね飛ばします。でも楽しそうですね。

番外として「通常型」ですが、韓国民俗村で撮影した「ノルティギ」は芸能の域に達しています。一度現地で見たいです。


もう一つはレゴで作ったシーソーです。


これは制御の例として「お見事!」ですね。

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コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (みきママ)
2009-03-01 13:00:50
こんにちは。
子供が小さいので遊具や安全に関心があります。このブログはわたしにはかなり難解ですが、作り手のご苦労がよくわかり参考になります。ところで、赤いバネの写真しか見られないのですが・・私のPCのせいでしょうか?韓国のものなどぜひ見たいです!
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YouTubeの見えない理由 (271828)
2009-03-01 13:24:37
みきママさん こんにちは

このブログに関心を持って頂きありがとうございます。遊具を説明するには動画が一番だと思っています。これが見えないのは残念です。
コメントではURLを記すことが制限されているようなので後ほど(追記)で対処法を書きます。見えないのはみきママさんだけではありません。
返信する

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