免疫機能調整で注目のビタミンD、取り過ぎるくらいがちょうどいい?(ニューズウィーク日本版) - Yahoo!ニュース
ビタミンDは免疫機能を調整し、風邪、肺の病気、アレルギー、がんなど様々な病気の予防や症状の軽減に効果が期待されるといわれる。新型コロナウイルスの感染拡大により日本ではビタミンDへの関心が一層高まり、ビタミンDサプリメントの売れ行きが大きく伸びている。 またビタミンDは脳の神経伝達物質とも関連しており、うつ改善にも役立つとされる。 ヨーロッパでは冬の日照時間が短く、日光不足で体内でのビタミンD生成が不足しがちだ。またビタミンDを多く含む魚類を積極的に食べる人もいるとはいえ、やはり全体的には肉食派が多い。気持ちが沈むウィンターブルー(冬季うつ病)になりやすいのも、ビタミンD不足が関係しているとみられている。そのため以前から、ビタミンDサプリメントの人気は高かった。そしていま、日本と同様、ビタミンDが新型コロナウイル感染予防にも効果がありそうだ、ということで一層注目が高まっている。 <スプーンで飲む「ビタミンD液」が普及> 「気が滅入りそう。日光が恋しい」とは、冬に曇り空が多いスイスの日常会話でよく聞く言葉だ。夏の強い日差しとのギャップも大きく、晴れた空を今日か明日かと待ちわびる人は多い。 「体に十分なビタミンDがあることは大切だということと、冬に適切なビタミンD量を確保するのが難しいということは、スイスでは一般に知られています。そのため、とりわけ冬にビタミンD補給品を購入する人は多いです」 筆者の取材に対しそう答えたのは、薬剤師のユディット・アンベルクさん(以前はスイス連邦内務省保健局に勤務)だ。アンベルクさんは、スイスのドイツ語圏最大の薬局グループTopPharm傘下の薬局を経営している。 日本ではビタミンDサプリメントといえば錠剤やカプセルが普通だが、スイスではオイルやアルコールと混ぜた液体も多い。このタイプは小瓶から数滴をスプーンに垂らすだけで、風味は強くなく飲みやすい。国産のほか、ドイツ(EU)からの輸入品などが入手でき、品質もいろいろだ。その点について、アンベルクさんは以下のように言う。 「ビタミンDの品質には違いがあります。慎重に選ぶ価値は間違いなくありますね。よい製品を購入するためには、それが医薬品として、または少なくとも医療品として登録されているかを確認することです。医薬品・医療品として認定されるためには、一定以上の純度である必要があります。スイスの薬局で提供されるビタミンD補給品は、高品質の要件を満たしています」 スイスでは最近まで、ビタミンDサプリメントは動物性のビタミンD(D3)で原料は羊毛脂肪だったが、いまは藻類などから作られた植物系のビタミンD(D2)製品も販売されている。錠剤、カプセル、液状のどれがよりよいかについても、アンベルクさんに聞いてみた。 「私たちは、ほとんどの場合、吸収が最もよいオイルベースのビタミンD液をお薦めしています。そして、1滴のビタミンD濃度が高いもののほうが、数える手間が少ないので便利です(たとえば1回400IU(IUは国際単位)を取るとき、1滴100IU含有液だと4滴だが、1滴400IU含有液だと1滴で済む)。瓶がピペットのタイプ(写真の3本並んだ中央)は、液を取り出しやすく使いやすいです。穴あき中栓タイプだと穴が小さくて液が垂れにくいことがよくあります。2番目にお薦めするのは、個人的には、オイルベースで濃度が高く、1日1回飲めばいいカプセルです。ですが、どの形状のビタミンDにするかは、もちろんお客様の好みですね」
ビタミンK2との併用は骨の強化のため
昔から知られるように、ビタミンDはカルシウムの吸収を助け、骨の代謝に作用する(腸でのカルシウム吸収を促進して血中のカルシウム濃度を高め、そのカルシウムが骨へ送られる)。 ビタミンK2はカルシウムの骨への沈着を強める働きがある。血中のカルシウム濃度が高くなり過ぎないようにし、骨を強くするにはビタミンK2のサポートが必要だ。そのため、ビタミンDと一緒にビタミンK2を取ることは重要で、ヨーロッパでも日本でも「ビタミンD+ビタミンK2」サプリメントが販売されている。 「ビタミンD摂取量と骨構造への影響に関連するビタミンK(K2)の調査はまだ不足していて、確実ではありません。ですが、ポイントはもちろん、ビタミンKやカルシウム、骨のほかの重要な構成要素がどれほど補給されているかということです。ビタミンKのことがスイスで初めて話題になったのは3、4年ほど前です。それまで、私の薬局ではビタミンK補給品は販売していなかったため、ビタミンKを多く含む納豆を食べることを薦めていました(冷凍納豆は日本食材店で入手可)」(アンベルクさん) 「ビタミンD補給品の取り方ですが、ビタミンDは脂溶性のため、油分のある食事と一緒に取った方が一般的にはいいですね。それと、ひと月分のビタミンD量を1回で取れる製品もありますが、最適とはいえません。体は、少なくとも週1回ビタミンDを摂取したほうが適切に処理できます」 スイスでは、ビタミンD検査数が増加 ビタミンD不足の人は、日本でもとても多いと報じられている。屋内で過ごすことが多い、外出するとき紫外線を過度に避けようとする傾向(美肌作りのため1年中日焼け止めを使う女性もいる)、魚離れの食事(昭和40年=1965年以降生 ま れ の 人 は あまり魚を食べず、ビタミンDが不足しやすい可能性あり)、アレルギーのためビタミンDの食材である卵や魚が食べられないといったことが原因だ。 ビタミンDが足りていない人が目立つとはいえ、自分がビタミンD不足か知らない人はきっと多いだろう。1番いいのは、血を採取して血中のビタミンD濃度を検査してもらうことだろう。日本では医院で、数千円で受けられる。 スイスでは医院のほか、TopPharmグループやほかの薬局でもビタミンD検査を提供している。アンベルクさんの薬局では2019年から検査ができるようにし、多くの希望者がやってきている。スイスでは医師のもとで検査を受ける人は増えていて、2008年には9500件だったが、2017年にはほぼ120万件と123倍にも上った。これはスイス国民の7人に1人が検査を受けた計算だ。ちなみにドイツでは少なめで17人に1人が検査を受けていたという。
コメントから
日本の基準はエビデンスに基づかず、少なすぎて健康効果を得られません。日光浴による血中濃度の上昇も、多くの先進国では「不足」とされる数値です。諸外国の濃度にする場合、日本人は真っ黒に灼けます。
日本人の身体が小さかった昭和の延長をやめ、21世紀らしい基準値に改めるべきです。
ビタミンDは体内で生成される物質であるためか、脂溶性ながら重篤な副作用の報告は見当たりませんが、過剰摂取すると喉がひどく渇きますので、水を時間をかけてたっぷり飲み、ビタミンDの摂取を中止して下さい。
また、ビタミンDと大量のカルシウムの同時摂取は結石のリスクが跳ね上がります。この組み合わせはお年寄りに多いと思いますので、薬剤師の指示によらない場合は、別々に買わず組み合わさったものを選び、製品に記載された摂取量を厳守して下さい。
ビタミンDは新型コロナでも言われることがありますね。
スペインでは「コロナの患者にビタミンDを与える・与えないで違い調べた」みたいな研究が行われてます。
ビタミンDを与えた方は50人中、ICU(集中治療室入り)まで重症化した人は1人だけ。
逆にビタミンDなしは26人中13人と半数がICU入りしちゃったとか。
エビデンスレベル的には決して高くない研究ですけど、参考程度に見ても「なんか(効き目)あるかも」くらいの話のきっかけにはなると思います。
筋トレしてる人にも効果が認められてきたこともあるし、少しビタミンDについては見直してみるのも良いかもしれませんね。
ただ、サプリだと記事中にある400 IUでも場合によっては腎臓結石リスクとかが上昇しちゃったりするので、取り過ぎはダメでしょうね。
日光浴からのビタミンDは中毒ないので、基本的には自然から
うつ病に関する、ビタミンDの件ですが、全て後ろ向きの調査でうつ病の人はビタミンDの血中濃度が低いとの報告であり、うつ病の人は一般の人に比べ外へも出ず(ビタミンDは外の紫外線Bが皮膚に当たり生成される)そのため少なくなりますし、食生活も不規則でうつ病の結果ビタミンDが不足するのが正解で、オーストリアのかなり大規模な調査でうつ病の患者にビタミンDを摂取したグループとプラセボ(飲まなかったグループ)では全く差がなくビタミンDはうつ病を軽減させる効果は無いと報告しています。その他の大規模な調査でもビタミンDがうつ病に効果があると結論している論文は一切ないです。冬場に冬季うつが多いのは日照時間が少なくセロトニンの生成が少なくなるのが原因説が有力です。人々をミスリードする情報はやめて欲しいです。うつ病の人の情報である5chでもビタミンDを摂取して良くなった人は誰1人もいません。
脂溶性ビタミンのAとDとEは摂りすぎちゃダメ絶対。
水溶性ビタミンのBやCなら摂りすぎてもオシッコに出ますが、身体から出てかないから1度吸収されたら、使うことでしか代謝されないし、過剰症は重大な疾患に繋がります。
・きのこ類、鮭、卵
・日光浴
最近のマイ推しです。