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人工知能が、新型コロナウイルスの有望な“治療薬”を見つけ出す

2020-05-17 | 医療、健康

日本でもAIで最強の薬を2種検出しましたが、臨床試験を期待したいです。

この薬、前にも掲載しましたね。リューマチの薬で。AIで見つけたのか。

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200516-00010000-wired-sctch 1月下旬のある日の午後、英国人薬学者のピーター・リチャードソンは自宅の仕事部屋から飛び出してくるなり、妻にこう言った。

リチャードソンが勢い込んだのも無理はない。自身の勤める創薬スタートアップのBenevolentAIが開発した人工知能(AI)ソフトウェアのおかげで、ある発見をしたのだ。

彼はロンドンにあるBenevolentAIの薬学部門でヴァイスプレジデントを務めている。同社は製薬業界に蓄積されているデータと、さまざまな科学研究論文から丹念に集めた貴重な情報を組み合わせ、ステロイドに関する一種の検索エンジンをつくり上げた。

このソフトウェアを使ってリチャードソンが特定した関節リウマチ薬は、ある未知のウイルスが引き起こす重篤な症状を緩和する可能性を秘めていた。その疾患は現在、新型コロナウイルス感染症「COVID-19」の名で呼ばれている。

大手製薬会社が注目

それから数週間のうちにウイルスの感染は急拡大し、リチャードソンの着想も急速に発展していった。2月には、彼をはじめとするBenevolentAIのチームがふたつの研究論文を発表し、裏付けとなる根拠を示しながら独自の仮説を展開している。

これに注目したのが、世界的な製薬会社のイーライリリー・アンド・カンパニーだった。同社は関節炎治療薬の「バリシチニブ」を「オルミエント」の製品名で販売している。

イーライリリーは4月中旬、米国立アレルギー感染症研究所(NIAID)と共同で、入院中のCOVID-19患者を対象とする大規模な臨床試験を実施中だと発表した。イーライリリーの生体臨床医学部門を率いるパトリック・ジョンソンによると、彼らにはこれまでバリシチニブを感染症の治療薬として扱う発想はなかったという。「COVID-19は多くの点で、わたしたちの仕事の進め方を変えることになるでしょう」と、彼は言う。

臨床試験は4月中に米国で始まり、結果は早ければ6月下旬にも明らかになる見込みだ。ジョンソンによると、こうした臨床試験の立案や準備、そして開始までには通常なら何年もかかるという。略

イタリアのミラノにあるガエターノ・ピーニCTO研究所で関節炎クリニックの院長を務めるエンニオ・ファヴァリは、3人の同僚医師とともにCOVID-19に対するバリシチニブの治療効果について述べたBenevolentAIの論文に対し、あることを指摘している。この薬を処方された関節リウマチ患者には、ウイルス感染症、特に帯状疱疹のリスクが増すことが知られているというのだ。

ウイルスに対するCOVID-19患者の抵抗力を損なうことなく、具体的にどのタイミングでこの薬を投与すべきか判断するのは難しいだろうと、ファヴァリは言う。「早すぎても遅すぎても、望ましくない結果を生む可能性があります」

イーライリリーのジョンソンによると、COVID-19患者にバリシチニブを投与する場合、その期間はおそらくわずか1~2週間となる見込みだ。このため患者たちに現れる副作用は、関節リウマチの治療で長期間この薬を服用している患者とは異なるかもしれないという。

未知の部分が多いことも確かだろう。しかし、このパンデミックのさなかでは、期待のもてる情報ならどんなことでも真摯に検討すべきだというのが、ジョンソンの意見である。


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