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世界初! 牛の糞尿からメタノールの製造に成功!

2020-09-07 | 徒然なるままに

https://news.yahoo.co.jp/articles/e01d98ed81c6358c9562ecff81f74b107d3e78e8

化学講師の坂田薫さんが、北海道興部(おこっぺ)町と大阪大学による研究について解説しました。

◆牛の糞尿から“夢の燃料”が!?

北海道興部町と大阪大学は、牛の糞尿から発生するバイオガスからメタノール、ギ酸の製造に世界で初めて成功したことを発表。生乳の品質が落ちる原因だった糞尿処理と、エネルギー調達の課題を同時にクリアでき、今後5年以内を目標に量産化を目指すとしています。

坂田さんによると、北海道の酪農地帯では離農者が相次いでおり、近年酪農家の集約化が進んでいると言います。そして、それに伴い人手不足も問題となっていて、「牛乳の3倍もの量の糞尿が排出されるらしいんですけど、それが処理しきれていなかった」と現状を語ります。

そんななか、牛の糞尿からメタノールとギ酸を生成することに世界で初めて成功。生成物のメタノールは、燃料電池の燃料として使われている工業用アルコールで、現状では国内生産できておらず、完全に輸入頼みなものだとか。

それだけに今回の研究がさらに進んで量産化が可能となった場合、「北海道全体の牛の糞尿を利用すると、日本で使われるメタノールの約20%をまかなえるんじゃないかと言われている」と坂田さんは期待を寄せます。

一方、ギ酸は牛の飼料を水分調整する添加剤として使われていましたが、「ギ酸から水素を取り出す技術が開発されていて、これが進むとこれからの水素社会に大きく貢献することができる」と可能性を感じている様子。

◆世界で初めて成功した要因は?

今回の研究のように牛の糞尿のバイオガスからメタノールを生成することは、難易度が非常に高いとされていて「“夢の反応”と言われ、世界中の化学者がチャレンジしていた」と言います。

通常、メタンガスと酸素を反応させると二酸化炭素と水に変わってしまうそうですが、「これをメタノールにするためには、酸素を違う物質に置き換える方法もあるが、それだとコストがかかってしまうので、どうしても空気中の酸素にこだわる必要があった」と完成までの背景を説明。

今回、牛の糞尿からメタノールを取り出すことに成功したポイントとなった物質は「
二酸化塩素」。殺菌消毒剤として使われている二酸化塩素に着目するきっかけは、「『どうして二酸化塩素に殺菌消毒剤としての機能があるのか?』という企業からの相談を受けたことらしくて、その相談と真摯に向き合うことで、今回の成功に辿り着いた」と話します。

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