1) ファイザーのプロテアーゼ阻害薬PF-07321332
2) 福岡県：新規感染者440人と急増
3) 東京の緊急事態宣言解除は7月第4週まで待ったほうが経済的損失が少ない
4) 東京：病院や保育園、学校でクラスター増加
5) 東京都：直近1週間の感染者の6割がイギリス変異株
6) インドは感染者数36万人で1週間連続で30万超
7) インドの隣国ネパールも感染急増：首都カトマンズは29日から外出制限
8) 5000人のコンサート実験は成功
＜イスラエルで新型コロナによる死亡者がゼロに＞
｢わたしたちは皆、米国に平常を取り戻したいと思っています。
それにいたる道こそワクチン接種なのです。
これはまさにイスラエルが示していることです。
わたしたちもそこにたどり着けます」
（アンソニー・ファウチ）
●ファイザーのプロテアーゼ阻害薬PF-07321332
→プロテアーゼ阻害薬で、SARS-CoV-2に対しin vitroで強力な(potent)抗ウイルス活性を示しているようです。
私は全く把握していませんでしたが、先月に第1/2相試験が始まった模様。
うまく行けば、今年の終わりには臨床で使用可能になるかもしれないと記載されています。
RTVをboosterとして用いるようですので、常用薬のある患者では薬物相互作用が問題になりそうですが、まずは有効性が証明できるかです。
これは期待できるか？？
Revealed: How a single pill home cure for Covid could be available this year
https://t.co/j1w4FbK1Zv?amp=1
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・場所は明らかにされていないが、アメリカとベルギー内の2つのファイザー社ビルで注目すべき検討が行われている。18-64歳までの清潔な生活をしている(clean-living)成人60人を対照に、SARS-CoV-2に対抗すべく設計された新薬(錠剤)の投与が行われているのだ。
・この研究が成功すれば、今年の終わりにはCOVID-19の在宅治療が可能になるかもしれない。先週、ジョンソン首相は｢UK抗ウイルス薬タスクフォース｣の設立を発表した。まさにこのような薬剤開発のための投資を目的とした機関であり、首相もこの薬剤の最新情報に目を通しているのは間違いないだろう。
・この研究が成功すれば、今年の終わりにはCOVID-19の在宅治療が可能になるかもしれない。先週、ジョンソン首相は｢UK抗ウイルス薬タスクフォース｣の設立を発表した。まさにこのような薬剤開発のための投資を目的とした機関であり、首相もこの薬剤の最新情報に目を通しているのは間違いないだろう。
イギリスそして世界におけるHIV拡大に歯止めをかけたのもプロテアーゼ阻害薬だった。研究者たちは、パンデミックを食い止める同様のブレイクスルーが起ころうとしているのではないかと期待しているのだ。
・ファイザーの創薬部門長であるDafydd Owen氏は先月行われたシンポジウムの中で、｢この抗ウイルス薬はパンデミックの最中にゼロから作り上げたものだ｣と語った。
・雨粒ほどもない7mgの化合物が出来たのは7月下旬。10月下旬には100gの合成に成功した。そのわずか2週間後には1kgを超える薬剤が出来ていた。これには210人の研究者が関わっているとOwen氏は述べた。
・ファイザー社は実験の詳細については公開していないが｢in vitroで強力なSARS-CoV-2に対する活性｣を持ち、他のコロナウイルスにも有効で、風邪のみならず将来のパンデミックの脅威にも対応できる可能性がある。
・ファイザー社のMikael Dolsten氏は先月の公式声明の中で、｢我々はPF-07321332を、病初期の外来で処方可能な経口薬として開発しました｣と述べた。
・テレグラフ紙が入手した臨床試験参加者に手渡された文書(2/8承認)には、｢現在までヒトへの投与例はない｣、｢動物実験では臨床試験で使用されるいずれの用量レベルでも副作用はなかった｣と記載されていた。
本試験は3つのフェーズからなっており、全体で145日間実施される。この｢無作為化、二重盲検、プラセボ対照、単回および複数回漸増投与試験｣は、本化合物の各投与量における忍容性を確認することを目的としている。
・PF-07321332は抗HIV薬であるRitonavirと併用投与される。これはboosterとしてPF-07321332の血中濃度を上昇させる。
・本薬剤がヒトで良好な忍容性を示したとしても、有効性を確認するためには第3相試験を行う必要がある。
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●日本の状況
福岡県が440人とアラームレベルの急増です。
イギリス変異株なのか？？
→東京都の推移
東京都 新型コロナ 925人感染確認
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210428/k10013002291000.html
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都内で新たに925人が新型コロナウイルスに感染していることを確認
都の基準で集計した28日時点の重症の患者は、27日より2人減って53人
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本日の全国の感染数・推移
大阪1260人、兵庫600人、福岡440人、愛知323人、神奈川257人、埼玉224人、北海道219人、
千葉144人、京都140人、奈良104人、
岡山87人、茨城70人、群馬64人、沖縄63人、三重60人、岐阜56人、熊本55人、広島51人、
滋賀45人、福島43人、長野42人、宮城42人、愛媛38人、大分34人、
4月28日 新たに確認された感染者数
https://t.co/90gSdETBQF?amp=1
1日の死者数報告の推移
4/27までの累計死亡者数は10075人
直近7日の平均死亡数は50.1人/日。
https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/data-all/
→東京の緊急事態宣言解除は7月第4週まで待ったほうが経済的損失が少ない
シミュレーションによる試算です。
5月第2週で宣言解除すると6月第4週には再宣言レベルに増加
6月第2週で宣言解除すると8月第3週にはやはり再宣言レベルに増加
いずれの場合も3.5兆円の経済損失。
一方で、7月第4週で新規患者100人以下で解除すれば、ワクチン効果などにより再宣言とはならず
経済的損失は2.6兆円という結果。
“感染者減らずに宣言解除 経済損失膨らむ” 学者グループ試算
https://t.co/UanxoW4z1v?amp=1
→東京：病院や保育園、学校でクラスター増加
休校に関しては反対意見もあり、実際に社会における感染拡大への寄与は小さいという報告があるのも確かです。
しかし、これらは従来株で得られたエビデンスであり、これをイギリス変異株へ単純に適用するのは科学的には間違っていると考えます。
文科省も一斉休校には慎重な姿勢。
さて・・・そろそろ自治体丸投げではなく、もはや国が感染対策を主導すべき危機的状況になっていると思います。
変異株クラスター、病院や保育園でも 東京都内で増加
https://t.co/4hY4UlecZk?amp=1
→東京都：直近1週間の感染者の6割がイギリス変異株
正確にはN5001Y変異株ですが、ほぼイギリス変異株で間違いないでしょう。
イギリス変異株が従来株を駆逐していくのは世界的に見られている現象ですので、これは避けられないかと。
これからの戦いは、これまでとは敵の強さが違うという事です。
変異株の割合、東京で急増 知事「人流抑えられてない」
https://t.co/4z72avW2ZN?amp=1
・実際のデータは以下のサイトにあります。
4/19-4/25のスクリーニング512検体中、304検体(59.3%)がN501Y変異株です。
E484Kも調べている健安研のデータだけでグラフを作成したのが以下の図。
E484K単独変異株もイギリス変異株に駆逐されそうな雰囲気になっています。
東京iCDCにおける変異株スクリーニング検査について
https://fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/iryo/kansen/screening.html
→インドは感染者数36万人で1週間連続で30万超
死亡者数も3000人を超え、共に過去最多。
隣国ネパールでも感染急増で、首都カトマンズは29日から外出制限導入。
インド 28日の感染確認36万人超 死者3000人超 ともに過去最多
https://t.co/7axBL9kTJe?amp=1
→5000人のコンサート実験は成功
3/27に実施された17000人収容のホールに5000人を収容してのコンサート。
観客は事前に抗原検査を実施し、コンサート中はFFP2規格のマスク着用(N95相当)です。
ワクチン接種者はなし。
結果は、その後に6人の感染者が見つかったが、4人は確実、2人は高率に｢コンサートとは無関係｣と言う結果。
やり方によっては安全なイベント実施は可能という事でしょう。
ただし、イベント実施後に別の場所での飲食などで間接的に感染拡大に関与する可能性は、やはりあるのだと思います。
観客5千人のコンサート実験、コロナ陽性は6人 スペイン
https://t.co/1AX0nX92CG?amp=1
→ワクチン接種が先行しているイスラエル
すでに60歳以上の90%、90歳以上の99.1%がワクチン接種済み。
22日には死亡者がついに昨年6月以来の0人へ。
学校は再開、屋外マスク着用は義務ではなく、ワクチン接種者は店内飲食やコンサート鑑賞も可。
https://t.co/xU7odWsGw2?amp=1
・イスラエルの新規感染者数の推移
ワクチンが感染制圧に有効なのはもう決着がついたでしょう。
あとは持続期間は？という問題が残されているのかと。
→NY市でも新規感染者が大幅減少してきている
報道ではNY市の接種率は全米平均よりは低いため、別の理由があるかもとしています。
しかし、同じワクチン接種率であっても、感染対策遵守率が異なれば当然感染者数は異なってきます。
NY市の感染者数は2か月間横ばいが続いた後の急激な変化なので、ワクチン接種が理由と考えるのが妥当かと思います。
ＮＹ市、コロナ新規感染者数が減少に転じる－２カ月横ばいの後
https://t.co/yldqXigvLR?amp=1
