表札をCNCルーターで削る（白舟書体）

昨年の10月にシンクス製のCNCルーターを導入して、同機の自動プロは簡単にアウトラインフォントが切削できることが分かり、色々試してみました。大きさから言って手ごろなのは表札なので、ギリシャ文字も試しました。当時としては良くできたと思ったのですが「読めない」という欠陥がありました。
次いでウィンドウズが持っている標準的なフォントではつまらないので試したのが、fub工房さんの「切り絵字」でした。これも良く出来たと個人的に評価しているのですが、ポリエチレンシートの配色とポップな字体が「ゴッドマザー」のお気に召しません。

今月の仕事で良さそうな配色の端材が出ました。素材はアメリカ製で、配色はTan / Forest Green / Tan（褐色/濃い緑/褐色）です。ギリシャ文字を削った素材の逆の配色です。字を浮き彫りにすれば、背景が濃いグリーンに明るい褐色の文字が映えるだろうと思ったのです。配色は良かったのですが、大きさとフォントが当たり前過ぎてこれも却下です。

それでオリジナルの表札と同じ大きさ（29.0cmx18.5cm）で、フォントは株式会社白舟書体（はくしゅうしょたい）の白舟行書教漢を選びました。これでどうだ！




フォントをダウンロードして、作業場のPCにインストール、明朝体の表札を抜いた端材をまた使って作業を開始しました。

木製のオリジナルに比較して字体が大きくなったのは刃物の都合です。刃物が入らないからです。光の反射で切削時のパスが強調されていますが、普通は目立ちません。加工時間は約１時間、自宅に持ち帰ると今度は大好評です。使ってもらえそうです。

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