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「なかなか話さない」「語彙が増えない」…言葉が遅い子に自己流の特訓は悪影響も

2018-12-16 | 医療、健康

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181215-00010000-yomidr-sctch&p=2

知的能力障害なら、ゆっくり着実に

 発達検査や知能検査で発達全体の遅れがみられる場合、「知的能力障害(知的発達症)」が疑われます。知的能力障害では、言葉の発達だけでなく、身の回りのこと、運動、作業、判断など、日常生活を送る上で必要なさまざまな力を身につけていくことが難しく、そのため年齢が上がるにつれて学業や社会生活に支障をきたします。

 本人が理解できるペースで学習すれば、ゆっくりとはいえ着実に身につく部分がありますが、なんとか通常のペースに追いつかせようと親や教師が焦って無理な指導を行うと、本来なら学べるはずのことを学び損ねるだけでなく、自信や意欲を失い、二次的に抑うつなどの精神症状を合併することがあります。したがって、なるべく早い時期から子どもの知的能力を把握して、本人の理解力に応じた育児や教育を行う態勢を作る必要があります。

「言葉は遅いけれど、わかっているから大丈夫」は危険

 《Aちゃんが2歳になったとき、母親は保健師の紹介で自治体の発達相談を受け、「言葉だけでなく全体に発達のペースがゆっくりである」と言われました。あまり言葉かけをし過ぎるとAちゃんが混乱するかもしれないため、「短い単語を中心に、ゆっくりと話しかけること」や、「言葉と一緒に物や人を見せたり指し示したりして、具体的にイメージを持たせること」などをアドバイスされました。すると、2歳前半で言葉が出始め、3歳になる頃には2語文を話すようになりました。それでもまだ発達は全体にゆっくりとしています。3歳2か月のときに病院を受診し、知的能力障害と診断されました。》

 わが国では、全国的に乳幼児健診が普及しており、言語障害や知的能力障害の子どもの多くは1歳半健診または3歳児健診で把握可能です。健診で言葉の遅れを指摘された場合でも、しばらく経過をみると順調に言葉が出てくることもあります。しかし、言語障害や知的能力障害がある場合には、焦って無理な指導をすることはかえって危険です。

 早期発見によって適切な発達支援が可能となります。言葉が遅いという現象がどのような理由で起こっているのかは、専門家による詳しい評価が必要です。「言葉は遅いけれど、わかっているから大丈夫」と安易に決めつけず、発達の専門家に相談することをお勧めします。

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