変異種への警戒、各国で高まる 新型ウイルス
https://www.bbc.com/japanese/55406949
変異種の感染拡大を食い止めようと、欧州の多くの国がイギリスからの渡航者の入国を禁じている。
フランスはイギリスからの渡航者と貨物が国内に入ることを禁止。英南部ドーヴァー港では混乱が生じている。
イギリスのボリス・ジョンソン首相は、貿易再開に向けてフランスのエマニュエル・マクロン大統領と協力していると説明。問題が「早急に」解決されることを望んでいると話した。
フランスのクレマン・ボーヌ運輸相は、イギリスからの渡航者とトラックに対する48時間の入国禁止措置をどうするか、22日までに発表すると述べた。
一方、ベルギー・ブリュッセルでは、EU加盟27カ国が統一した対応を取ることについて協議を続けている。
何らかの決定を出すのは22日以降とみられている。検討されている案には、イギリスからの渡航者に対し、出国前に新型ウイルス検査での陰性確認を義務付けるというものもある。
EUの医薬品規制当局は21日、米ファイザーと独ビオンテックが共同開発した新型ウイルスワクチンの域内での使用を許可した。早ければ27日にも接種が開始される。
各国が新型コロナワクチンを緊急承認し接種を開始したが、英国で変種ウイルスが大量発生している。
英国では20日に新型コロナ感染者が1日3万5000人を突破し過去最多を記録した。このうち変種コロナウイルスは既存のウイルスより感染速度が70%速いとされている。
[ロンドン 21日 ロイター] – 英政府の諮問機関である「新型呼吸器系ウイルス脅威諮問グループ(NERVTAG)」は21日、国内で確認された新型コロナウイルスの変異種について、従来のウイルスと異なり、子どもも大人と同様に感染しやすい可能性があるという見方を示した。