https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200212-00000057-jij-pol
中国での新型コロナウイルスによる肺炎の拡大を受け、外務省は12日、中国全土の在留邦人や旅行者に対し、ホームページなどで「情報収集等に万全を期すとともに、日本への早期の一時帰国や中国への渡航延期を至急ご検討ください」と呼び掛けた。
一時帰国や渡航延期の積極的な検討を呼び掛けた6日の内容から踏み込んだ形だ。
また、滞在歴のある外国人を新たに入国拒否の対象に加える浙江省について、12日の呼び掛けでは「人の移動などに対して、今後さらに厳しい規制措置が講じられる可能性があるほか、他地域よりも感染拡大の封じ込めに時間を要することが懸念される」と指摘した。
鳥海高太朗
| <time class="date yjxDate" style="color: #717279 !important; line-height: 1.1; display: inline;" datetime="2020-02-12T16:23:52+09:00">50分前</time>航空・旅行アナリスト 帝京大学非常勤講師報告</header>今回、外務省が発表した「早期の一時帰国や中国への渡航延期を至急ご検討ください」はかなり踏み込んだ内容と言ってもいいだろう。特に範囲を中国全土に広げた点だ。
外務省のホームページでは、温州市を中心に浙江省で感染者が1000人を超え、武漢がある湖北省に次ぐ水準で12日より湖北省に加えて浙江省に14日以内に滞在歴がある場合に原則入国を認めないという入国制限を開始したと説明。浙江省は、上海から新幹線で約1時間で行ける杭州が含まれている点だ。大都市の上海に近い杭州が含まれたことで上海で影響が拡大しないか心配の声も多い。この点が中国全土に対する一時帰国と渡航延期という呼びかけに繋がった可能性が高い。
国内航空会社ではANAが杭州便を成田と関西の2空港から運航していたが、既に成田~杭州線を2月10日~3月28日まで一時運休とし、現在は関西~杭州線のみ運航しているが影響が出る可能性も十分に考えられる