https://www.nhk.or.jp/docudocu/program/3442/2071017/
「喜びは優しくなでられる肌でも満腹な胃でもなく、頭蓋骨の中にある」
今回の主人公、脳科学者ホセ・デルガードの言葉です。
現代の研究によると、脳の中のセロトニンやドーパミン、βエンドルフィンなどの濃度が上がると、人間は幸せや喜びを感じるのだそうです。つまり、彼なり彼女なりの脳の中でセトロニンやβエンドルフィンを増やしてしまえば、はた目にはその人がどんな状態であろうと多幸感に包まれるということになります。
「幸福」とは何でしょう?
「幸福と感じること」と「幸福」は違うのでしょうか?
本人が「幸福だ」と感じるなら、それは「幸福」なのでしょうか?
「冷酷でない、より幸せでより良い人間を作る。
それは、精神的に文明化された社会だ」
怒りや悲しみなどのネガティブな感情を抑えれば、より人間は幸福になれるのではないか?
為政者や権力者の攻撃性を抑えれば、より平穏で幸せな社会が生まれるのではないか?
デルガードは、脳に電極チップを埋め込み感情や行動を思いのままに操ることでそれが実現できると信じ、研究を続けました。
2017年9月28日(木) 午後10時00分(60分) BSプレミアム