幸せの深呼吸

幸せは自分の中にある。
幸せは自分が決める。

コメを食い尽くす虫が梅雨とともに九州で大量発生…被害は全国拡大のおそれ

2021-07-01 | 食品の安全、料理

コメを食い尽くす虫が梅雨とともに九州で大量発生…被害は全国拡大のおそれ(日刊ゲンダイDIGITAL) - Yahoo!ニュース

近年、九州北部を中心に西日本にかけてコメの収穫量が全国作況を大幅に下回っている(農林水産省「全国農業地域・都道府県別作況指数」から)。 木材不足で家の建設ストップ! ウッドショックを乗り切るには?  

地球温暖化の影響によって東南アジアで発生し、梅雨の時季に低気圧に乗って大量に飛来してくる全長2~5ミリの虫が原因といわれている。 「1732(享保17)年に96万人以上の餓死者を出した『享保の大飢饉』の原因となったウンカという虫で、ここ数年大量発生しています。稲の根元にウンカが集中するため、農薬散布が効かないだけでなく、梅雨時に飛来するウンカは、最近では農薬耐性を持っていて一般的な農薬では駆除効果が見られにくくなっています」(米流通評論家・常本泰志さん)  今年の西日本の梅雨入りは、例年より2~3週間も早かったため、今年は過去最大の飛来数といわれた昨年を上回るといわれているとのこと。今年5月中旬から、北海道を除く日本全域に飛来しているこの虫が、日本の食糧の安定供給を脅かしていると常本さんは話す。  ウンカの中でも「秋ウンカ」と呼ばれるトビイロウンカの被害と長年向き合ってきた佐賀県では、県農業試験場でウンカ対策のさまざまな実証実験を行っているが、劇的な改善には至っていない。 「3反(約1000坪)の田んぼが約1週間で枯れて全滅するため、トビイロウンカの被害を防ぐには苗を作る段階で防除する必要があります。しかし、九州北部を除いてこの方法をとっているところはほとんどありません。一度、被害が確認されると、手遅れの場合がほとんどです。今年、通常トビイロウンカの被害を想定していない日本海側、東北といった収穫量の多い産地まで広がると、現状、生産調整で主食用米の生産を減らしているため、令和3年産の数量が足りなくなる恐れがあります」  今年3月、2050年までに有機農業の農地を全体の25%(現状0.5%程度)に増やし、化学農薬(ミツバチに影響がある農薬など)の使用を50%減、輸入原料に依存している化学肥料の使用量を30%減らす計画を農林水産省が発表した。だが、この政策は年々飛来数が増加するトビイロウンカの被害を加速させるおそれがあるという。 「有機栽培品が増えることは歓迎される点ですが、トビイロウンカのような農薬耐性のある飛来害虫によるコメへの壊滅的被害を促す可能性があります」  現状、豊富な政府備蓄米でコメ余りの状況にあるため、今すぐ日本の食卓から国産米がなくなることはない。だが、来年以降もこの傾向が続く可能性は高く、日本の食糧の安定供給に大きな影響を及ぼすという。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 高圧処理で皮膚再生治療 巨... | トップ | 空飛ぶクルマ、35分の都市... »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。